ミリオンダラー・ベイビー [DVD]

監督 : クリント・イーストウッド 
出演 : クリント・イーストウッド  ヒラリー・スワンク  モーガン・フリーマン 
  • ポニーキャニオン (2005年10月28日発売)
3.80
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本棚登録 : 2143
レビュー : 420
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013993402

感想・レビュー・書評

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  • ただのボクシング映画だと思った自分がバカだった。

    イーストウッドが
    そんなありきたりな作品を作るわけがない。

    劇場でしばらく
    動けないほど
    深く打ちのめされた作品です。




    妻と別れ娘に縁を切られた
    素直に愛情を表現できない不器用な男と、
    家族の愛に見離され
    誰からも愛されたことのない孤独な女。


    それぞれ疎遠になった娘や、
    唯一愛情を注いでくれた亡くなった父の姿を
    相手に重ね合わせ、
    失くしたものを取り戻し
    補完しようとするかのような二人の姿が
    終始切なくて
    胸が痛くなります。
    (歴史的に差別を受けてきたアイリッシュ・アメリカンの二人だからこその深い絆とも言えます)


    13歳からウェイトレスとして働き
    生活保護を受ける壮絶な日々。

    中古のトレーラーハウスで生活する
    愛情のかけらもない家族を
    自らが養わなければならない
    プアホワイトと呼ばれる貧困層の厳しい現実。


    自分自身で人生を建て直し
    自立して生きるしかなかったマギー。


    やがてボクシングに出会い
    老トレーナーの
    フランキーの指導のおかげで
    100万ドルを稼ぐほどの実力と人気を兼ね備えたボクサーに成長していく。


    人は金のために生まれてきたんじゃなく、
    食べるためでも
    楽をするためでも
    長生きするためでもなく、
    自分の情熱を燃やすために、
    向いてることを
    この人生でやりつくすために生まれてきたんやと思う。


    愛する人びとへの愛情を抱きながら、
    死ぬためにここにいるんやと思う。


    物語の後半、
    予期せぬ悲劇がマギーを襲うけど、
    自分の人生を生き
    何かひとつでも誇れるものを持てた
    マギーは
    幸せだったと思いたいです。


    マギーがレモンパイを好きなフランキーのために連れてってくれた店で
    フランキーが一人
    パイを食べるラストシーンが
    いつまでも忘れられません。



    優れたエンターテイメント作品でありながら、
    尊厳死の問題も絡め
    人生について、
    生きることについて、
    深く考えるきっかけをくれた重厚な作品です。


    フランキーの親友スクラップを演じた
    モーガン・フリーマンのナレーションが
    またいい味出してます♪

    • 淳水堂さん
      まずはこちらにお邪魔します(*^^*)
      円軌道の外さんボクサーなのですね。
      私は学生の部活動で合気道をやっていましたが、
      スポーツはま...
      まずはこちらにお邪魔します(*^^*)
      円軌道の外さんボクサーなのですね。
      私は学生の部活動で合気道をやっていましたが、
      スポーツはまるっきりそれっきり(^^;)
      家の割と近くにできたボクシング練習場をみて「おもしろそうだなあ」と思いつつ、
      ただでさえ疲れている今は無理(ー。ー)

      しかしこの映画は予告編で騙されました…。
      だって絶対「すっきりするスポーツ映画★」だって思ったら、後半…orz

      演技も話もすごいですけどね。
      プアホワイトの様相、家族を失った主要人物たちの作る疑似家族、
      イーストウッドが毎週教会に通っているのは?
      ナレーションのモーガン・フリーマンは誰に語りかけているのか?→ラストでわかった時には「ををを」だったし。

      しかしこれ以降イーストウッド監督作品は警戒してしまうのでした。。

      2014/11/05
    • 円軌道の外さん

      淳水堂さん、こんな埃被った古いレビューにも
      コメントありがとうございます(^^)

      ボクシングは17歳の頃に
      喧嘩に強くなりたい...

      淳水堂さん、こんな埃被った古いレビューにも
      コメントありがとうございます(^^)

      ボクシングは17歳の頃に
      喧嘩に強くなりたいという不純な理由で始めて(笑)、
      プロになったのは23歳なので
      毎日の練習も、もう当たり前の日常って感じです(笑)

      おお~っ!淳水堂さんは合気道ですか!(;゜д゜)
      護身術の定番だし、一度基礎を身に付ければ
      何かあっても身体が勝手に動くんじゃないですか?
      お年寄りや女性の方で
      習ってる人が多いみたいですもんね。


      あははは(笑)
      確かにこの映画、すっきりするどころか
      ラストは誰もが
      どよーんってなる鬱映画ですもんね(笑)( ̄○ ̄)

      イーストウッド作品は、
      善と悪、贖罪など根底に流れるテーマが重いものが多いし、
      物語も明確な答えを出すわけではなく観客に委ねる作りなので、
      観る人によって違った受け取り方をするし、
      違った感想が生まれるので
      そこはある意味面白いですよね(笑)

      また観た後にいろんな感想の生まれる作品こそが
      僕は名作の条件だと思っているので、
      (小説も然り)
      そういう意味でイーストウッドは
      名監督と言えると思います。


      それにしてもあの映画の予告編って
      どうにかならんもんですかね~

      特に日本で制作した
      鑑賞した素人が感想を述べるCM(笑)
      『最高でした!』『今年一番の映画です!』『必ず泣けます!』とか
      あれに釣られて観に行って
      泣けたことないし!( ̄。 ̄;)

      まぁ、客寄せに配給会社も必死なんやろうけど、 
      誇大広告でジャロに訴えられても仕方ないレベルのCMや予告編いっぱいあるしなぁ…

      2015/04/13
  • 生き甲斐とは・・・運命とは・・・

    人の食べ残しを持ち帰り食べるマギー(ヒラリー・スワンク)
    その行為にプライドはないが、そんなことはどうでもいいんだ。
    マギーは誰よりも真剣に生きた。

    そして、フランキ―を信じフランキ―によって永遠に救われた。
    マギーの最後の涙は感謝の涙だろうと、あたしは解釈した。

    このラストに賛否両論があって当然だろうと思う。

    もし、あたしだったら脳死の植物人間で生きていたくないからこのラストを望む。

    では、「ジョニーは戦場へ行った」のジョニーはどうだろう・・・
    あれこそ生き地獄だろうと思うのだ。

    しかし、ヒラリー・スワンクっていい女だなぁ~
    ベストキッド4から10年後のヒラリーの姿でした。

    クリント・イーストウッド、いい映画を作りましたね。

  • 才能があり、
    家庭に恵まれない女性を、
    深く愛したトレーナーの決意は、
    懺悔と同じだったが、
    そうして彼女を永遠に自分のものにしたという、
    エゴイズムも残した余韻が絶妙。

  • DVD

    青春・アメリカンドリームに関する映画かと思って観たら、尊厳死・家族との関係の問題を考える映画でした。
    それぞれの登場人物が素晴らしいので、各人物の持つストーリーがつぶさに見えてくる。でもそのせいで扱うテーマが多くなり、少々雑多に感じてしまいます。
    気管切開してるのに話せるのかな、とかあんな風に床ずれができるのかな、とかツッコミ所はありますが、脊髄損傷後のヒラリースワンクの力強い演技は、セリフがあってこそ。
    ヒラリーの他も、粒揃いの役者達でお見事でした。
    個人的にお気に入りなのが、トロピックサンダーにも出演していた、デンジャー役のジェイバルチェル。他の出演作も観たいなー。

  • 「女版ロッキーか。ふーん」とのんびり観ていたら、後半は衝撃的な展開。爽快なサクセスストーリーのはずが、まさかあんな悲惨な物語に転落するとは。そりゃ、孤独を抱えた2人の師弟愛を超えた心の通い合いにはじーんと来るものがありましたよ。でも後半の悪意あふれる物語展開ですべて台無し。あの展開にどうしても必然性があると思えないのです。こんなの、感動というより、ただのショックムービーですよ。
     
    こんな救いがなくて意地悪な映画は「ボーイズ・ドント・クライ」以来かな(まだあっちのほうがドラマに必然性ありましたが)。あ、どちらもヒラリー・スワンクか。因果な女優さんですね。

  • 血は繋がってないが実質父娘の純愛ラブストーリー。最後の自殺と安楽死の選択は全く重要ではない。価値のある人生を生き抜いた娘を見守る優しく厳しい父の姿。言葉では陳腐だが、何と高貴な物語でしょう。イーストウッドは本当に名優というより名監督ですな。ヒラリー・スワンクが文句なしの一世一代の名演技です。

  • 人生はそんなに上手く行かない
    取り戻せない時間、悔やんでも仕方がない
    今をしっかり生きるべき

  • ラストがどうしようもなく切ない。

    すごくいい映画だけど、元気なときに見ないと、鬱になってしまう・・・

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ラストがどうしようもなく切ない。」
      そこまで追い詰めなくても、と正直思いました。。。
      「ラストがどうしようもなく切ない。」
      そこまで追い詰めなくても、と正直思いました。。。
      2014/04/07
  • 私には封切り当初からずっと見たいと思っていたのに「何故か見ていない作品」と云う名作が数点ある。この作品もその一つであった。
    こんな物語だったのか…持っていた予備知識は前半部分のみだった…
    色んなモノを失って最後の一つに縋り付く様に生きてきた男と無心に打ち込む意外何も持っていなかった女の出会いから階段を上り、事故を経て、終止符を打つまでの物語。
    事故後の居た堪れない心象描写の素晴らしさたるや…

    理解は出来る。私なら実行に移せただろうか?
    愛しているからこそ失いたくない。
    分かってはいるのだけれど究極の選択…
    どちらにせよ一生背負うしかないんだろうな
    本当に素晴らしい映画でした。

  • 感動して号泣。
    でも、最後の舌を噛みきってしまったシーンで気持ち悪くなった笑
    クリントイーストウッドにほれる。

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