雲のむこう、約束の場所 [DVD]

監督 : 新海誠 
出演 : 吉岡秀隆  萩原聖人  南里侑香  石塚運昇  井上和彦 
制作 : 新海誠  新海誠 
  • コミックス・ウェーブ・フィルム (2005年2月17日発売)
3.41
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本棚登録 : 969
レビュー : 175
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4560107150160

感想・レビュー・書評

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  • SFのような設定のお話しですが、私がこの映画を見ていてずっと感じていたのは、少年から大人へと移ろいゆく心理です。
    サユリが夢から覚めたくなかったのは、いろいろな外的要因もあるけど、一番はサユリ本人が覚めたくないと思っていたからなんじゃないかなぁ。
    夢の中では一人だけれど、ヒロキが好きな気持ちを抱いたまま、ただ約束(ヒロキが来てくれるのを)を待っているだけでいいので、ある意味やることは単調です。
    外界から来る影響を遮断し、ただヒロキだけを心にとどめたまま、サユリの時間は停止していました。まるで大人になることを拒絶するように。
    目覚めて、大人になって、ヒロキと自分(タクヤもそこに加わる)の関係が変わって離れてしまうのが怖かったのかもしれません。
    だからサユリは、目覚める前に夢の世界に少し固執してる。
    ちなみに、同じような関係だった岡部と富澤と誰かは、少なくとも冨澤目線からするともうその頃の関係を保てていない(もしかして南北分断で分かれた?)んです。
    この大人組の関係は目覚めた後のヒロキ・サユリ・タクヤの現実を暗示してたのかも~なんて思いながら観ていました。

    この話は小説版が出ているとのことで、調べてみたら、
    ヒロキとサユリは別れており
    タクヤはヴェラシーラを飛ばして以来消息不明という悲しすぎる結末を知りました。
    ヒロキとサユリの別れは冒頭で示されてたので(悲しいけど)まぁそう言うことだろうと受け止めましたが、
    タクヤはどうしたんだ。悲しすぎる。マキさんと会えてないのでしょうか。
    タクヤはヒロキやサユリより一足先に、ものすごく大人になっていたんだと思います。
    ヒロキに銃を突きつけた時点で、二人の道は永遠に別れてしまった。
    大人の世界に足を踏み入れていたタクヤはヒロキのすることをどこか「子どもっぽい」とか「非現実的だな」みたいに冷めた目線で見ていたことに気付いていた。
    でもヒロキはいつまでも昔の約束を覚えていて、やり遂げた。
    「夢は逃げない。自分が逃げ出すだけだ」という名言がありますが、逃げてしまっていた自分には二人を迎える資格がないとか思ったのでしょうか。切ない。

    子どもの頃には決して届かなかった雲の向こうに存在していた『約束の地』という目標を、自分たちの手で消しさりそれぞれに散っていくというこの映画は、
    青春と決別して歩き出す、子どもから大人への決別を示していたのだと私は思います。

  • 「君の名は。」を観た数日後に観てしまったのは失敗。

    国鉄を懐かしいと思う世代は、こっちの方が好きなんじゃないかな。

    「君の名は。」は、突っ込みたい気持ちを抑えつつ観た感があるけど、こちらは懐かしさと未来感が入り混じった、新しい感覚で楽しめた。

  • 綺麗で切ない映画だった。

    さゆりの夢から覚める直前が印象的。
    覚めたら好きな気持ちが薄れちゃう、みたいな。
    夢の中で、ひろきだけを待ってた世界。
    二人しか存在しない世界。
    二人だけなら、他の思惑もなく、ただひたすら幸せでいられるのに。

    起きてしまったことで、二人だけじゃなくなっちゃったから、
    二人は一緒にいられなかったのだろうか。

    大人になるって、悲しいのかもしれないと思った。

  • 新海誠の偉大なるマンネリ。
    ちょうど主人公達の年頃、私も大人になることの抵抗感と恐れを感じていた事を思い出した。

    もう世界の理に気づけたような、そんな奢った気持ちとは裏腹に
    人生はまだまだ途方もなく長く続いているような気がして
    これからの人生は何を見据えていけばいいのか、見当もつかなかった
    夢も目標も、毎日の退屈で重苦しい現実の先に続いているような気がしていた

    矛盾、理不尽、嘘を受け入れる事、
    自分の中に濁ったものを抱きこむ事、
    その意味も判らなかったし理解したくなかった

    生意気と言われても、この頑なな気持ちの確かさを
    年を重ねることで擦り減らして行ってしまうんじゃないか、と怖かった

    大人になるって勝手なことで
    知らない間にそんな想いも薄れて人と世の波を渡れるようになってしまう

    そんな風に思っていたときもあったなーと、そういう気持ちを久しぶりに思い出した。。

  •  TSUTAYAの百円レンタルで、『きみのこえ』がなかったので手に取った作品。もともと、WOWWOWかなにかのCMで予告だけ観たことがあって、気にはなっていた作品。

     泣かなかった。
     なんでだろう? 美しい背景、細やかな人間たち、思春期特有の……。わたしが心打たれるであろう某かがいくつもあふれているはずなのに、涙は落ちなかった。また、なにも感じなかった。
     ということは、心理的描写が今一つだった、ということになるのではないか、と思います。だって、それが深ければじんと来て、主人公たちに感情移入して、某かを思ったはずですから。
     “夢”を、“約束”を、絶対に叶える。おとなになってしまえばとうの昔に忘れてしまうはずの、純粋で高らかな感情。

     個人的に、気になってしまったのは、
    ●声優さん
    ●エンディング曲
    ●詳しい説明がなされず「?」と思う部分があったこと(塔についての説明とかね)
     「豪華な声優陣」などと聞くのですが、何故かわたしにとっては、棒読みに聞こえる部分が多々あって。調べてみたら、本業が俳優の方ばかりがずらり。

  • 映画「天気の子」の宣伝にあやかって、レンタルショップで並んでいたのを目にして手にとった。

    舞台は北海道。2人の男子高校生と1人の女子高校生の3人を中心とした物語。
    北海道の地にそびえ立つ白い塔。
    その塔との繋がりから、醒めない夢の中へ誘われてしまった少女。
    そして、少女を救い出そうと動き出す主人公たち。
    主人公たちと少女の約束の場所、それは雲のむこうにあった…。

    空前の大ヒットを記録した映画「君の名は。」に近い世界観を感じた。これが新海誠の世界観、表現とでもいうのだろうか。
    好みはわかれるとは思うが、見て損はない作品だと思う。

  • 新海誠祭り①。天気の子見にいく前におさらい。

  • 面白くなかった、よくわからない

  • 蝦夷(北海道)にある高い塔をめぐる物語。

    世界観がイマイチわからなかった。
    未来なのかパラレルなのか。もう少し世界観に関する描写がほしかった。

    情景の魅せ方は相変わらず好き。引き込まれる感じはした。

    ストーリーはまぁありがちだけど、ベタは好きだから良。結局最後どうなったかよくわからんかったけど。

  • 吉岡・萩原・南里が予想外によかった。役柄にフィットしていることは勿論、吉岡は北の国から以降、モノローグで語らせる芝居の経験も多く、萩原も後にナレーションの仕事が受けられるほど、読みというのが上手ということもあるのだろうが…。

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著者プロフィール

新海誠(しんかい まこと)
1973年長野県生まれ。アニメーション監督。2002年、ほぼ1人で制作した短編アニメーション『ほしのこえ』で注目を集め、以降『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』を発表し、国内外で数々の賞を受ける。自身の監督作を小説化した『小説 秒速5センチメートル』『小説 言の葉の庭』も高く評価された。2019年7月19日、映画「天気の子」公開。その公開前日7月18日に原作となる『小説 天気の子』を刊行する。

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