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- / ISBN・EAN: 4988013976306
感想・レビュー・書評
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がんばっていきまっしょい
舞台は、1976年の四国・松山。
美しく穏やかな海に囲まれたこの町に生まれ育った篠村悦子(田中麗奈)は、成績優秀で要領のいい姉に比べ、不器用で勉強も苦手。
新しく始まる高校生活を目前にしても、心底打ち込めるものが見つけられずにいた。
始業式当日から、幼なじみであり天敵の関野ブーにいやみを言われ、入ろうと思ったボート部には女子チームはないと門前払いされてしまう。
しかし、悦子は、「ないんじゃったら作ったらええんか。」とメンバーをかき集める。
ダッコ、ヒメ、リー、イモッチの4人。悦子を含め全員が運動部未経験でボートを海まで運ぶことさえおぼつかない。
当然の如く、試合に出ても勝利とはほど遠い。そんな彼女たちの前に、元日本選手権メンバーという経歴だけは立派だがやる気の全くないコーチ・晶子が現れる……。
テストの答案用紙に雪だるまの絵をかいて、「手も足も出ない…」。
これがまず面白かった!
棒読みの出演者が多いけど、それがかえって、ふた昔くらい前の(悦子たちが3年生になったとき、共通一次が開始されるという説明があった)田舎の女子高生という感じがしてとても好感が持てる。
お好み焼き屋で恋愛トークしたり、関野に焼き餅を焼いて、借りた手袋を思いきり踏んづけて自転車のカゴに投げつけたり。青春だなぁ。
きらめく海と、懸命にボートを漕ぐ少女たちの姿が本当に眩しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
毒のない青春映画。素晴らしい。「生身の高校生らしさ」が表現されていて良い。
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青春映画(*´ω`*)
田中麗奈って気づかなかったw
ボートってすごいしんどそうなスポーツだなぁ・・ -
四国・松山を舞台に、ボートに青春をかけた女子高生たちの姿を瑞々しく描いた青春ドラマ。第4回坊ちゃん文学賞を受賞した敷村良子の同名小説を、磯村監督自身が脚色。主演は田中麗奈でキネマ旬報日本映画新人女優賞を受賞した。芸術文化振興基金助成作品。キネマ旬報日本映画ベスト・テン第3位。
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かわいい女優も、かっこいい俳優も、一切出てきません。
主人公に思わぬことが起きたり、舞台設定が1976年だったり、ドラマ版との相違点がいくつか。ただそれはそれで良い方向に作用していて、これを観たあとだとドラマ版がポップに感じるかも。むしろ、大衆受けを気にしていない分、こっちが本来の「がんばっていきまっしょい」なのかなぁ。
まだ18歳の田中麗奈の凛とした姿も見どころ。 -
女子青春映画の金字塔。リーチェの音楽Good.
つり目の田中麗奈と、人生にくたびれた感じの雰囲気を漂わせる中嶋朋子の対比がいい。この頃の中嶋朋子は、「北の国から」の蛍の負のイメージを纏っていたので、いっそうよい。 -
青春
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2011.9.16
久々に観た。若かりし頃の直太朗が出てるっつーだけで購入。
発掘されたまま、汚れを落とされただけの原石状態の田中麗奈、やっぱ目立つ。他の生徒役も、演技が上手下手というのではなく、荒削りな感じいい。思わず見入ってしまった。
けど、悦ねぇ(田中麗奈)が腰を傷めた辺りから突然興味が失速。それまでに時間を費やし過ぎた?あれよ、あれよという間に話が進み出して、入り込めなくなったのが残念。