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- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4547462028389
感想・レビュー・書評
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守るべきものは何か?
【内容】
メキシコからロサンゼルスへ移住したシングルマザー、フロールは、何年経っても英語をほとんど理解しないまま、ある日、クラスキー家で家政婦として働き始める。
【感想】
今年見た映画の中で一番良かった。
自分のアイデンティティとは何かを考えさせられる映画だった。
「クラスキー家の奥様=アメリカ」の象徴として描かれている。
とにかく他人への介入が半端ない。それが正しいと思い込んでいる。
自己鍛錬に余念がなく、そとみ重視なのだ。
主人公と娘は、だんだんとアメリカという快楽に飲み込まれていく。多額のお金を稼いだり、髪をメッシュにしたりする。その最終形態が通販でモノを買って、ソファーで寝転がって勉強するシーンである。
そんな、アメリカ(奥様)に文字通り"飲み込まれる"シーン(暗喩)もあるがここでは記載しない。
個人的にはここからがこの映画の一番の見せ場だと思う。
子供を育てる上で、"これだけは!"という執念にも似た信念を主人公から感じることが出来る。
想像力をかき立てられるエンディングもステキだ。
非常に堅そうな感想になってしまったが、実際は柔らかいのもこの映画の特筆すべき点なのよ。
監督は『愛と追臆の日々』『恋愛小説家』などのジェームズ・L・ブルックス。あぁすべて納得ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示