ベートーヴェン:交響曲第7番 (Beethoven: Symphony No.7)

  • Orfeo d'or (2006年1月17日発売)
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  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4011790700120

感想・レビュー・書評

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  • 知り合いから借りてPCにインポートしました。
    クライバーの名演。
    重厚感あり、臨場感あり。
    交響曲第7番だけの一本勝負が潔い。

  •  ベートーヴェンの七番だけど、カルロス・クライバーにとっては十八番(おはこ)です。

     ベト七を振るときのカルロス・クライバーは颯爽としていて実に格好いいですね! しかも、その格好よさがそのまま音に表れている。

     全体の構成が完璧であって、かつ細かな部分にまで神経が行き届いていて、それでいて冷たい分析的な演奏ではなく、ライブならではの熱い高揚感を感じさせる ── この演奏は、互いに相容れにくいこれらの条件を全て満たした名演だと思います。

     このCDでは他の曲がカップリングされていないのもいいですね。第七番のみに気持ちを集中して聴くことができ、しかも曲の余韻が損なわれるということがありません。

  •  1982年5月3日、ミュンヘンでのライブ録音。(オペラではなく)シンフォニー指揮者としてのカルロス・クライバーに対して、個人的には世評で絶賛されるほど感銘を受けたためしがないのだが、このベーム追悼マチネのベト7は別格。聴く度に茫然自失、他の演奏が束になっても敵わない唯一無二の強烈な凄演である。

  • 第一楽章の冒頭からクライバーの神演奏に引き込まれてしまいます。力のこもった、それでいて重くはならず、明るめの音と、深遠さを連想させる迫力のある響きの中で颯爽と音の風が駆け抜けていく様子はまさにクライバーの面目躍如と言ったところです。
    第二楽章は限りなく繊細な響きと少し重々しさを感じながら、谷間の湧水のような響きが、しだいに大河へと変貌していくような、なんとも表現のしようがないベートーベンの思想の中に存在する奥深い音色が、寂寥感と、それに抗おうとする感情が朗々と歌いあげられているかのように奏でられていす。
    第三楽章に入ると、それまでの重々しさから解放され、飛び跳ねるような生き生きとした演奏。言い換えれば、若々しいといってよいかもしれません。それはまるで自然の中で活き活きと飛び跳ねる生命の躍動感と言ったところでしょうか…
    第四楽章はもう乱痴気騒ぎ気味。一気に押し寄せるリズムに圧倒されながら、さまざまなたくさんの音色が波のように、返してはうねり、うねりながら返えり。クライバーの躍動感がオケに伝わり、聴く者に伝わり。怒涛のクライマックスになだれ込んで行きます。天才カルロスの完璧な演奏はまさに神との交信のような気さえしてしまいます。

  • CCCA→FFF8

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