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- / ISBN・EAN: 4580120516224
感想・レビュー・書評
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2019.9.15
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ホテルのボーイ・チェット役でブシェミが出てる。いい味出してます。前半退屈だが、殺人が起こってからはラストまで一気に見せる。
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救いはないが、映画全体の流れもいいし、シュールな雰囲気もいい。
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不思議な話だった。ホテルが燃え盛るシーンは迫力あったなー。個人的には社長が一番怖かった。
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普通でない輩が普通とされてお金儲けがうまくて、普通の人が普通でないとされて社会とうまくやっていけない様子。
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ちょっとこれは不気味だった。コーエン兄弟は作風が幅広くて、何がくるか判らないから好き。
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ウッディ・アレンが作りそうな楽屋オチ映画。
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タランティーノ対コーエン兄弟の動画
http://www.youtube.com/watch?v=2_tg8fMcpTc
を、観てたらテンション上がってしまって
特に、サンタ・エスメラルダの『悲しき願い』で
http://www.youtube.com/watch?v=-hwiCkU73NA
フルで聴くと尾藤イサオ版も聴きたくなって
だ~れのせいでもありゃしない~
みんなおいらが悪いのさ~ あ~チンポコチンポコリ~ン
と、志村のギャグが勝手に脳内再生されるという三段論法
この、銃撃シーンのマシンガン乱射が観たかったんだけど
『ミラーズ・クロッシング』なのを勘違いして
『バートン・フィンク』を借りてしまった・・・素で間違った・・・
このふたつがなぜか記憶の中で混ざってしまうんですよね。
昔、観たんだけど・・・『ファーゴ』が普通に面白かっただけに
これ観てがっくりしました・・・
はいはいカンヌカンヌ、っちゅう感じで・・・
この時の審査委員長って、ロマン・ポランスキーなんですよねえ・・・
なんとなく納得しましたわ・・・ユダヤ系だし、ハリウッドから離れてるし・・・
因みに『パルプ・フィクション』の時は
クリント・イーストウッドなのでこれも納得。
デヴィッド・リンチの『ブルーベルベット』→『マルホランド・ドライヴ』みたいな
内幕もの+不条理劇と
クローネンバーグの『裸のランチ』になんとなく似てる。
タイプライターとジュディ・デイヴィスなだけかもだけどw
ジョン・タトゥーロ演じる主人公が、コーエン兄弟(特に弟)にそっくり。
この映画も彼ら本人達がものすごく投影されている。
「脚本できねぇぇぇええ!」っつって。
このキャラのモデル、クリフォード・オデッツという
社会主義者でユダヤ人の劇作家、らしいです。
そういう点では『風立ちぬ』にもすごく似てる。
コミュニストで、太平洋戦争の前で、クリエイターで・・・ってところが。
ただ、違う点は『バートン・フィンク』の方はクリエイターの苦悩がメインで
そして、主人公に対してもシニカルな感じ。
自分達をも皮肉ってる感じがします。
この作品はわかりにくいし、ストーリー性もそんなにないので
以下メモ。
●1941年、太平洋戦争開戦前夜
●東映の波みたいなのが一瞬映って、
一瞬で東海岸(NY)から西海岸(LA)へワープ。
波はもう一回出る。
●チャーリーとバートンが裏表、同一人物、妄想説
●いないはずの蚊
●包みの中身は何でもいい、観客に想像させる怖さ
●家族or自分の頭
●picture=女優のダブルミーニング
●ラストシーンは太平洋(日本の方角)
●アメリカは戦前戦後ずっと反共だったけど、
「敵の敵は味方」で親ナチも多かった。特に政財界、企業。
フォード車のヘンリー・フォードなんかは反ユダヤ主義。
(反ユダヤ人資本家)
フォードのドイツ工場をナチス政権下に国有化。
●主人公(モデルが正しければコミュニスト)は
小市民・大衆の為の作品・脚本を作りたいとは言うが、
実際は耳を貸さないし取材もしない。頭でっかちな理想主義者。
自分のことしか考えないアーティスト、クリエイター気質。
●ハリウッドやラジオ、ニューヨークタイムズ等メディアの経営者はユダヤ人が多い。
パラマウントもユニバーサルも、
ワーナー、MGM、フォックス・・・どれもユダヤ人が創始。
が、ナチスのユダヤ人に対する迫害はメディアでは報じられなかった。
『バンド・オブ・ブラザーズ』かなんかで、アメリカ軍兵士がヨーロッパに行って
収容所を初めて知ってびっくり、なシーンがあったような。
映画会社の社長=ユダヤ人が軍服を着て・・・という皮肉。
ついでに
●チャップリン研究家の大野裕之さんのツィートより引用
“1938年頃まだ親ナチス国だった米国は『独裁者』製作に圧力をかけた。
米国資本はドイツに多額の投資をし、ソ連に対抗していたから。
しかし戦争が始まり、ドイツが敵国になったとき一時『独裁者』は米国で支持された。
戦後、その平和思想はアメリカで糾弾された”