アラン・ドロンのゾロ [DVD]

監督 : ドゥッチオ・テッサリ 
出演 : アラン・ドロン  オッタヴィア・ピッコロ  スタンリー・ベイカー  ジャンカルロ・アルベルティーニ 
  • 紀伊國屋書店
3.88
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4523215015349

感想・レビュー・書評

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  • ドゥッチオテッサリ監督『アランドロンのゾロ』。快傑ゾロです。

    西部劇はだいたい南北戦争(1861〜65)以降が舞台で、ゾロの時代はそれより4〜50年ほど前のようですが、この映画はマカロニウェスタンです。監督がそうだし、イタリア、フランス合作、ロケ地はたぶんスペイン。マカロニウェスタンはスペインの砂漠がロケ地のことが多い。(英語版ウィキペディアにもスパゲッティウェスタンとちゃんと書いてあった)

    それで、先日も書いたように1975年。70年代中盤の、西部劇が終わりかけの頃のマカロニウェスタン。この頃は変な作品多し。
    あと、この映画にはイタリア式コメディが入ってる。イタリアのコメディは笑えないことが多いんだけど、この映画はけっこう笑える!面白い!
    そして、親友を殺されて仇を討つという復讐もの!だけどゾロはヒーローなので、親友の「人殺しをするな」という遺言を頑なに守るアランドロン。
    悪役をさっさと殺せばいいのにとか思うんだけど、殺しちゃうと話が終わるので、ここが上手い。
    『死の追跡』とも共通するのがこういう点で、あとは新大陸の話なので黒人もちゃんと出る。

    この映画を観るまで知らなかったけど、ゾロってスペイン語でキツネの意味で、だから『かいけつゾロリ』はキツネなのか!と。
    そして、黒づくめでキツネの精霊、金持ちが正体を隠して、殺人はせずに悪を倒す義賊……というのはどう見ても『バットマン』の源流ですね。

    以前、アランドロン主演の『レッドサン』(1971)と、セルジオコルブッチ監督の『ザ・サムライ 荒野の珍道中』(1975)が似てる、そしてそれはルパン・次元・五右衛門にも似ている、と書きました。
    そしてこの『アランドロンのゾロ』も、なぜか『ルパン三世』に似ているんですよね。義賊だったりとか、ドイツ人傭兵?の性格なんかは銭形のとっつぁんにそっくり!

    『ルパン三世』の原作は1967年から、アニメは1971年からで、当時のフランス映画やイタリア映画の影響を強く受けている。有名なものだと『黄金の七人』とかだけど、イタリア式コメディだったり。源流が一緒だから似てくるのは当然ではあるけど、不思議で面白いところです。
    それと、この映画のラストのところは『カリオストロの城』(1979)そっくり!建物をどんどん登っていって、屋根裏の歯車がある部屋が出てきたりとか。カリ城の元ネタは色々あると思うけど、この映画ももしかしたらそうかもしれないですね。

    日本で、もっとそのまんまの影響を受けてるのはやはり『快傑ズバット』(1977)ですかね。日活の無国籍アクションとの合体。ズバットもカリ城も70年代末なので、わりと時期が近く、直接的な影響が考えられます。

    アランドロンが総督(貴族)のふりをしている時のコメディ演技が特に面白く、この人って演技の幅がちゃんとあるんだなあと感心させられた。
    アランドロンの主演50作目記念作品らしいのだけど、彼の全盛期はもうちょい前で60年代は名作や面白い映画にほんとにいっぱい出てる。75年のこの頃はそこまで名作はないような。
    でも、バイオレンス抜きのマカロニウェスタン、安心して観れるアクションヒーローものとしてはとても良かったです。ヒロインの女優さんも可愛くてよい。

  • 無能で軟弱なスペイン総督と、正義の義賊ゾロを演じ分けるドロンがいい。ゾロはもちろんかっこいいのだが、軟弱で女性的な総督のアラン・ドロンもなかなかにいいのだ。

    勧善懲悪で遠山の金さんとかを見ているみたい。

    1975イタリア、フランス、スペイン
    2019.12.17BSプレミアム

  • アランドロンはやはりかっこいい。
    日本の時代劇に似て(時代劇が似て?)、
    善は常に勝つ。

  • 「プレミアム・シネマ」にて。アントニオ・バンデラスの「マスク・オブ・ゾロ」に較べると、それはそれはゆるいアクション映画なのですが、これはこれで面白い作品です。

    アラン・ドロンが、呑気な提督とゾロとの2役をがこなすところがポイント。アラン・ドロンのコミカルな演技も見もの。馬車の中で早替えしたり、従者がゾロに扮して囮となったりと、そのドタバタがなかなか楽しい。

    陽気で異様にかっこ悪いテーマ曲にもずっこけ。冒頭だけかと思ったら映画全編に渡って流れるものだから、なんとも和みます。

  • 元祖娯楽映画というかんじ。
    最後のチャンバラが長すぎですが
    やっぱりアラン・ドロンはカッコイイ!

  • 取り敢えずアラン・ドロンの映画で最初に欲しかったDVD。
    ワシが変身ヒーローものにハマらなかったのは、幼少期に
    ゾロやラ・セーヌの星みたいな覆面ヒーロー
    (ヒロイン)にハマったからだと思う。

    アラン・ドロンが格好いいのは勿論ですが、
    悪役のスタンリー・ベイカーも渋いんですよ。
    残念ながら本作が遺作となってしまいましたが。。

    あと音楽も良いです。痛快娯楽作です。

  • (1974 イタリア/フランス)

  • 1974年 イタリア・フランス

    アラン・ドロンってこんな役やる人だったのと驚いた作品
    クラーク・ケントをもっときょどらせた感じでギャップに驚いた

  • 古き良きヒーロー冒険活劇!
    名優アランドロンのゾロは非常にカッコ良くて素敵です。
    また吹き替えでは野沢那智さんのシリアス〜コミカルまで幅の広い演技を楽しめる素晴らしい一本だと思います。

  • 世直しスペシャル

    那智さんを2連荘してしまったw

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