気狂いピエロ [DVD]

監督 : ジャン=リュック・ゴダール 
出演 : ジャン=ポール・ベルモンド  アンナ・カリーナ 
  • ハピネット・ピクチャーズ
3.61
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本棚登録 : 271
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953006751

感想・レビュー・書評

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  • 考えたら私はジャン・リュック・ゴダールの作品をまったく見ていない(「勝手にしやがれ」だけ)のであったが、本作では音楽や映像デザインなど、本当にかっこいい使い方をしていて、「こりゃすごい」と思ったのであった。ずっと「おれはピエロじゃないし」と言い張っていた男が最後にはピエロになるところがまたよかったなぁ。

  • カリーナとゴダールの破綻した関係の様。カリーナの呪縛を映画によって解放しようとするかの様。主題曲の挟まれ方が不気味なのはゴダールの面目躍如。

  • フランスのヌーヴェルバーグを代表する作品。ジャン=リュック・ゴダールの独特の世界観に魅せられます。
    妻を捨て、愛人と逃避行を続ける男を、ジャン=ポール・ベルモンドが色気たっぷりに演じています。くわえタバコが似合うベルモンドがカッコいい。

  • ゴダールよ、ゴダールよ!ヌーヴェルヴァーグ(英語で言えばニューウェイヴ)の代表的作品といわれる本作では60年代のフランスを象徴的かつ前衛的にコラージュする。物語よりもカットにおける映像美を優先した演出と、無数の文学/絵画から引用を行うポストモダン的作品構成。無軌道な愛の逃避行は実存主義的であると同時に不条理の権化。二人の会話は大半が意味不明であり、反復される台詞が差延を帯びて脱構築を加速する。この感想そのものが60年代フランス風というメタ意匠を図りつつ、単純に泥酔した時に流しておきたいと思える美的作品。

  • 【気狂いピエロ】A・カリーナがカメラ=監督へ向ける愛憎相半ば毀誉褒貶の眼差しが美しい。後半意図的に画面上の動きを減らす事で、道化が歩む破滅への輪舞を際立たせる。膨大な引用で構成された物語に明確な筋道などなく、只管貫かれた鮮烈な色彩とランボーの詩に酔い痴れるのみ。70点

  • 気狂いピエロ
    監督: ジャン=リュック・ゴダール
    出演: ジャン=ポール・ベルモンド, アンナ・カリーナ

    引き続き、ゴダールの代表作「気狂いピエロ(キチガイピエロ)」を鑑賞。「気狂い(きちがい)」という言葉はあまり使ったら行けないらしい。

    この映画を語る上ではやはりその時代背景や、ゴダールが何故このような作品を作成するにあたったかを知る必要もある。

    初見の時は、ただのヨーロッパ映画にありがちが叙情的な作品としか観れなかった。

    しかし、大学の授業でヌーヴェルヴァーグのことを学び(もうとうの昔だけど)、改めて観てみたところ言葉の使い方、つまり台詞まわしから、カット割り、音楽、色々な点でゴダールが求めていた「映画」とはなんぞやというところを垣間見えた気がする。

    確か日本での上映はもうされないんだったかな?以前そういう情報を聞いた気がする。是非一度映画館で観てみたい物だなあと思った映画である。

    ジャン=ポール・ベルモンド, アンナ・カリーナ、両者ともにかっこよくそして凛とした女性だった。

  • 元々、道化は狂っていてもいい。気が狂ってるピエロ(元々狂ってる)を描いているさけでもなかったような。

  • 芸術的な映画、何もかもが嫌で抜け出したくなる二人。
    綺麗な景色とシュールな会話が続く中、独特な構図が印象に残る。
    不思議な魅力のある大人な話。
    それにしてもインコが可愛いすぎ!

  • わたしも「ピエーロ」と言いながら男を面倒な事態に巻き込んでみたい。アンナのシャンソンのシーンがすごく好き。

  • 無茶だ、けど惹かれる。ゴダール7?本目、これぞという感想。ゴダールというカタカナから想像できる映画、イメージに近い。
    汚いね道路や建物が。バンパーは当てるもの。ただ生きたい、空の青さを言葉にしたい。望みの中に生命がある。もちろん、しばったりしばられたり、自分しだい。

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