サイン [DVD]

監督 : M・ナイト・シャマラン 
出演 : メル・ギブソン  ホアキン・フェニックス  ローリー・カルキン  アビゲイル・ブレスリン  チェリー・ジョーンズ  M・ナイト・シャマラン 
制作 : キャスリーン・ケネディ  M・ナイト・シャマラン 
  • ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
2.83
  • (24)
  • (40)
  • (141)
  • (75)
  • (33)
本棚登録 : 524
感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241930811

感想・レビュー・書評

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  • 想像以上に良い映画だった。
    緊張感に包まれ進んでいくストーリー。
    誰にも笑顔がなく、どうなっていくのだろう、と不安に。
    そして父が、子供達が産まれた時の話をするあの場面はとても感動的。
    あの子が話を聞きながら涙を流す姿が胸に響く。
    配役が素敵だった。
    しかしみんな落ち着いている印象。
    もし私だったら‥もっとパニックになり何をするか分からないだろう。
    想像を越える畏怖。
    分からない、理解できないものに対する恐怖。
    そして全てのことが落ち着いた時には、それらの出来事が家族の絆をより強くし、大きな悲しみを乗り越えるきっかけになっていたことにも気付く。
    カメラワークというのか、視点の取り方が好み。
    それにしても、最近見た洋画の子役の子達がとても素晴らしい。
    表情、雰囲気、空気。
    演技ということを感じさせない、ナチュラルで、それでいて感動をくれる。

  • これを宇宙人ものとか、SFものだと思って観たらすごくがっかりすると思うが、監督はそんな映画を撮りたくてこれを作ったのではない。

    まあ、なんていうか要するに人間っていうのは勝手で卑怯な存在だっていうことを言いたかったんだと思う。

    この間見た「地球侵略:ロサンゼルス決戦」とかあるいは「宇宙戦争」みたいに、雄々しく戦って勝つというファンタジーを売っているハリウッド映画とかに水をぶっかける(実際、最後にはぶっかけるのだがw)つもりでこれを作ったのだろう。

    しかし、それにしてもメル・ギブソンの卑怯で女々しいことね。それと同時にホアキン・フェニックスの脳天気なことといったらないね。でも。ホアキンのほうが脳天気な分だけ、ちゃんと分かってるんだよ。

    さらにメル・ギブソンはいったん信仰を捨てちゃったのに、最後になっていきなり信心深くなるとか、皮肉が効きすぎ。まあ、それだけに面白いです。

    ところでマコーレ・カルキンそっくりな子役だと思ったら、実の弟なんだね。なんと7人兄弟だってさ!

  • 公開されてから、そりゃもう散々なまでに「そのままじゃん」「何あの弱さ」「調べてから攻めて来い」などと叩かれまくった『サイン』w

    まぁ確かにそれらのツッコミはごもっとも、そう言いたくなる気持ちもよく分かるんですけど、それでも「つまらない」かと言われれば「NO!」と答える人も、中にはいたりするんですよ?(少数派だとは思うけど)

    ミステリーサークルの謎におけるどんでん返しを期待すれば、そりゃあ拍子抜けもするだろうけど、そもそもシャマランがやりたい事って、いつも何かしらの「愛」を語る事だからね。(この映画においては「家族愛」の再生が裏テーマ)

    非日常な状況はあくまでそれを見せるためのお膳立て、エンタメ形式で楽しめたらOK!みたいな。

    映画内で起こる出来事はそのままではなく、何かしらの象徴的事象として捉えれば、まぁ…分からなくはないかも?

    でもそんな事考えなくても、普通に小ネタが多くて面白かったけどなぁ~。

    狙ってやってるのか、天然でやってるのか。

    ギャグなのか、マジなのか。

    その辺の微妙なさじ加減が、『サイン』はすごく効いている。

    メルギブがトラウマ抱えた心優しき元神父ってだけでもう笑えるし(どう見ても「エイメーン!」とか叫んで異教徒を殺戮しまくる13課の武装神父ってガタイとツラしてるのにw)。

    そのメルギブが薬屋に薬買いに行った時のシークエンス(静寂の間と、後ろの客のリアクション)とか、

    宇宙人出現のTV放送を録画しようとした時の、ビデオテープのタイトルとか、

    アルミホイルの帽子とか、

    「テリヤーキ」とか、

    最後の晩餐時の絵面(何かもう男手一つで頑張って作りました的なキッチンの汚れ具合と、無言で何かを訴えるようなメルギブの表情とか)なんて、画面切り替わり前の盛り上がりが嘘のようで思わず笑ってしまうw

    画面の1ショットで笑いを誘うシーンが多く、「笑いに言葉はいらない」的な、映画の内容にまったく関係ない事まで考えてしまったりして。

    それでいてすぐさま謎の宇宙人(謎じゃねぇw)に襲われるスリリングな状況に持っていく、その緩急のつけ方が非常に宜しい。

    最後の対決の瞬間には、今までの伏線が全てその場に集約され…そして水でヤケドさせられ、バットでボコられる宇宙人!!

    もう、何だろう…この高揚感と脱力感の見事なコラボレーションw


    普通に期待して観たらグダグダかもしれませんが、ちょっと穿った見方が出来れば、これほど絶妙なバランスの映画もそうそう無いと思いますw


    もしシャマラン映画を人に勧めるならば、(不朽の名作たる『シックスセンス』を除けば)『ヴィレッジ』が妥当なところで、刺激が欲しい人には『ハプニング』ってところですけど…個人的な好みで言えば『サイン』がやっぱりナンバー1になっちゃう訳です。

  • 予告編に騙されるパターンの典型。締まりのないストーリーで効果音だけ無駄に派手だったような。

    途中まで宇宙人を「正体不明の脅威」とすることで恐怖をあおる演出だったのに、何故かいきなりトウモロコシ畑みたいなとこからモロッと出てきちゃうし、
    いざ正体を見ちゃうとなんか全身緑なだけで意外と普通の人型してるし、
    向こうは向こうで出て来た時心なしか「あ、やべっ」みたいな反応してるしで拍子抜けした記憶がある。

    唯一この映画を観てよかったと思えたのは、
    後に友達とこの映画をボロクソに言って盛り上がれたこと。

  • これはもう、カミュの「ペスト」だよなと思う。
    ラストの選択は耐えきれずにサルトルの方へ行っちゃうんだが。。主人公はシーシュポスにはなりきれなかった。
    最愛の妻を事故で奪われ、理不尽な試練に信仰をすて神父をやめた男。妻を亡くした事を呑め込めないまま弟、子供2人と町外れでトウモロコシ畑?をやってる。ミステリーサークルや怪現象など尋常ならざる事態を予兆する様々なサインを男は自分の理解の範囲に無理無理落とし込もうとする。なんだかんだで、エイリアンの復讐で毒を嗅がされた長男が、たまたま喘息持ちで発作を起こしていたことで毒を吸い込むことがなく命を取り留める。スリラーとしてもエイリアンものとしても不完全燃焼だが、それらは意匠にすぎず正真正銘、信仰とは何かを描いた作品。それも、カトリック的なベーシックな問い。劇中、ギブソンが弟に「人間には2種類いる。サインや奇跡を信じるか、全てを偶然に帰すると考えるか」と語るがこれがまさに作品のテーマだろう。長男が助かる契機を神の恩寵と見たのか男はラストに神父に復職する。何なんだろうな、不思議な作品。ギブソンの妻をはねた男の役で監督のシャマラン自身も出演。キリスト教徒にはギンギンにささるのかも。

  • よくわかんないけど女の子が可愛かったね。

  • メル・ギブソン主演の未知との遭遇系のサスペンス映画。実に評価が難しい作品でしたが、個人的には作品のメッセージ色が分かりづらく、イマイチ感情輸入できずに見終わってしまった感があります。所々コミカルなシーンもあったりしたのですが、話の雰囲気とアンマッチしていて、何を伝えたかったのか?理解できないところもしばしば。いろんなシーンが伏線になっていて、終盤でそれが繋がる展開は良かったのですが、全体的にちょっと分かりづらいなぁという印象でした。何度も見返せばまた違った評価になるのかもしれませんが。

  • 世間では低評価のB級ホラーだそうです。
    私は面白かった。
    評価も解釈も人それぞれで、たぶんしばらく経った後でもう一回見たら、また感想が変わると思う。

    すべての事象は偶然ではない、神の導きなのだ。
    監督の意図は分からないが、私はそう解釈した。

    でもネットで見たいくつかの異なる解釈は、すべて納得できるものだし、
    9.11の2日後から撮影が行われたそうだから、ほんまのトコロはわからん。

    そもそも私はホラーが苦手なので、B級でも怖いのだ。
    怖くてもシャマラン映画面白いから見ちゃう。

  • ミステリーサークルできて宇宙人が襲ってきて、
    神がいるのかいないのか級のギリギリキリキリマイ
    映画

  • ◆ネタばれがありますのでご注意ください


    うーん、前半はけっこうよかったんだけど、それが思わせぶりなだけでストーリー中の伏線としてうまく回収されていかないというか……。エイリアンの存在が明らかになったところから、怖いには怖いけど、逆に言えば怖いだけになってしまった。タイトルの「サイン」は前半ではクロップサークルを指し、後半では予兆、奇跡などを指しているんだけど、それもなんか弱いというか。ラストでテレビモニターにエイリアンが映るところは「おお!」という感じだったんだけど、その後の展開もなんか、バットで殴るって……。それが死んだ妻の最後の言葉とリンクしていてなおさらなんだかなー、という印象。弟が一緒に暮らしていたこと、バットが壁に飾ってあったこと、娘が家のあちこちに水の入ったグラスを置いていたこと、息子が喘息だったこと、などがすべて重なり合っての「奇跡」なんだが、うーん……。

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