ラヂオの時間 スタンダード・エディション [DVD]

監督 : 三谷幸喜 
出演 : 唐沢寿明  鈴木京香  西村雅彦  戸田恵子  井上順  細川俊之  奥貫薫  梶原善 
  • 東宝
3.79
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感想 : 213
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104033383

感想・レビュー・書評

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  • 1997年の作品。今から25年前のことであり、亡くなった藤村俊二が出ていたり、唐沢寿明も鈴木京香も、その他の出演者もみな若い。
    三谷幸喜の映画は何本か観ているが、これが映画監督としてのデビュー作であるようだ。その後の作品に共通する作風の特徴が表れている。
    驚いたのがエンドロールでの出演者の紹介。桃井かおりが少し出ていたのは観ている時に気がついたけれども、佐藤B作や宮本信子が出ているのは分からなかったし、あのトラックドライバーが渡辺謙だったとは気がつかなかった。芸達者な役者さんばかり出ているが、布施明がこんなにうまい役者だとは知らなかった。
    ドタバタ劇であるが、うまくまとまっている。楽しめる映画だった。

  • ドラマ
    『古畑任三郎』
    『振り返れば奴がいる』
    『王様のレストラン』
    でお馴染みの
    三谷幸喜
    1997年公開の
    初の映画監督作品☆


    ラジオドラマの
    脚本コンクールで採用された
    普通の主婦の作品が、
    ワガママ女優の

    『このリツコって名前嫌い!
    メアリー・ジェーンにして!』


    の一言により(笑)

    生放送直前に
    書き換えられることになるが…。


    キャストは
    鈴木京香、唐沢寿明、
    西村雅彦、戸田恵子、渡辺謙、布施明、
    藤村俊二、井上順、梶原善などの
    クセのある面々。



    いやぁ〜
    コレはホンマ
    笑った笑った!!(o^-^o)

    コレ観てない人
    ヤバいですよ(笑)

    邦画でこれほど笑った作品は他にないし、
    ホンマに日本映画史上に残る
    ドタバタコメディの傑作です!


    伏線の張り方も上手いし、

    出演者のワガママにより
    ドンドン書き換えられていく脚本と共に
    迫りくるピンチの数々、

    舞台を
    三谷監督お得意の
    ラジオ局という限定された空間にした設定が
    抜群にうまいですね。
    (それも生放送という)


    ラジオ番組を作る人たちの思いや
    その舞台裏も知ることができるし、

    舞台出身の三谷幸喜ならではの発想で、
    改めて
    彼の力量を見せつけられた思いです
    (素晴らしい脚本!)。


    テンポもよく、
    クセのある役者の次から次への熱演で
    迫りくるピンチをどう切り抜けるのか
    ハラハラドキドキさせながら、
    最後まで笑顔で観ていられます(^_^)


    個人的には
    警備員役の藤村俊二さん(おヒョイさん)がツボで、
    今でも電車の中でふと映像が蘇ってきて
    思い出し笑いしちゃうくらいでした。
    (ひゃあ〜三年殺しやぁ〜!)



    笑って
    笑って
    笑って
    ↑笑ってばっかりやん

    最後には
    あったかい気持ちになれる♪
    (ラストに流れる布施明の歌の歌詞にも注目!)


    日本映画も
    捨てたもんじゃないって思わせてくれる傑作です(o^-^o)


    そう言やあ〜
    最近ストレスたまって
    笑ってないなぁ〜って思った
    そこのアナタ!


    騙されたと思って
    是非とも〜♪



    星5つです!!★★★★★
    ↑マチャアキ口調でね

    • まろんさん
      リツコがメアリー・ジェーンって(笑)

      これ、円軌道の外さんが薦めてくださって、
      「ゲオでぜひとも借りてくるぞリスト」にしっかり( ..)φ...
      リツコがメアリー・ジェーンって(笑)

      これ、円軌道の外さんが薦めてくださって、
      「ゲオでぜひとも借りてくるぞリスト」にしっかり( ..)φメモメモしてあるんですけど、
      ブクログでみなさんのレビュー読んだり、
      コメントしたりするのに没頭してて、
      なかなか借りてくる暇がなくて。。。

      生放送の緊迫感の中でのドタバタって、
      いかにも三谷さんのコメディーセンスが
      最大限に発揮されそうなシチュエーション♪

      そういえば藤村俊二さんは、『王様のレストラン』に登場したときも
      カウンターに座ってるだけで、笑いのオーラを身に纏ってる雰囲気でしたよね。

      三谷作品に欠かせない女優 戸田恵子さんは、
      演技も歌も素敵で、大好きな女優さんなので、
      読書熱がおさまったら、絶対借りてきますね!
      2012/05/25
    • 円軌道の外さん

      まろんさん、
      いつもありがとうございます(^O^)

      やっとこさ休みがとれて
      唇の抜糸にも行ってきました(汗)


      そう...

      まろんさん、
      いつもありがとうございます(^O^)

      やっとこさ休みがとれて
      唇の抜糸にも行ってきました(汗)


      そうですそうです(笑)
      まろんさんに以前オススメした
      例のアレです(笑)♪

      ツラいことがあっても
      藤村俊二さんの警備員を思い出せば
      3年は笑えるんで(笑)

      是非とも観てみてくださいね(^_^)v


      見終わった後は
      スタンディングオベーションしたくなるほど
      爽快感得られますよ(*^o^*)


      2012/05/29
  • 脚本家の書いた話が「大人の事情」によって本人の意図する話から離れてしまうという、元演劇部で脚本書いてた身としては心中穏やかじゃないお話……

    恐らく三谷さんの実体験に基づいて生まれたんだろうな、と思わせるところもある作品です。
    ですが、物語の中でだけでも登場人物が幸せになってほしいって思うからこそのハッピーエンドだと思います。実際はなんだこれ?って状態で世に出されてしまう作品もありますし、表現の問題であーだこーだやってたりした事件も起きてますから……

    唐沢寿明さんとおひょいさんの役どころがとても好きです(*´ー`*)

  •  “ラジオ弁天”のスタジオでは、まもなく始まるラジオ・ドラマ『運命の女』の生放送のためのリハーサルが行われている。
    初めて書いたシナリオが採用され、この作品によって脚本家としてデビューすることになった主婦の鈴木みやこ(鈴木京香)は、緊張しながらリハを見守っていた。
    全てのチェックが済み、あとはいよいよ本番を待つばかりとなったが、直前になって主演女優の千本のっこ(戸田恵子)が自分の役名が気に入らないと言い始める。
    プロデューサーの牛島(西村雅彦)はその場を丸く納めようとして、要求通り役名を“メアリー・ジェーン”に変更した。
    しかし、そんなのっこに腹を立てた相手役の浜村(細川俊之)は、自分の役名も外国人にしてほしいと言い出し、熱海を舞台にしたメロドラマのはずだった台本は、ニューヨークに設定を変更させられる。
    みやこはいろいろ辻褄の合わなくなってきた台本を短時間で書き直すことになるが、素人の彼女にそんな器用なことはできず、牛島はまたも急場しのぎに放送作家のバッキー(モロ師岡)にホン直しを依頼した。
    しかし、ドラマの内容を把握していない彼によって、物語はさらにおかしな方向へ向かい、本番開始直前にミキサー・辰巳の一言で舞台はまたまたシカゴに変更される。
    さらに浜村が自分の役柄をパイロットだと勝手に言ってしまったことで、物語は辻褄合わせのためにますますおかしくなっていった。
    ディレクターの工藤(唐沢寿明)を筆頭に、スタッフたちは次々にやってくる障害を、行き当たりばったりのその場しのぎで乗り越えていくが、あまりに勝手な台本の変更の連続にみやこは怒りを爆発させ、CM中にブースに立てこもると「ホンの通りにやって下さい!」と叫ぶ。
    しかし、そんな抗議も虚しく、ドラマはのっこのわがままのせいで、みやこの思いとは全く正反対のエンディングを迎えようとしていた。
    みやこの純粋さに感じるところのあった工藤は、結末だけでも彼女の思い通りにさせてやろうと牛島に抗議するが、ドラマを無事に終わらせることで精一杯の牛島は、工藤をスタジオから追いだして辰巳に演出を任せる。
    工藤はスタジオの外から極秘の回線でブース内と連絡を取り、みやこやのっこ以外の出演者、ADの大田黒(梶原善)らの協力で、ドラマを当初のエンディングに導いた。
    こうして生放送はともかく終了し、みやこを含めた全てのスタッフと俳優たちの顔には、仕事の充足感が満ち溢れる。
    一人の女優のわがままにより次々に起きるストーリーの矛盾、必死のつじつま合わせ、大混乱のまま進んでいく生放送、メロドラマは一大スペクタクルに変貌、「クリムゾン・タイド」を思わせる密室サスペンス、癖のあるキャラクターのせめぎ合い、ラストに待ち受ける感動。
    三谷幸喜お得意の密室劇コメディ映画。

  • 『ラヂオの時間』は、1993年に上演された、劇団東京サンシャインボーイズの演劇。監督・脚本は三谷幸喜。
    1997年には三谷幸喜の初監督作品として映画化された。フジテレビ製作、配給は東宝。
    なお、舞台版は「ラヂオの時間(Radio Time)」と記述し、映画版は「ラヂオの時間(Welcome Back Mr. McDonald)」と記述する。
    三谷が初めて手がけたフジテレビの連続ドラマ『振り返れば奴がいる』の脚本が、三谷の意図に反して制作スタッフにシリアス調に書き直されて放送された経験から生まれた作品で、1993年に三谷が主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」の作品として上演された。
    映画化されると、ラジオという低予算な世界で想像と声だけで演じることから生まれる壮大なスケールのストーリー、テンポの良い展開、絶妙な笑いで人気を博し各賞を総嘗めにした。

    あらすじ:
    ラジオ局「ラジオ弁天」で、普通の主婦である鈴木みやこがコンクールに応募した脚本作品が、ラジオドラマに採用されることになった。ドラマは生放送で、熱海を舞台にした平凡な主婦と漁師の恋の物語。
    リハーサルも終わり、プロデューサー牛島龍彦の言葉にみやこは期待を寄せるが、主演女優である千本のっこのワガママから端を発し、放送直前で次々と脚本に変更が加えられていく。そして舞台はアメリカのシカゴ、登場人物は女弁護士とパイロットに変更となった。
    SEも間に合わず、途中で辻褄が合わなくなってしまうが、生放送中なのでやり直しが効かない。急場を凌ぐ形で、様々な設定を変更して辻褄を合わせていった結果、メロドラマは大スペクタクル映画のように変貌を遂げてしまい、その辻褄を合わせる度に次々と様々な問題が浮上して来る。
    さらにはエンディング内容まで変更されることになり、自分の作品を台無しにされたみやこは、ついに堪忍袋の緒が切れてスタジオに立てこもり、「これ以上ストーリーを変えるようならもう放送はさせない」と言い出す。しかし彼女の必死の説得も虚しく、番組は続行されてしまう。
    ディレクターの工藤学は、せめてラストだけは彼女の思い描いた通りにするよう牛島に訴えるも、却下され、工藤は番組途中でディレクターを外されることになる。工藤はのっこを除く俳優陣にスタジオ外からこっそりと連絡を取り、彼らの協力を得て、なんとかみやこの思い描いていたエンディングを迎えることに成功。無事に放送が終わったことに、みやこも工藤も牛島も俳優陣も、胸をなでおろすのだった。(ウイキペディア)

  • しかしラジオドラマはやっぱり いいですね。
    ラジオドラマにはテレビドラマにはない良さがある
    例えば、テレビでSFをやるとしますよね
    アメリカ映画に負けない映像を作るためには
    SFXやらCGやら やたらお金がかかるわけです
    ところがラジオなら、ナレーターがひと言
    「ここは宇宙」と言うだけで もう宇宙空間になっちゃうんですから
    人間に想像する力がある限り
    ラジオドラマには無限の可能性がある
    僕はそう思う 僕は好きだな ラジオドラマ

    俺が好きでこんなことやってると思ってくれるな
    できることなら最初の本でやりたいよ
    しかし俺には番組を成立させる義務がある
    だから そんな目で俺を見るな
    行ってくる。

    ここにいる奴らは 誰も いいもん作ろうなんて思っちゃいない
    プロデューサーの牛島さんは 番組が 無事 終了することしか考えてないし ああ...あと女のことね
    編成の堀之内さんは 掛け持ちが多過ぎて
    番組に愛情なんて これっぽっちも持ってない
    そして俺は 与えられた仕事をこなすだけだ

    引きずり回される我々の身にもなってほしい。
    どっちのセリフですか...
    皆さんの都合で よってたかって私のホン
    無茶苦茶にしといて
    よく そんなことが言えますね!

    まだ分からないのか。
    千本のっこが嫌がってるからだよ!
    軽蔑するならするがいい
    我々はそういう世界で働いてんだ

    お願いですから ホンの通りにやって下さい!
    だったら 最後に私の名前呼ぶのやめて下さい
    私のホンじゃないって言って下さい

    あんた 何も分かっちゃいない
    我々が いつも 自分の名前が呼ばれるのを
    満足して聞いていると思ってるんですか
    何もあんただけじゃない
    私だって名前を外してほしいと思うことはある
    しかしそうしないのは 私には責任があるからです
    どんなに酷い番組でも 作ったのは私だ
    そっから逃げることはできない
    満足いくもんなんて そう作れるもんじゃない
    妥協して妥協して
    自分を殺して作品を作り上げるんです
    でも いいですか 我々は自分を信じている
    いつかは それでも 満足いく物が出来るはずだ
    その作品に関わった 全ての人と
    それを聴いた全ての人が満足できる物が...
    ただ、今回はそうじゃなかった
    それだけのことです
    悪いが 名前は読み上げますよ
    なぜなら これは あんたの作品だからだ
    紛れもない

    どうする?今帰ったらあんたの負けだ
    お宅も作家の端くれなら
    最後まで聴いていくことだ

    牛島さん 、
    これ以上変えたら あの人のホンじゃなくなる
    俺たちにそこまでする権利はない
    誰に向かって口聞いてんだ?
    あの人のためじゃない 俺たちのためです!

    俺は時々むなしくなる
    何のためにこんなことやってるんだ
    みんなに頭下げて みんなに気を使って...
    何がやりたいんだ 俺は!

    自分で言ってたじゃないすか
    いつかみんなが満足するもの作るんだって

    そんな日が来るのか 本当に...

    ...その時ラジオ局に訪れた、彼等のラジオドラマを聴いて感動して泣くトラックドライバーを後に、続編の構想を練り始めたプロデューサー牛島とディレクター工藤であった。

  • たぶん3回目くらいの視聴ですが、やはり文句なしの傑作。このあとの三谷映画はどれもこの作品を超えていない。うまくて面白い役者が揃ってますが、彼らの芸風に寄りかかることなく、しっかり脚本で笑いがとれているところが素晴らしいのです。

    改めて見直すと、うまいなぁと思うのは、渡辺謙の存在。ラジオドラマはどんどんエスカレートしてめちゃくちゃな話になるのに、それを外から観察して評価保証する人間を置くことで、なんとなくうまく着地できちゃった印象を植え付ける。彼が最後に登場することで、この壮大な話の風呂敷をすっと畳めたような印象になるのです。このあたりはホントうまい。

    この映画を最初にみたときは学生だったはず。社会人(しかも管理職)となった今みると、自分が本作の西村雅彦のように「仕事をまるくおさめる」ことだけを考えてはいないか、自戒せずにはいられません。

  • 舞台の製作に一度は関わったことある人なら、共感できるところが多いと思う。予算、時間、脚本家・出演者・スタッフの関係で関わる人すべてが満足できるような作品をつくるのはなかなか難しいことであると思う。

    本作は、ある出演者のワガママがきっかけで、ラジオドラマの脚本がハチャメチャなものになっていく、破天荒すぎて思わず笑ってしまう作品である。

    最初は平凡な恋愛ドラマだったのに、話が進むにつれて登場人物が日本人からアメリカ人になったり、いきなり死んでしまったり、もうめちゃくちゃな状況になっていく。

    ハプニングだらけで、最後まで話が続くのか気になるところだがこの作品の素晴らしさは最後までみた人にしか分からない。

    ぜひ視聴をお勧めしたい作品です。

  • 素晴らしい脚本、素晴らしい役者たちによる心温まる人間喜劇。

  • これはもう最高傑作だと思う。
    三谷作品の中で、ではなくて、
    日本の実写映画の中で、です。
    ほとんど、そんな意見ないと思いますが。
    ◼️ストーリーの面白さ
    ◼️笑える、という面白さ
    ◼️ラヂオドラマへの愛情
    ◼️人間の本質をついている点
    そして
    ◼️キャストの活かし方
    これが素晴らしい。全員がクセだらけなのに
    悪者にならない。
    井上順、細川俊之が素晴らしいが、
    極めつけは布施明。
    「役者として新たな面を引き出してるな」
    くらいに思っていたら、
    最後は本職の主題歌をさすがの熱唱。
    でも、そこにもオチが。
    服装とかに古さは感じても、
    感動と面白さは不変。
    自信をもって全世代の人にオススメします!

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著者プロフィール

1961年生まれ。脚本家。近年のおもな舞台作品に「大地」「23階の笑い」「日本の歴史」「ショウ・マスト・ゴー・オン」、ドラマ作品に「風雲児たち?蘭学革命篇?」や「誰かが、見ている」「鎌倉殿の13人」など、映画監督作品に「清須会議」「ギャラクシー街道」「記憶にございません!」などがある。また、おもな著書に『三谷幸喜のありふれた生活』シリーズ、『清須会議』など。

「2022年 『三谷幸喜のありふれた生活17』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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