ギルバート・グレイプ;WHAT'S EATING GILBERT GRAPE [DVD]

監督 : ラッセ・ハルストレム 
出演 : ジョニー・デップ  ジュリエット・ルイス  レオナルド・ディカプリオ 
  • 角川エンタテインメント (2005年8月26日発売)
4.01
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レビュー : 204
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988126202897

感想・レビュー・書評

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  • 愛情と不自由の間で鬱々と日々をこなすジョニー・デップ演じるギルバート。
    この感情が今すごくよく理解できるので、ギルバートと一緒に終始胸を押しつけられるような感覚を味わって、作品としては面白いんだけど苦しいっていう少し窮屈な想いを味わいながらの鑑賞でしたよ。
    家族は心から大切だけど、時々足枷にもなる。
    (自分が今そういう状況という意味ではなくて、大人になれば誰でも自ずと知るということ)
    縛るものがなければどこにでも行けるけれど、大切な人がどこにもいない世界も不幸だよね。

    だけどギルバートは我慢強いというか、愛情深いなってとても感心した。
    姉と妹、夫を突然亡くしたショックで家から一歩も出ず肥えすぎたギルバート言うところの「家とくっついている」母親、そして知恵遅れの弟、この家族を父親代わりに支えている。
    ギルバートは弟のアーニーをとても大切にしていて仕事先にも連れて行く。
    アーニーは高いところが大好きで、給水塔に何度も登っては警察に助けられて、その都度ギルバートが頭を下げる。
    でもアーニーを怒ったりしない。
    すごいな、わたしだったら嫌になっちゃうなって何度も思った。

    アーニーを演じるとても若いレオナルド・ディカプリオの演技が素晴らしくてびっくりした!
    わたしね、『タイタニック』が流行った頃レオナルド・ディカプリオ苦手でねぇ…タイタニックは面白かったけど。(でも長ェェ
    いかにも白人で優男でうぇぇーってその頃思ってたけど、すごく謝る!
    でも言い訳もすると、最近の出演作は観てないけど、なんだかすごくよい俳優になったという印象はずっと持ってたよ。
    ジョニー・デップは『ショコラ』もそうだけど、こういうふつうの男の人の役もまた演ってもらいたいなぁ。
    奇抜な役はやや食傷気味。

    ベッキーの台詞がいちいち心に残るので座右の銘にいただきたいわ。
    「わたし、自分が美しいかどうかに興味ないの。だって誰だって年をとれば、皺はよるし、髪は白くなるんだもの」
    この境地に至れたらどんなにいいか…涙

  • ひたすら地味なのに、その地味さこそが強みになっている。
    ジョニー・デップはたいてい派手なメイクが特徴なので、こうして見ると実は普通の人なのだなあとある種の感慨を覚える。もちろん美男子なのだけれど、親近感があるのだ。
    ディカプリオのアーニーはすごくよかった。何よりジュリエット・ルイスの聡明さと美しさに酔いしれる。理想だなあ。ショートがすごく映えて、この透明感は狙って出せるものじゃなくて天性。

    不幸の連鎖が続いて、出会いと別れも連鎖する。自分を犠牲にしているギルバートが、無理に言い聞かせるのではなく心の芯から弟を守りたいと思う尊い気持ちが伝わってきた。たまりにたまった各々が互いを”想い合う”気持ちが浄化されていくのがあのラストのように思う。家を焼くという終わり方はとても希望のあるものだった。

    (20130805)

  • 素晴らしかった。
    なんで父親は消えてしまったのか、なんでお母さんが太ってしまうのか、なんで弟は障害があるのか、なんでこんなに村は狭いのか、なんでギルバートはこんなに「いい人間」でいようとしてしまうのか・・・

    どうしようもないけど、いいも悪いもなくて家族だから、という深い愛情をみた気がしました。
    お母さんの言葉が泣けます。

  • 「どうしてぼくを選んだの」
    「あなたは、この街を出ていかないからよ」

    夫が死んだ。
    亡霊が死んだ。

    何かが死んだとき、新しい世界へと、
    踏み出せるのだと思う。

    他人から見れば、
    たとえそれが絶望に思えるような状況であっても。
    あのときのベティの美しさといったら。
    ひとは、恐ろしいほどにタフで貪欲で魅力ある生物だ。


    非常にリアルな映画で、
    この話は、街中に溢れている。

    もう一つの大きなテーマ。
    《働きバチは、どうしてせっせと働けるのか?》


    生きていれば必ずいつかは、
    世話をしたり、
    介護をしたり、されたりするようになります。

    助けたり、助けられたりしながら、ぼくたちは生きています。

    だからみんなに観てもらって、
    いろいろ考えてもらえたらいいなと思います。

    「あなたの夢って、なに?」
    「いい人間になりたい」

  • 『ギルバートグレイプ』、久しぶりに観た。以前観たのは1999年とか2000年頃なのでもう大昔ですね。
    これまたちょっと変な映画というか、まあアメリカ文学的な作品だよなあと思う。文芸作品ではあまり面白いのないって思うけど、これは成功した部類じゃないのかなと。現代アメリカ文学と、あとはジョージルーカスの青春映画みたいな。『スターウォーズ』の前半とかね、全く同じ。
    原作者のピーターヘッジスってこれ以外あまり有名でないからか、他の映画は全然知らない。

    この映画はキャストがとにかくすごくて、ジョニーデップとディカプリオ、当時かなり人気あったジュリエットルイス、メアリースティーンバージェン。
    デップの友人役にはジョンCライリーとクリスピングローバーと曲者ばっかり出てる。

    そしてやはりディカプリオの演技がすごい。私は昔ディカプリオが嫌いだったけど(嫌いな同級生に似てただけというごく私的な理由でw)、食わず嫌いしてた『タイタニック』をちゃんと観てからディカプリオめっちゃ好きになったんですよ。超かっこいい。だから当時レオ様に夢中だった女子たちの気持ちが若干わかるな、と笑。
    この映画はそれより前で、まだ18歳ぐらいなんだけど、知的障害児の役がほんとに見事で、この時にアカデミー賞あげろよ!と思った。助演男優賞ノミネートはされたんだけど。あと、のちの『アビエイター』の時にもあげろよ!と思いましたね。『レヴェナント』でようやく貰えたけど、私はあれ劇場に観に行って盛大に寝た笑。

    昨日たまたまスコセッシのインタビューを読んで知ったのだけど、スコセッシにディカプリオを紹介したのはデニーロだそう。『ギルバートグレイプ』と同年公開の『ボーイズライフ』という映画で共演して、「若い俳優でディカプリオというすごい奴がいるんです」とスコセッシに推薦したらしい。スコセッシも『ギルバートグレイプ』のディカプリオを絶賛してた。

    話は戻って、肥満のお母さんを窓から出すと思ってたけど記憶違いだった。知り合いの映画好きのおばちゃんも似たこと言ってたのでシンクロしたのか笑、あるいは他にそういう映画があったのかな…。

    監督のラッセハルストレムは『マイライフアズアドッグ』とかはまあ良い映画だなーと思ったけど、他はよくわかんないです。「スウェーデン映画だなー」って感じ。『僕のエリ』も「スウェーデン映画だなー」って思った。ここはあんまり説明したくない笑。
    少年少女を撮るのは上手いのかなとは思う。

  • 死んだ母を家ごと燃やし、ギルバートとアーニーは、女の子のキャンピングカーに乗って、生まれてから離れたことがなかった町を出た。

  • 小・中学生時代の個人的な体験とギルバートの境遇との類似もあって、いやに共感する部分の多い作品だった。身内でなく幼なじみが知的障害を負っている私と、引き籠もりの母を含めて父無き家族を支えていかなければならないギルバートの境遇など比べるべくもないのかもしれないけれど、画面のギルバートに対して「こんなことって僕にもあったんだよな」「ああ、この気持ち分かる」と思うたびに、今になって何か当時の行為への認可状を与えられたような、あのときああしたのは全然間違ってはいなかったんだと承認されたような気になるのだ。

    『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』では、寄る辺ない少年の目を通して人間の繋がりの暖かさを描いたハルストレム監督。本作では、一家を支えるために飛び立つことを諦めなければならない青年を軸に、家族が持つ負の側面にもスポットが当てられている。「誰かに必要とされること」の重みを伝えようとするハルストレム監督の気概が両作品とも感じられ背筋が伸びる思いがした。この信念は後年の作品『サイダーハウス・ルール』にも引き継がれている。

  • WHAT'S EATING GILBERT GRAPE
    1993年 アメリカ
    監督:ラッセ・ハルストレム
    出演:ジョニー・デップ/レオナルド・ディカプリオ/ジュリエット・ルイス

    今となっては豪華共演のジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオの兄弟。個人的にはディカプリオは、このころが一番「美少年」だったし「演技派」だったと思う。一方ジョニーも当時からティム・バートン作品などの奇抜メイクやコスプレもののイメージが強かっただけに、この作品では「素顔」っぽさ、普通の若手俳優っぽい素朴な感じがとても良かった。どちらかというと過激な役柄の印象も強いジュリエット・ルイスも、この作品では自然体なのに存在感がありとてもいい。

    今更あらすじを説明するまでもないだろうけれど、個人的にはなんてことないシーンがたまに泣きツボにはまる映画で、知的障害者の弟にとても優しいお兄ちゃんの仲良し兄弟っぷりも微笑ましくて泣けるし、反動で、二人が争うシーンも泣ける。そしてなぜか、肥りすぎて家から出られないお母さんが弟のためには立ち上がり家を出ようとする、そのシーンで妙に胸を打たれた。語弊があるかもしれないけど、人間じゃなくても動物の母親が子供を守ろうとする本能に近いものを感じて。

    愛しているからこそ枷にもなる家族の存在。でも実はいつでも自由になれるんだよ、というメッセージが清々しい。

    (1995/1/29)目黒シネマ

  • 観たいと思って数年。2015年、やっと観れた。

    ディカプリオが熱演すぎる!19歳でこの演技、どこで身につけたんやろう。いつでも明るいアーニーは困らせるけどなくてはならない存在。
    あと、ジョニーデップは苦手ですがこの頃の彼は長髪でいい意味で普通でめっちゃかっこよかった!アーニーを思う気持ちが素敵。
    ショートカットで色白ベッキーが可愛かった。淡々と進むけど、飽きさせないいい映画だった。

  • [ネタバレ注意]
    レオナルドの演技が神がかってる。多分レオだって知らなくてみたら、本当に知的障害の方を起用してるんじゃないかな?って思ったと思う…。
    あの若さで…すごすぎる!
    主人公ギルバートは、自閉症の弟と、過食症で家にくっついちゃってる(?!)母の面倒を見て、きっとすごいストレスだったに違いないのに、町から出ずに何処へも行かなかった。
    その中で、「これでも世界を見てきたのよ」って言う流浪者のような少女に出会って、色々と影響されていく。町に閉じこもってたギルバートにとって憧れみたいなものもあったんじゃないかな?
    それで最終的に、自分が重荷になっていることを自覚していた母が、ギルバートが「全然重荷だと思ってない」って言ったのを聞いた上で自らの眠りによってギルバートを解き放つ。
    途中のギルバートとアーニーの仲直りシーンがいいね。ごめんねって言うよりずっとあのはにかんだ表情の方がぐっとくる。あれは家族ならではなのでは。
    すっきりしたほんわか映画でした。

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