ベニスに死す [DVD]

監督 : ルキーノ・ヴィスコンティ 
出演 : ダーク・ボガード  ビョルン・アンドレセン  シルバーナ・マンガーノ 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135568151

感想・レビュー・書評

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  • とにかく好き

  • Gustavは美に触れて死んだのだ。Tadzioがあまりに美しすぎて死んだのだ。美の前に人が狂ったとしても、全ては妥当である。これは愛でも恋でもなく、ただ、あまりに美しすぎて、美に耐え切れなくなって死んだのだ。何て、何て美しいのだろう。こんな美しい少年が存在して良いのか。

  • いわゆる美しい名作映画というものです。

  • 2007年7月31日
    タイトルはなぜか聞いたことがあったのですが、物語の内容さえ知らなかったので、再来月のヴェネチア旅行をきっかけに観てみることにしました。
    原作の知識を前提としているのだろうか、少しわかりにくく感じました。しかしグスタフが人目をはばかりながらも少年を追う姿、白髪染め液と混ざって黒い冷や汗を流しながら迎えた最期、そして何よりも美少年と形容する他ないタージオの微笑が何とも印象深かかったです。
    《ローマの休日》のように、現地への赴きを誘う作品では決してありませんでしたが、観るきっかけが得られて良かった、と思う作品でした。マーラーの音楽にも興味が湧きました。

  • ひたすら美しい。溜息が出てしまう程に、優雅に見せられて言葉のいずるより早く映像が駆け巡るような映画。要らなく台詞が使われていないのも私は好きです。ビヨルンことタージオを一目見たらアシュンバッハのように目を追うことで頭はいっぱい。
    胸がきゅーとなる音楽も心情に合っています。年をかさねることに重さを増す、最高芸術作品。

  • 美少年とはまさにこの人のこと。

  • ドイツの作家トーマス・マン原作の作品。てなわけで、最初は内容を追ったりしてたんですが、途中でそんなことしなくていいやって思っちゃいました。そんな頭を使っているうちに美しい情景が過ぎ去っていってしまう。何せ、本当にどのシーンも綺麗なんだから。まるで絵画を見つめるような。どこも配色が優れているんですね。そして、撮り方が優れている。カラー映画としての最高峰のひとつではないだろうか。

  • 美しいのひとことの映画。

  • マーラーの官能的な楽曲に誘われるようにして始まる導入部からして、魔力のような美しさを持った映画である。20世紀を代表する映画監督ルキノ・ビスコンティは「この作品は私の生涯の夢だった」と語っており、終生の愛読書であるトーマス・マンの原作に改編を加え、主人公の設定を文学者からマーラーを模した作曲家として映画化した。
    舞台となっているのは現在はベネチア映画祭が開かれるベニス・リド島。静養のため島を訪れた老作曲家(ダーク・ボガード)は、ふと見かけた美しい少年タジオに心うばわれる。監督がヨーロッパ中を探して見つけた15歳の少年ビョルン・アンドルセンは、美を追究する者をとりこにするのもうなずけるほど妖しく美しい。彼の存在なくして映画は成立しなかっただろう。死に至るまで言葉ひとつ交わすことなく少年を追い続ける作曲家。決して交じり合うことなく向けられる視線の痛々しさ。絶対的な美の前に無力となる人間のもろさが見事に描かれている。


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