モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD]

監督 : ウォルター・サレス 
出演 : ガエル・ガルシア・ベルナル  ロドリゴ・デ・ラ・セルナ  ミア・マエストロ 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.78
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感想 : 299
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427652651

感想・レビュー・書評

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  • 「生きるためには、闘い続けないといけないんだ」って、ゲバラの言葉が胸に響く。いつ見ても、お医者さんとしての優しい眼差しが大好きだ。

  • 2003年公開の
    イギリス・アメリカ合作映画。


    23歳の医学生エルネストは、
    親友アルベルトと共に
    中古のおんぼろバイクに乗って、
    南米大陸を横断する冒険の旅に出る。

    それは金も、
    泊まるアテもなく、
    好奇心のままに
    10,000キロを走破する
    無鉄砲な計画だった…。

    ロバート・レッドフォード総指揮で
    キューバの革命家チェ・ゲバラの医学生時代の実話を元に、
    友人と一台のバイクで南米を旅した日々を綴る
    青春ロードムービーです♪


    特に盛り上がりがあるわけでなく
    淡々と流れていく感じが自分にはツボで、
    だからこそ
    より心に訴えかけてくるものがありました(^^)

    旅をしていく中で
    ケンカもし、
    淡い恋もあり、
    チリの最下層の鉱山労働者や、
    ペルーのハンセン病患者との触れ合いなどを通じて
    自然と成長していく彼らがまぶしい。


    詩情溢れる空中都市マチュピチュや
    アンデスの雪山に
    アマゾン川などの美しすぎる景色と、

    そこにある
    貧しき人々のリアルな現実との対比が
    また胸を揺さぶります(>_<)


    後にチェ・ゲバラとなる
    医学生エルネストに
    ラテンのブラピと呼ばれ
    当時大人気だった
    ガエル・ガルシア・ベルナル。


    スペイン語で初めて
    アカデミー歌曲賞を受賞したテーマ曲
    『河を渡って木立の中へ』を筆頭に
    景色と調和するような
    タンゴやマンボなどの
    ラテン音楽も素晴らしく印象的です♪



    自分自身旅が好きで、
    鉄砲玉のように
    ふと思い立って
    ぶらりと旅に出たりします。

    旅に出ると
    自分にとって
    本当に大事なものが
    何かが分かってくるんです。

    人間は
    自分の足を交互に前に踏み出すだけで
    本当はどこへだって行ける。


    テレビやネットの情報ではなく
    自分自身の目で見て感じることが
    自己を作り深めていく。


    音楽や映画に触れることによって
    物の見方や考え方が
    観る前とは変わったりするような、

    人を自然と突き動かすような
    そんな表現が
    自分は好きです。


    そういう意味でこの映画は
    いろんなことを考えさせられた
    自分にとって
    本当にいい映画だと思うし、

    自分自身が笑える毎日を過ごすためにも、

    みんなが笑える社会を作るためにも、

    ボクサーを引退した後は
    自分自身のためだけじゃなく、
    誰かのために生きていきたいって
    思わせてくれた
    忘れられない作品です(o^-^o)



    人生観変わりますよ〜♪

  • アタシの中で歴史上のヒーローはこの人。若いときの話。

  • 世界中の旅人は、それぞれの目的で旅をしている。もちろん、エルネストのように旅自体が目的の人も、目的なんてとうに忘れたような人もいる(いわゆる埋没者)。

    エルネストは、裕福な家庭出身の医学生。今の日本でいえば、東南アジアなんかで見かける大学生バックパッカーみたいなものだろうか。

    旅をしていて歳の近い現地の人にこう聞かれたことがある。
    「なんでお前は旅が出来るんだ?」
    と。学生でそんな軽い気持ちで旅が出来るなんて羨ましいと。私は答えることができなかった。彼との大きな違いを認識させられたからだ。

    旅をしていて、非日常的な人と出会えることはとても興味深い。私にとっては旅の大きな目的の一つでもある。そこから学ぶ事も多い。しかし、旅をしていて気づくのはそれだけではない。どんなに異なった環境にいようとも、私と同じように感じ、考え、悩み、生きている人間に出会うことだ。言ってみれば非日常に別の「私」を見出すのだ。


    さて、話を映画に移そう。
    厳格な定義があるわけじゃないけれど、ロードムービーとは、wiki先生によれば「いずこかへの旅の途中で起こるさまざまな出来事が、映画作品の物語となっているもの」である。

    そこから考えると本作はロードムービーなのだろう。
    だが、私は同意しかねる。「映画」とは、少し違う気がするのだ。これが旅番組だったら、絶賛しよう。記念館にディスプレイされている自伝の映像なら、頷きながら観覧しているだろう。だけれども、「映画」には足りないものがある気がするのだ。

    それは、恐らくは構成の問題で、旅のどの地点をどれだけ切り取るのかという問題だ。旅の序盤の二人で過酷な道を走るシークェンスも必要だし、中盤の気楽な出会いも必要だ。だが、そこで尺を使いすぎて、過酷な境遇の人々と出会う終盤が疎かになっている感も否めない。一番大事なのは、ゲバラの原点を語ることじゃないのかと。それはここなんじゃないか。エルネストは衝撃を受けるんだろ?

    もちろん、特にサン・パブロだ。
    サン・パブロでエルネストは同じ歳頃の患者に出会う。同じように苦しみ、同じように家族を恋い慕う彼女に、エルネストはもう一人の「彼」を見出す。それから彼は、彼自身のため、そして広がりをもった「彼」のために生きようと決意したように思う。

    映画の終盤、ハンセン病患者の待つ南岸へと、泳いでアマゾンを渡るエルネスト。大きなリスクを冒して沈みそうになりながらも、苦しむ人の待つ対岸へと辿り着くエルネストの姿は、まさしくその後の彼の辿る運命を暗示している。
    「統一された南米」を高らかに掲げたスピーチの後で、「彼」の待つ対岸へ向けて。

  • THE MOTORCYCLE DIARIES
    2003年 イギリス+アメリカ
    監督:ウォルター・サレス
    出演:ガエル・ガルシア・ベルナル/ロドリゴ・デ・ラ・セルナ

    近代史にあまり詳しくないので、アルゼンチンの革命というものについてよく知らないのですが、ここ数年チェ・ゲバラの名前は映画などでよく目にします。革命家として未だにカリスマ的人気を誇る人物らしいという以外、彼がどういう革命でどういう役割を果たした人なのかはやっぱり知らないのですが、この映画は彼がまだ革命家ではなく医学生だった頃の放浪の旅を実話をもとに描いたロードムービー。

    革命うんぬんではなく普通の青春映画として、そしてガエル・ガルシアくんで目の保養をして楽しめます(笑)そういう意味では何も知らなくても充分普通に見れますが、チェ・ゲバラのことくらいさすがに少しは勉強しようと思いました…。

    (2005.06.29)

  • 後にチェ・ゲバラという愛称で後世まで人々から愛される男となるエルネストと、その親友アルベルトの2人が織り成すロードムービー。
    南米で約10000キロの長旅をすることとなった2人であるが、前半は恋あり喧嘩ありと楽しい旅、後半は南米で資本家に虐げられる市民を目の当たりにし、その現実に価値観を大きく変えられ、悩み成長する2人の旅が描かれている。

    初めは、口達者で世渡り上手なアルベルトと比較して、長旅初心者で、真面目すぎて失敗するエルネストがどこか頼りなくもあった。しかし、最後にハンセン病患者の看病をする島で、看護師たちに誕生日を祝われ、感謝の言葉を送るエルネストは、見違えるほど大きく成長していた。それは、スピーチを終えて、看護師らから盛大な拍手を送られたエルネストを、一人真剣な眼差しで見続けていたアルベルトの態度が物語っている。
    初めは、可愛い弟分という立ち位置だったエルネストが、この瞬間、アルベルトにとって尊敬するべき男となったのだろう。これを踏まえた上でのラストの飛行場での別れのシーンは感動的だった。チェ・ゲバラが好きな人もそうでない人も楽しめる作品。

  • 臨場感のある描写でした。まるで、ドキュメンタリー映画のよう。ドキュメンタリー映画にあるカメラを意識したものではなく、演技をしているのでよりリアルに見えるというか。チェゲバラといえば革命家で積極性の権化みたいなイメージがつよいのですが、映画に描かれているのは、南アメリカ?の実際を知り今後について思いを馳せている聡明で繊細な若者の姿でした。相棒と旅をしていくなかで、価値観の違いを通しお互いを認める様は感動するものがありました。すてき。

  • 人のために動けて、真面目でうちに秘めた熱さを持ったゲバラはかっこよかった。
    自分も旅をして、いろいろ見て感じて考えたいと思った。
    大志を抱いて生きれるのは本当にカッコいい。

  • ロッキー、ショーシャンクに続く名作だったな。

    まず、こういうロードムービー系は前置きが20.30分あるものだが、前置きが6分しかなかったのは驚いた。
    さらに、その6分で旅の出発のウキウキと悲しさを描けるなんて思いもしなかった。

    前半は笑えるロードムービー。
    後半は主人公が成長する。

    両方、いいかげんに両立した面白さがあり、主人公も相方も、性格が対象的で面白い。

    自分の人生の豊かさとか、
    布団でお寝んねできる素晴らしさとか、バカなことをするのは楽しいとか、バカをバカにする方がバカだとか、いろいろなことを2時間で学べた。

    一生忘れないし、またみるだろう。

  • 若かりし頃のチェ・ゲバラが南米大陸を縦断したロードムービー。
    後の彼の思想に大きな影響を与えた。

    人間はダイヤモンドである。

    ダイヤはダイヤでしか磨けない。

    つまり人間を磨くのは、人間同士のコミュニケーションである。

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