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- / ISBN・EAN: 4988126201890
感想・レビュー・書評
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久しぶりに『ぼくの伯父さんの休暇』DVDを観ました。
「ジャック・タチ」の作品は、嫁さんも大好きで、今回も一緒に観ました。
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誰もが海へと繰り出すヴァカンス時、汽車もバスもスシ詰めで旅行客を運ぶ。
我らが「ユロ氏」もまた小さなボロ車で海辺を目指す(そのヨタヨタした走りっぷりで彼が乗っていると分かる出だしはすこぶる快調)。
リゾート・ホテルの扉を開けると、まさに一陣の風が吹き込み、彼がいかに“招かれざる客”であるかも分かるというもの。
その宿泊客の生活の軽いスケッチをつみ重ねてくすりと笑わす術も巧みで、いつも仏頂面の支配人もおかしい。
常にパイプを咥え、妙にひしゃげた帽子を被っているのが「ユロ氏」の特徴で、自分の名前くらいしか言葉は口にしない彼のパントマイム芸でギャグを作っていく無声映画のよさが「タチ」の喜劇の持ち味だが、ゆえに音の使い方(レコード室や車の騒音)も絶妙。
そして、乗り物ギャグがまたうまい。
乗っている小舟が突然真っ二つに折れ、鮫の顎のようになって海水浴客を驚かす所など「キートン」も顔負けだ。
そして、そこはかとなく漂う詩情――例えば、アイスクリーム・コーンを二つ買う小さな坊やをずっと追って、そいつを落としやしないかと映画的スリルを醸し、実に微笑ましくオトしてみせる技はただものではない――もゆたか。
最後、みなが握手で別れの挨拶を交わす中、迷惑男のユロ氏のみ仲間はずれなのだが、彼とはなぜか波調が合うと思い込んでいる英国婦人と、おっかないカミさんの尻に敷かれながら彼の様子を好ましく見つめていた老紳士だけがそっと声をかけ、色々あった夏の休暇も終わる。
そして、クロージング・ショットの浜辺の風景がそのまま絵葉書になる終わらせ方など実にシャレてもいる、味わい深いコメディだ。
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いやぁ、「ジャック・タチ」の作品はイイですねぇ。
気分が和むというか… 観ていると、なんだか楽しい気分になってきます。
乗り物や小物の使い方も巧いし。本当に大好きです。
テニスのシーンも笑えますよねぇ。
台詞じゃなくて、動きで笑わせてくれるので、言葉がわからなくても通用するところが凄いなぁ… と思います。
この作品、『ぼくの伯父さん』以前の作品(長篇第二作)で、「ユロ氏」初登場の作品なんですが、、、
日本では『ぼくの伯父さん』よりも後の公開になり、“誰の伯父さんでもない”にも関わらず、この題名となったそうです。
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監督: ジャック・タチ
脚本: ジャック・タチ
アンリ・マルケ
撮影: ジャン・ムーセル
ジャック・メルカントン
出演:
ジャック・タチ
ナタリー・パスコー
アンドレ・デュボワ
ヴァランティーヌ・カマクス -
海にバカンスにやってきた ぼくの伯父さんユロ氏。
ユロ氏の起こす騒動で宿の宿泊客は・・・。
やっぱりジャック・タチはほのぼのおかしい(´∀`) -
とっても素敵な映画。
空気の読めないユロ氏のすっとぼけを休日の午後にまったりしながら楽しみたい。
作品自体ももちろん好きですが、この作品を楽しめる自分自身が好きです。
本作を観たすぐ後に、対照的なCMを観ました。
キャリアウーマン風の女性とその部下らしき男性の二人が、せわし気に駅の改札を抜けようとするのです。
ですが男性のほうはチャージ金額が不足で、足止めを食ってしまいます。
そこで上司らしき女性は、イライラしながら「まだオートチャージにしてないの?」と言い放つというCM。
これを観て、ああそういえば「忙しい」とは心を亡くすと書くんだったなぁと思い出しました。
今の世の中には、ジャック・タチが足りないと思います。
(1953年 フランス) -
動物の演技がいちいち秀逸だった。最初の方に出てくる、道路の真ん中に寝そべるブチの犬の演技なんか、ほんとにもう…自然だし可愛らしいし参った。
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製作年:1952年 製作国:フランス 時間:87分
原題:LES VACANCES DE MONSIEUR HULOT
監督:ジャック・タチ
原題は『ユロ氏の休暇』日本では『ぼくの伯父さん』のほうが先にヒットしたために、このタイトルになったらしい。どうりで白黒だし、ユロ氏もかなり若い。『ぼくの伯父さん』はこれまでに観たフランス映画のなかでも5本の指に入るくらい好きな映画で、この作品も相当面白いのだろうと期待していたのだけれど、声高々に面白い!と言えるような作品ではなかった。『ぼくの伯父さん』や『プレイタイム』なんかと比べると一応、あるようでない物語もしっかり組まれていて、これ以降の作品に比べるとユロ氏も(二言、三言だが)喋ったりしている。しかし『ぼくの伯父さん』のようなギャグのキレもなく(まあ悪くはないのだけど)全体的にのんびりとしていて、夏休みなんかにごろごろしながら観るには最高だろうと思います。(3.0点) -
パントマイムの雰囲気がたっぷり。小さな皮肉がそこかしこに溢れている。曲もかわいい。二度三度見て、やっと良さがわかるのかも。ちなみに一度しか見ていない。(どういう趣旨の発言だ)
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最初に知ったタチ作品で、ちょうど再販されてて最初に買ったタチ作品 いろいろな人が影響を受けるのも仕方ないなあって思わせる存在感
それにしてもタチを知るきっかけになったのはヌマゲン氏っていうのが可笑しい