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- / ISBN・EAN: 4988102277734
感想・レビュー・書評
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~☆~★~この切なさに共感~★~☆
この作品の感性に心奪われました。
秘めた愛にグッと心が鷲掴みされるような感覚。
最後、イニスがジャックの形見にむかって
「永遠に一緒だ」とつぶやく・・・
2人の上着が一つに重なっているカットが、
すべてを物語っていて切なかったな。
そして、ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールの
演技に魅了されました。
余談、
これが禿げ上がった小太りのおっさん同士だったら
コメディになっちゃうね。
大好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
放牧の季節労働者としてたまたま出会った二人の男性が
管理する野営地である夜、一線を越えてしまう。
簡単に言えばゲイ映画。
純粋な愛の作品との評もあるようだが、
更にその上位には、自分という存在の証明が主題にある。気がする。
雄大すぎる大自然は人を開放すると同時に孤独にする。
人はその時、他者との関係性の中でしか
自分を形作ることはできないと再確認する。
(登山やトレッキングに行くとよく分かる)
他者との関係性で作り出される個という存在。
だから、普通に結婚し、子供をもうけ、暮らしている。
だが、満たされない何か。
それは一線を越えた者のみが感じるカオス。澱み。
倫理、公共、社会という価値基準への不適合、屈折しているという自覚、
子供の頃のトラウマ、それでも渇望を持ち続けてしまう葛藤。
孤独と開放性の象徴としての雄大な大自然、密会。
公共性と倫理の象徴としての都市生活、夫婦生活。
舞台の2極構造の中に、彼らの心性をだぶらせる脚本が秀逸。
アコースティックギターのしらべも得も言われぬ情景を演出する。
良作です。 -
DVD
完璧なあらすじがウィキペディアに書かれているので、復習する時はここを参照しよう!
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/ブロークバック・マウンテン
というわけで切ないラブストーリー。
実父の行った残虐なゲイ差別にトラウマを受けたヒースレジャーが、断ち切れぬ想いに葛藤する物語だぜ!
何気にアンハサウェイの衣装とキャラクターが面白い。 -
1963年夏、ワイオミング州のブロークバック・マウンテンの山中で羊の放牧を行う季節労働者として、牧場手伝いのイニス(ヒース・レジャー)とロデオ乗りのジャック(ジェイク・ギレンホール)が雇われた。2人は過酷な労働を通して友情を深めていったが、ある夜、ジャックがイニスに誘いをかけ、2人は一線を越えてしまう。
労働契約の終了後、2人ははっきりと再会の約束をしないまま別れ、その年の秋にイニスは婚約者のアルマ(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚し、やがて2人の娘の父親になる。一方、ジャックは再会を期待して翌年もブロークバック・マウンテンでの仕事を求めるが、仕事を断られた上にイニスが来ていないことを知る。失意のジャックはテキサスに流れ着き、そこでロデオ・クイーンのラリーン(アン・ハサウェイ)と結婚。彼女の父親の会社で働くようになった。
4年後、ジャックがイニスの元を訪ね、2人は再会するが、アパートの影で情熱的なキスを交わす様子をアルマに目撃されていた。イニスはアルマに気づかれたことを知らずに釣りと偽ってジャックと出かけ、数日間をかつてのように2人きりで過ごす。そこでジャックはイニスに、小さな牧場を持って一緒に暮らさないかと持ちかける。しかしイニスは、彼が少年時代に目撃した、ゲイ差別主義者たちによる同性愛者の虐殺の様子を語り、拒絶する。また、彼は自分の家族を捨てるつもりはなかった。
それから彼らは年に数度、人里はなれた山中で逢瀬を楽しむようになった。ジャックは順調に家庭で地位を築いていったが、イニスは溝が深まっていた妻と離婚し、惨めな生活を送っていた。
ある時ジャックが養育費の支払いのために忙しくなかなか会えないイニスを非難し、2人の間で口論が起きる。イニスはジャックとの関係が人生を狂わせたと言って苦悩を明かす。ジャックはイニスを抱きしめようとする。2人はしばし掴み合うが、最後にはしっかりと抱きしめあった。
ある日、イニスがジャックに出した葉書が「DECEASED(受取人死亡)」のスタンプを押されて返送されてくる。イニスはラリーンに電話をかけ、ジャックが事故で死んだことを知るが、ラリーンから聞かされた痛ましい死の様子に、思わず彼が虐殺される様子を想像してしまう。そして、ジャックが遺灰をブロークバック・マウンテンに撒かれることを望んでいたことを知り、彼の両親に会いに行く。そこでイニスは、かつてブロークバック・マウンテンでなくしたと思っていた彼のシャツを見つける。イニスのシャツはジャックのシャツに包みこまれるように掛けられ、ジャックのシャツにも、ブロークバック・マウンテンでの喧嘩でついたと思われる血の染みがあった。イニスは2着のシャツを手に取って残り香を嗅ぎ静かに泣いた。
トレーラーハウスで1人暮らすイニスのもとに19歳になった娘アルマ・ジュニアが結婚の報告に訪れた。イニスは恋人と愛し合っているという娘を祝福し、彼女の結婚式に行くことを約束する。1人になったイニスは、クローゼットに飾っているブロークバック・マウンテンの絵葉書と彼の家から持ち帰った思い出のシャツを見つめ、永遠の愛を誓う。
古い男らしさが物を言うカウボーイとアメリカ西部社会の中で、男同士の愛を貫くために苦しむふたりのカウボーイを通して、アメリカの中にある愛する相手を選べない不寛容さと愛することの中にある貪欲な部分や残酷さや純粋な想いを描かれていて、傑作ラブストーリー映画です。終盤のイネスとジャックの痴話喧嘩は、見ていて苦しくなりました。
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切ない。
ブロークバック・マウンテンはふたりにとって一番幸せな場所なんだろな。ジャックは言葉にしてたけど、イニスも心に秘めて。
20年間、苦しみながらも会いたい気持ちは抑えきれなくて、会ったら好きが抑えきれなくて。
「耐えられない」って泣き崩れたイニスと、立ち去るイニスを見送るジャックの表情、切なくってたいへんでした。
ブロークバック・マウンテンで、イニスは「俺はゲイじゃない」って言ってたし、ジャックはたぶんバイセクシャル。ふたりとも後で家庭は持ちました。
そう思うと、すごく愛する人が同じ性だっただけのことなんだろな…それは秘密にしておかなきゃならない事だというのが苦しい。
イニスの奥さんは目撃してしまって拒絶したけれど、なんとなくジャックの奥さんもジャックのご両親も気付いてたんじゃないかなと思いました。
ジャック父はそれでもうちの墓に入れると言っててすごい。。
ジェイク・ギレンホールさんもヒース・レジャーさんも良かったです。
ヒース・レジャーさん…繊細でした。こちらまで苦しみや切なさが伝わってきました。
20年間……想い続けるって愛が深い。。
良い作品でした。ブロークバック・マウンテンの壮大な景色も綺麗でした。 -
2005年 アメリカ
ヒース・レジャー、 ジェイク・ギレンホール、ミシェル・ウィリアムズ
何とも切ないお話です。
カウボーイ二人がホモセクシャルとして結ばれてしまい、でも二人より添って生きていくことができずに苦悩するお話。
今のように同性愛が一般的に認知されてなかった時代に出会ってしまったイニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)。 イニスの苦悩の方が強かったのではないでしょうか、イニスは幼少時代に同性愛=悪とすりこまれ、そんな風に自分がなってしまったことへの苦悩を感じ、またイニスの妻アルマもイニスの同性愛不倫を知ってしまい、苦悩する、、そして離婚する。
慰謝料を払うため、そしてジャックとの逢瀬のためになかなか仕事にもつけずにどんどんと落ちていくイニス。
ほんとうに落ちていく~~~~って感じ。
大体、20年も年に数度の逢瀬の相手のことを思い続けて苦悩するだなんて、あり得ます?
何て純粋な二人なんでしょう。
ラストは同性愛者故に虐殺されたのでは?っていうジャックへの永遠の愛を誓い一人トレーラーハウスで暮らすイニス!!
やっと自分自身を認め、心穏やかに残りの人生を過ごすのでしょうね。
切なすぎ~~~~~ -
思い出すだけで胸がギュッと締め付けられる映画。
山だけが、2人をただ包んでくれた。
心の中のブロークバックマウンテンで、2人はいつまでも幸せにいてほしい。 -
愛する人と一緒にいることを認めてもらえる環境。それは異性愛者にとってはあまりにも当たり前で、意識すらせず享受している権利だ。
一緒に歩く、手をつなぐ、同居する。 -
同性愛が犯罪である時代じゃなければもう少し上手くいったんだろうか。
ひたすらに切ない。
綺麗な映像と美しい音楽。