ティファニーで朝食を [DVD]

監督 : ブレイク・エドワーズ 
出演 : オードリー・ヘプバーン  ジョージ・ペパード  パトリシア・ニール  バディ・イブセン 
  • パラマウント ジャパン
3.59
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本棚登録 : 1788
感想 : 290
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988113756150

感想・レビュー・書評

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  • 本作、ウィキペディアには次のように書かれています。

    ---引用開始

    『ティファニーで朝食を』(ティファニーでちょうしょくを、原題: Breakfast at Tiffany’s)は、1961年のアメリカ合衆国のロマンティック・コメディ映画。主演はオードリー・ヘプバーンとジョージ・ペパード、監督はブレイク・エドワーズ。ヘプバーンの代表作の1本として知られている。トルーマン・カポーティの同名中編小説の原作とは異なり、映画は主人公と語り手の作家との恋を中心に描いている。

    ---引用終了


    主演は、

    オードリー・ヘプバーン(1929~1993)
    ジョージ・ペパード(1928~1994)

    したがって、本作が作られた時の年齢は、オードリー・ヘプバーンが32歳位、ジョージ・ペパードが33歳位ですか。

    それから、本作で、オードリー・ヘプバーンが歌った曲は「ムーン・リバー」。
    その和訳は、次のとおり。

    ---引用開始

    ムーン・リバー、
    1マイルより広いけど:
    僕は君を立派に渡ってみせるさ
    いつの日にか。
    夢をくれて、
    心を打ち砕いて、
    どこへ君が行こうと、
    僕は一緒に行くよ:
    ふたりの流れ者が、
    世界を探しに出かける
    たくさんの世界があるから、
    見なくちゃね、
    僕らは同じ虹の根元を追ってるんだ、
    あの曲がり角あたりの、
    僕のハックルベリー・フレンド
    ムーン・リバー
    と僕

    ---引用終了

  • 高校2年生の時、夏休みの宿題が「ティファニーで朝食を」の原文数ページから日本語訳という課題だった。
    それがめちゃくちゃ難しかった。と言うのも会話がおしゃれすぎて田舎の高校生には「訳してみたが…内容がさっぱりわからん…」状態。で、今見て、当時の私に言いたい「あのヘンテコな訳で合ってたよ~」

    ティファニーのショーウィンドウ前で朝食を食べることが好きなホリー。仕事はコールガール。上の階に引っ越してきた売れない小説家ポールと友達になるが実はポールもマダムの愛人などをして生計を立てている。ホリーの夢はお金持ちと結婚すること。様々な男と知り合い、ついにブラジル人の金持ちと結婚ということになりそうなのだが…。

    この映画のテーマって「真実の愛を見つける」ことってあったけど…いや~どうなんだろね?

    よかったのは登場するファッション(ジヴァンシー最高!)のすばらしさとヘップバーンの美しさだけかな。

    あと、その宿題を出した英語の先生が「もし皆さんがこの映画を見ることがあれば登場するヘンテコな日本人らしき人もチェックしてください。」とシニカルに言っていたのを思い出した~。

    いやはや…つっこみどころ満載な映画だったわ…

  • オードリー・ヘップバーンの憎めない魅力で成り立っている作品。

    娼婦のホリーは、目の前が「赤く」なるほど気持ちがふさいだ時は、明け方に宝飾店ティファニーのショーウィンドーの前で朝食を取ることがお気に入り。
    ある日、名もなき猫と暮らす彼女のニューヨークのアパートの上階に、青年ポールが引っ越してくる。彼は売れない作家で、ある金持ち夫人の男妾をしている。
    ポールが兄のフレッドに似ていることでホリーは近親感を覚え、親しくなるけど…というお話。

    「真実の愛を見つけるおしゃれラブストーリー」という触れ込みですが、全編見て、うーん…それはちょっと違う気がする、というのが正直なところ。

    確かに、ペップバーン演じるホリーのファッションや、二人の住むアパートの装飾の美しさ等の映像は素敵だし、明るい表情の美男美女がコミカルに演じていることで、おしゃれに見えます。
    また、ホリーの置かれた状態によってガラリと変わる部屋の装飾なども見事です。
    ラストで、ポールが心を閉ざすホリーを諭すところなんかもある意味、真理をついていて、深く考えさせられます。

    でも、それ以上に、二人を取り巻いていた現実を考えると、気が滅入ってしまいました。

    軽い感じで描かれていたけど、ホリーの過去は訳ありで、魅力的な社交の花のように見えてその実、性産業の中でその日暮らしをし、玉の輿に乗るために必死になっている女性。しかも、トラブルから、自宅に酔っ払った「客」が怒鳴り込んできて窓から逃げ出すようなことすらある。
    ポールはポールで、不安定な職業の中で、人の金に依存している状態。
    二人とも、紆余曲折ありながらも、ラストには、自分たちの「パトロン」との関係を清算した状態で両思いになっているので、形としてはいいのかもしれないけど、結局前途多難そうだなあ…と思ってしまう。

    ホリーの人生なんて、ひどい家庭環境にいた田舎の中学生の女の子が、身売り同然で父親くらい年の離れた男と結婚させられそうになって家出して、娼婦になって、だし…。しかもその男がある日目の間に現れるとか…怖すぎる。そんな修羅場になりそうなシーンも、ものすごい軽く、美しい感じで描かれてましたが…。

    主役がペップバーンでなかったら、生々しくて、目も当てられないものになっていたかも…という感じがかなりする映画でした。

    あと、同じアパートに住む日本人の描かれ方ですが、もう悪意の塊のような描かれ方です。1961年とはいえ、よくもこんな差別全開のものが出せたなあ、と、不快に思う反面、変な関心をしてしまうほど。ハリウッド映画の、興味ないところでは手抜きをして一向に恥じない精神の源流をみた気もしますが。

    でも、魅力的な点もたくさんある作品なので、あまり深く考えずに見ることをお勧めする映画です。

    あと、ホリーと暮らす猫ちゃんはとっても可愛く名演技を見せてくれます。どのシーンでも絶妙なポジションを陣取り、愛くるしい動きをするこの子の演技が一番素敵かもしれません。

  • オードリーヘップバーンはひたすらに美しい。ただ性格に難あり。こんなに振り回されてはたまったものではない。ニューヨークのティファニー行ってみたいなぁ…ムーンリバーもいい味出してる。名シーンだね。

  • 「ティファニーで朝食を」奔放な上に無知で惚れやすい上昇志向の女、という役がヘップバーンには多いな。日本人に対するこの時代らしいヘイトwも感じる。ヘップバーン映画の特徴として毎度ハッピーエンドだが、果たして男の忍耐3ヶ月保つのか?とも思う。でも、いい映画ですよね。ティファニー店員が一番の人格者、というのが今作のキモよ。名のない猫が可愛いの。

  • 「午前十時の映画祭に感謝」

    ゆらゆらと水草のように漂って毎日を生きる二人の物語
    決して二人ともこのままでいいとは思ってはいない
    ただ今はこのままもう少しだけ漂いたい

    そんな時って私にもあったように思う
    昔々の若い頃のことだ
    仕事はちゃんとしていたけどプライベートはいつも集まる仲間達と飲んで騒いでフラフラしてた
    熱く未来を語ることもなく夢に向かって努力もしない
    ただ仲間といる時が楽しくてダラダラと毎日を過ごしていたように思う
    あれはあれで良かったのだろう、少しもったいないようにも思うが自由気ままに過ごしていたな

    ホーリーには夢がある
    ティファニーという夢がある、ふわふわっとした夢かもしれないが憧れのために少なからず進んでいたのではないだろうか
    それが叶えば部屋には家具も入れて落ち着きたいと思っている
    猫にも名前を贈るつもりでいる
    彼女も今は名無しの猫なのだろう
    ただ毎日怠けて生きているのではないように思う
    もしもこの役をモンローがやっていたらどんなものになっていたのだろうか
    たぶんタイトルがティファニーではなくアレになっていたかもしれたいな
    となるともう少し作品自体もビビットになるのだろうか
    とにかく全然違う映画に仕上がる事は間違いないでしょうね

    『ローマの休日』でヘプバーンを知った人はこの作品でかなりの衝撃を受ける事でしょう
    私も驚きました

    この作品を今でも映画館で観られる幸せに感謝します。

  • ヘンリー・マンシーニの名曲とオードリー・ヘップバーンのかわいらしさに支えられた映画。また、日系アメリカ人の登場人物のユニオシは、アメリカ社会におけるステレオタイプな日本人像(黒ぶちの眼鏡、出っ歯、低身長、[l]と[r]を混同するなど)を反映して表現されている。ユニオシを演じた白人俳優ミッキー・ルーニーは当時を振り返って「監督の指示通りにコメディ感を演出した演技だった」と語っている。

    『ティファニーで朝食を』(原題: Breakfast at Tiffany’s)は、米小説家トルーマン・カポーティによる中編小説。1958年にランダムハウスから出版された。ニューヨークを舞台に、自由奔放に生きる女性主人公を描く。1961年にオードリー・ヘプバーン主演でパラマウント映画によって映画化された。

    題名は主人公の言う「ティファニーで朝食を食べるご身分」というたとえで、当時ニューヨーク5番街にあるティファニーは宝石店であり実際のレストランではなかったが、映画の影響を受け2017年にブランド初となるダイニングスペースがオープンした。映画版では冒頭で、(小説に描かれていない)題名そのものを直接的に表した「オードリー・ヘプバーンがティファニーのショーウィンドウを前に朝食を食べるシーン」がつくられた。

    1943年の秋、無名の語り手はホリー・ゴライトリーと友人になる。二人はマンハッタンのアッパー・イースト・サイドにある、ブラウンストーン造りのアパートメントの住人である。ホリー(18 - 19歳)はニューヨークのカフェ・ソサエティ・ガールとなった田舎娘である。
    したがって、彼女は働かず、金持ち男性と交際することで生活している。彼らは彼女をクラブやレストランに連れて行き、現金や高価なプレゼントを与え、彼女は彼らの一人と結婚することを望む。カポーティによると、ゴライトリーは娼婦ではなく、「アメリカン・ゲイシャ」である。ホリーは厳選した私生活の逸話や、様々な物事への率直な視点で人々をぎょっとさせることを好む。1年の間に、彼女は徐々に自分自身のことを語り手に明かし、語り手は彼女の奇妙なライフスタイルにすっかり魅了されていることに気づく。

    映画あらすじ:
    華やかな世界に憧れるホリー・ゴライトリーは、収監中のマフィア、サリー・トマトと面会し、彼の話す「天気予報」をある弁護士に伝えることで多額の報酬を受け取り生計を立てていた。アパルトマンには彼女の取り巻きの男達が訪れては騒動になっている。同じアパルトマンに自称作家のポール・バージャクが引っ越してくる。ポールが最後に出版したのは何年も前で、今は裕福なマダム「2E」の愛人をしていた。
    ホリーはポールに兄フレッドの姿を重ね、また無邪気で奔放なホリーにポールは魅かれていく。しかし、ある日アパルトマンの前に佇む男がおり、2Eの夫が雇った探偵ではないかと疑うポールが男に近づくと、彼はテキサスの獣医で姓をゴライトリーと言った。彼はホリーの夫であり、ポールは彼女の本名はルラメイで、不幸な生い立ちから14歳で結婚したことを知る。ホリーはポールに付き添って夫に別離を告げ、ポールとの親交を深める。ポールも2Eに関係を終わらせようと話し、引き止められるが断り別れを告げる。
    ポールはホリーと共に訪れたティファニーでお菓子のおまけの指輪に刻印をしてもらうが、その後彼女は図書館で熱心に南米のことを勉強していた。なんとブラジルの大富豪ホセとの結婚が決まったと言い、喧嘩別れに終わる。その際、ポールはホリーに自分も他の男と一緒ならと化粧室へ行く際のチップを渡し去って行ってしまう。数か月後、ポールがホリーの家に招かれると、リオデジャネイロ行きを明日に控え、彼女はすっかり家庭的になろうとしていた。一方、ポールも作家として生計を立てられるようになっていた。ホリーが料理に失敗し、二人は外食に行くが、帰宅すると警官が待ち構えていた。
    サリー・トマトの麻薬密売に加担したとして、ホリーは拘留され、さらに大々的に報道されてしまう。翌日、ポールの迎えで保釈され、猫と共にホテルへ身を隠すように告げられる。ホセからの家名に傷がつくいう理由で結婚は破談にするとの手紙をポールが読み上げる。しかし彼女は予定通りリオに行くと言って聞かず、私はこの猫と一緒で名前がない、とタクシーを停め外に逃がしてしまう。ポールはもう必要なくなったとティファニーで刻印をしてもらった指輪をホリーに投げつけ、彼女を残してタクシーから降りる。ホリーは指輪を指に嵌めるか否か涙ながらに逡巡し、タクシーを降りてポールを追う。雨の中で猫が見つかりポールとも再会し熱い抱擁を交わすのだった。(Wikipedia)

  • 有名な映画なので、こんなに駄作だとは思わなかった。オードリーヘップバーンは確かに綺麗だし、服も素敵だったけど、ただそれだけ。話の展開も、キャラクター設定も深みがない。陳腐。ストーリー重視の私としては最後まで見るのが辛かった。

    ネタバレ

    愛かお金かという話かと思いきや、そこまで明確でない。あのブラジル人と本気で結婚しようとしてた訳だし。兄が死んだら金も不要?
    唯一良い場面なんだろうなと思わされたのが「結局どこにいても自分の檻の中にいたら同じだ」というラスト。そこまで主人公の闇が分からなかったので、このシーンがあっても愛が勝ったとは思わず。
    パトロンに支えられてきた2人はこれからどう生活していくのか…

  • 可愛らしいオードリーヘップバーンを観たくて鑑賞しましたが、個人的にはあまりに自由奔放過ぎる主人公で人間的に好きになれず…
    飼い猫も彼女に振り回されっぱなしで、同情してしまいました(笑)

  • どんな生き方をしていようとも、いつかは自分と向かい合い歩いて行かなくてはいけないと、厳しいながらも暖かい気持ちになる映画です。

    主人公ホリーは、娼婦として華やかで誰もが羨むような優雅で自由奔放な生活をしている女性。そんな彼女が出会ったのは、ホリーと同様、パトロンなしでは生活できない作家ポールだった。二人は意気投合し惹かれあうのだが…。

    どんな役柄でもオードリーが演じれば、チャーミングにかえてしまう。終始、目をひかれる華やかな映像で心をとらえるが、その内に潜むものは、誰もが抱える不安や弱さ。

    雨の中、「ムーンリバー」が流れ、ネコを探すシーンは涙が溢れる名シーン。ポールがホリーを理解し、臆病になる彼女へ自分からは決して逃げられないんだ、と諭す箇所にはこちらもハッとさせられてしまいます。

    ぜひ、色んな人に観てもらいたい作品です。

    なにより、オードリーが素敵!高級宝石店、ティファニーの前でパンをかじって様になるのは、彼女だけです。何度でも観てしまう映画です。

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