真夜中の弥次さん喜多さん DTS スタンダード・エディション [DVD]

監督 : 宮藤官九郎 
出演 : 長瀬智也  中村七之助  小池栄子  阿部サダヲ  柄本佑  生瀬勝久  寺島進 
  • 角川エンタテインメント (2012年3月10日発売)
3.26
  • (78)
  • (112)
  • (303)
  • (58)
  • (29)
本棚登録 : 819
感想 : 205
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988126203023

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • その愛が愛しい

  • 誰に何を言われてもあたしは好きだ。

  • 2005年 日本 123分
    監督:宮藤官九郎
    原作:しりあがり寿『真夜中の弥次さん喜多さん』
    音楽:ZAZEN BOYS
    出演:長瀬智也/中村七之助/小池栄子/阿部サダヲ/柄本佑/清水ゆみ/荒川良々/大森南朋/古田新太/妻夫木聡/ARATA/麻生久美子/松本まりか/中村勘九郎

    お初(小池栄子)という妻がありながら、喜多さん(中村七之助)と恋人同志の弥次さん(長瀬智也)しかし喜多さんは重度のジャンキーで、彼を立ち直らせるために弥次さんはお伊勢参りを提案。二人の珍道中が始まるが…。

    今ちょうど、十返舎一九『東海道中膝栗毛』を読んでいるので、景気づけ(?)に見てみました。映画の原作はもちろん一九ではなく、しりあがり寿のマンガですが、弥次喜多二人がおホモだちなあたりは本家の設定に忠実。

    序盤バイクで走り出したり、それを岡っ引きに止められてやり直したりしてるあたりはちょっと面倒くさかったんだけど、中盤で急展開があり、意外にも後半はちょっと重い展開で、なかなか楽しめました。クドカンのノリが好きか嫌いかできっぱり評価が分かれそうだけど、個人的には全然許容範囲。

    なによりキャスティングが素晴らしい!TOKIOの長瀬くんと、七之助さんのカップリングだけでもう100点!BLとしても秀逸(笑)とにかく長瀬くんの男くさいカッコよさだけでも大満足。股引に脚絆姿が色気があってまた良いんだよなあ。

    二人が旅するのは一応東海道ということになっているけれど、宿場は「笑の宿」「喜の宿」「歌の宿」「王の宿」「魂の宿」と、53次の宿場は無視した展開。「歌の宿」で、突然喜多さんが茶店の娘お幸(清水ゆみ)に恋するくだりは謎すぎたが(回想シーンから察するにお母さんに似ているとかだったのだろうか)その痴話げんかがもとでとんでもないことに。

    ここで少しだけミステリーの要素が入ってくる。実は殺されていた弥次さんの妻お初、下手人を弥次喜多の二人と睨んで二人を追跡してくる町奉行の金々(阿部サダヲ)と呑々(柄本佑)。果たして弥次喜多どちらかが本当に下手人なのか、そして弥次さんの喜び組となった清水の次郎長(古田新太)のおっかけの娘たちの死、さらに弥次さん自身までもが…。

    あの世とこの世の境目でうろうろする弥次さん、同じクドカンの後の「TOO YOUNG TO DIE」にも通じる世界ですね。魂がぜんぶ荒川良々だったのには爆笑。最後のほう進撃の巨人みたいなサイズになってるし(笑)

    ちょい役に無駄に良い役者さんを使っているのも贅沢で、関所で拷問されてるだけの大森南朋とか、伊勢丹の屋上で偽者の弥次さんになってる妻夫木聡はもとより、なんといっても個人的には終盤幻想的な山奥のバーテンダーで登場したARATAとその妻・麻生久美子が最高。ARATAの役はまるで『ワンダフル・ライフ』のバーテンダー版。あと「王の宿」でアーサー王役が先代の中村勘九郎なのも!七之助さんとの親子共演がこの映画で良かったかどうかは別として、今となってはとても貴重な場面。松尾スズキの髭の花魁は出オチ。しれっと原作者や、なぜか楳図かずおや、音楽を担当したZAZEN BOYSメンバーも出演。

    終盤はやっぱり小池栄子の芝居が圧巻。基本的にふざけちらかしているこの作品に凄味を加えている。しりあがり寿の原作は未読だけれど、終盤の展開から察するに実はコメディよりダークな要素のほうが強いのかもしれない。とりあえず弥次喜多二人の旅が終わらなくて良かった。ちょっとどうかと思う展開もありつつ、ラブストーリーとしてはハッピーエンドなのでまあ良いんじゃないでしょうか。

  • ゲイカップルの弥次さん喜多さん(←薬物中毒)って設定からしておもしろい。全体的に悪ふざけなんだけど、愛について考えずにはいられない。「なら私も恨んでないよ(byおハツ)」とか。麻生久美子がムダにエロくて萌えた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「全体的に悪ふざけなんだけど」
      ホント飛んでますね、、、
      しりあがり寿の原作マンガは無茶苦茶凄いけど、それをこんな風にしちゃう宮藤官九郎も凄...
      「全体的に悪ふざけなんだけど」
      ホント飛んでますね、、、
      しりあがり寿の原作マンガは無茶苦茶凄いけど、それをこんな風にしちゃう宮藤官九郎も凄いです!
      2013/02/21
  • ホモ+ヤク中の二重苦もケセラセラ。
    江戸の町でディープに愛し合う二人の
    お伊勢参りラヴ・ストーリー。


    頭から尻尾まで完全にキャスト勝ちでした 。
    七之助さんに至ってはもはや生き写しの域でときめき。
    役者とお金の使い方が間違った方向に全力なのが
    クドカンさんらしくて大変愛せます。
    (例:おびただしい数の半裸の荒川良々@特撮)

    わんこそばのようにして延々と押し付けられる下らなさの隙間に
    ちょろりと捩じ込まれるリアルがまた素敵。
    原作のらりぱっぱさは地上波でお送り出来る程度にマイルドにされていますが
    こちらもじゅうぶんド変態な仕上がりだと思います。

  • 宮藤官九郎 が好きで見たんですけど
    時代背景もストーリーもハチャメチャwww

    評価はパキっと分かれそうな作品ですが、私は好きです

    とにかくキャスト豪華だし、笑えて元気でました

  • 展開がとても速い。

    クドカン脚本なので設定があってないようなもの。
    それを受け入れられる人なら見てて楽しいと思います。
    幻想的な時代劇。しかもホモセクシャル(笑)
    私はこういうの好きなので面白かったです♪

  • 弥次喜多2人がめちゃめちゃ魅力的。応援してあげたくなっちゃうLOVELOVEな2人。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「めちゃめちゃ魅力的。」
      あのスゲーしりあがり寿のマンガを、こんな風に映画にしちゃえる宮藤官九郎って素晴しー
      「めちゃめちゃ魅力的。」
      あのスゲーしりあがり寿のマンガを、こんな風に映画にしちゃえる宮藤官九郎って素晴しー
      2013/04/22
  • 学生時代にみて、面白くなくすぐやめた記憶がある。
    でも、私の好きな宮藤官九郎だろー長瀬智也だろー、面白いはずだろう、Amazonでも高評価だし。
    と再度見てみる。
    面白くない上に、気持ち悪く、これから面白くなるのではと頑張ってみるモノの、半分もいかず断念。
    そもそもBLモノに嫌悪感を持っているうえに、薬中の頭の中を見せられているような映像でおりおり気持ち悪い。

  • 昔の宮藤官九郎は尖っていたのねと思っていたら原作があることを見終わった後で知った。
    原作はしりあがり寿さんの漫画。
    だからこういう内容なのかと納得。

    中村七之助が良い。
    少し痩せてメイクのおかげで本当に薬中っぽい。
    そして中村勘三郎も出演していて見てて楽しかった。

全205件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

脚本家、俳優、作詞家、演出家、映画監督、ミュージシャン。1970年、宮城県生まれ。91年より大人計画に参加。2001年に日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した映画「GO」をはじめ、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」、NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」など数々の話題作の脚本を手掛ける。16年「グローイング アップップ」、21年「わーわーわー~はじめてのウソ~」などの楽曲をNHK Eテレ「みいつけた!」へ作詞家として提供。また、同局のアニメ「わしも‐washimo‐」の原作絵本(安斎肇絵、小学館)も担当。

「2023年 『NHK みいつけた! グローイング アップップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×