Whatever People Say I Am Thats What I Am Not
- Domino (2006年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・音楽
- / ISBN・EAN: 0801390008627
感想・レビュー・書評
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ギター、ベース、ドラムだけの生演奏に近いバンドのアンサンブルを閉じ込めたアルバムとしては今のところ最後の大傑作だと思っている。リズムやコードの反復もなく、ただヴァース、コーラス、ブリッジの構成を持つ傑作曲が飛び出してくる。歌詞はThe Streetsに続く、自身の生活から見渡せる人の日常の描写。特に子供と大人の中間。虚飾や張りぼてに対するシニカルな認識もあれば、友達同士の乱痴気騒ぎ、彼女へのロマンスもある。一曲目の「The View from the Afternoon」で抱いた期待が最終曲「A Certain Romance」で友人との断絶で幕を閉じる。まるで夢のような40分。私が気になるのは、なぜこの様なアンサンブルが生まれたのだろうということ。影響元や参照点がいまだにわからない。特にBPMの早い前半(A面)。素早いカッティング、キメ、多用される三連のリズム。ヒップホップに影響されたであろう、言葉数や跳ねたビート。彼らにしか成し得なかった音楽がここにあり、既に完成されている。こんなレコードはなかった。「Mardy Bum」や「When the Sun Goes Down」、「A Certain Romance」には、その後収録された「Baby I'm Yours」(Barbara Lewis)のカヴァーや、「Suck It And See」で顕著になる、60年前後のPopsの影響を見ることは出来るし、「Red Light Indicates Doors Are Secured」にはポストパンクリバイバルを見ることは出来る。しかしこの作品の素晴らしさの前では瑣末なことだなと思えてしまう。圧倒的。
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The View From The Afternoon/I Bet You Look Good On The Dancefloor/Mardy Bum/From The Ritz To The Rubble
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ランニングには合わなかったけど、名盤だと思う。
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久しぶりにフルで聴いた。
凄いラフなパーカー着てる普通の学生が若さを感じさせないすんごいひねくれた歌詞を歌ってるみたいなこの頃が一番好きだったかな。
題名がまた良い。
wiki先生によると、イギリス映画『土曜の夜と日曜の朝』の台詞かなんかから取ったそう。
その映画の概要みたらこの間みた『猟人日記』に似ていたので観てみたくなった。
札幌、すごく住みやすいけどライブが全然来ないのが残念。そんな悩みは贅沢ですかね。 -
いいね!
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1曲目から頭を殴られたような衝撃を受けました。
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当時は、久々に天才が現れたと思いました。
さすがDominoというよりほかない。
しかしセカンドはイマイチだよね。 -
この1枚から自分のUKロック絶聴への道が始まった気がする。ギターのかっこよさ、ボーカルのセクシーさ、それまでUSのポップパンク、エモばっかり聴いてたからか、ギターロックの持つ古く聴こえるけどなんか新しい、という未知の曲郡は、自分の脳髄にすぐに浸透していった。それからUKロックをめっちゃ聴いたが、このアルバムの衝撃度を越えるアルバムにはそう出会えていない。それぐらい、当時の自分に衝撃を与えてくれたアルバム。
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久々におおおおおおおと思った。
渋い・飽きない。
タランティーノの映画が浮かんでしまうのは何故??そんな感じのアルバム(自分的思考)