女と男のいる舗道 [DVD]

監督 : ジャン=リュック・ゴダール 
出演 : アンナ・カリーナ  サディー・レボー  ブリス・パラン  アンドレ・S・ラバルト 
  • ハピネット・ピクチャーズ
3.58
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953015159

感想・レビュー・書評

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  • VIVRE SA VIE
    1962年 フランス 84分
    監督:ジャン=リュック・ゴダール
    出演:アンナ・カリーナ

    女優になる夢を諦めきれず夫と離婚、子供も捨ててきて今はレコード店でバイトしているナナ(アンナ・カリーナ)。売り込み活動はしているが成果はあがらず、困窮したナナはふとした流れでゆきずりの男に体を売る。やがて娼婦となったナナは…。

    とにかくアンナ・カリーナが可愛いだけの映画。ルイーズ・ブルックス風のボブを真似してみたいけれど、アンナみたいに可愛くはならないだろうなー(苦笑)

    ファッションや映像はとてもおシャレだし、ポーの引用、たまたまカフェで話しかけた哲学者との対話など興味深い部分もたくさんあるけれど、内面的にはこのヒロインに共感するのはちょっと難しい。あんなに美しいのに、夢に破れ、娼婦として堕落していき、みじめな最期を遂げる。容赦ないラスト。

    それでもやっぱりアンナが可愛いからまあいっか。

  • 久々に観直した。ラストシーンのなんとクールなこと!

  • これまた結末がよく分からない感じなんですけれどもねぇ…自分は割かし楽しめましたかね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    「男性・女性」も良かったんですけれども、これもなかなか…基本は男女のお話? なのかな? ってな感じで相変わらず考えても分からないゴダールさんの映画ですけれども、後半の辺りでやや哲学めいた会話が交わされるシーンがあって、そこが僕的にはお気に入りなのかなぁ…。

    あと、アンナカリーナがダンスするシーンも不思議と印象に残りましたかねぇ…。

    まあ、そんなところですかね…(!) さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 最高!ひとりの女性が身を売っていく過程を冷静な視点で描きつつも、その中には論理では割り切れないような感情を描いているところが好きだった。主人公が「裁かるるジャンヌ」を見るシーンやこの作品自体の構図から「裁かるるジャンヌ」をなぞっている感覚にもなった。

  • ゴダールの映画は難解なイメージがあって、この作品も哲学について語らっていたり、詩の朗読があったりわたしには解釈が難しかった。夫と離婚し、映画女優を夢見てパリにやってきたアンナ・カリーナ演じるナナが、最初はレコード店の店員、そしていつのまにやら娼婦へと身を落としていくというお話。ドキュメンタリー風に淡々と描かれている。哀愁漂う挿入歌が何度も流れる。登場人物の後ろ姿だけを映していたり、カメラワークが独特な感じ。アンナ・カリーナが可愛い。この映画でのアンナ・カリーナの黒髪ショートボブや服装がお洒落。瞳が印象的な女優さんだなあ。「女は女である」、「アルファヴィル」も観たいです。

  • ゴダール流哲学的恋愛映画というべきか。以下引用。

    「何故話をするの? 何も言わずに生きるべきだわ。話しても無意味だわ」
    「本当にそうだろうか」
    「わからない」
    「人は話さずに生きられるだろうか」
    「そうできたらいいのに」
    「いいだろうね。そうできたらね。言葉は愛と同じだ。それなしには生きられない」
    「何故? 言葉は意味を伝えるものなのに。人間は裏切るから?」
    「人間も言葉を裏切る。書くようには話せないから。だがプラトンの言葉も私たちは理解できる。それだけでも素晴らしいことだ。2500年前にギリシャ語で書かれたのに。誰もその時代の言葉は正確に知らない。でも何かが通じ合う。表現は大事なことだ。必要なのだ」
    「何故表現するの? 理解し合うため?」
    「考えるためさ。考えるために話をする。それしかない。言葉で考えを伝えるのが人間さ」
    「難しいのね。人生はもっと簡単なはずよ」
    「人生を諦めた方がうまく話せるのだ。人生の代償……」
    「命がけなのね」
    「話すことはもう一つの人生だ。別の生き方だ。わかるかね、話すことは話さずにいる人生の死を意味する。うまく説明できたかな。話すためには一種の苦行が必要なのだ。人生を利害なしに生きること」
    「でも毎日の生活には無理よ。つまり……」
    「利害なしだ。だから人間は揺れる。沈黙と言葉の間を。それが人生の運動そのものだ。日常生活から別の人生への飛翔。思考の人生、高度の人生というか。日常的な無意味の人生を抹殺することだ」


    「考えることと話すことは同じ?」
    「そうだと思う。プラトンも言っている。昔からの考えだ」
    「言葉に自信が持てる?」
    「持つべきだ。努力して持つべきだ。正しい言葉を見つけること」


    「愛は唯一の真実?」
    「愛は常に真実であるべきだ。純粋な愛を理解するには成熟が必要だ。探求が必要だ。人生の真実だよ」

  • 「三銃士」は読んだかね? つまり・・・ポルトスという人物が・・・これは「二十年後」の話なのだが、太った大男が出てくるだろ。 彼は一度も考えたことがない。ある時、地下に爆薬を仕掛けることになった。そして、導火線に火をつけ、逃げた。その時、突然考えた。なぜ右足と左足が交互に前に出るのかと。そう考えた途端に急に足が動かなくなった。爆発が起こり、地下が崩れた。彼は強い肩で必死に支えたが、1日か2日後には押しつぶされて死んでしまう。考えたために死ぬんだ。

  • パリのカフェ。離婚したカフェで話すナナ。相手は別れた夫だった。
    流転するナナの人生。

    冒頭のシルエットのシーンとか、ナナへのカメラ目線のアングルなど、なんかいいな、というシーンがいっぱいある映画。

    マニアックではあるので、人にはすすめないけど。

  • 私はすべてに責任があると思う。自由だから
    手をあげるのも 私の責任
    右を向くのも 私の責任

    不幸になるのも 私の責任
    タバコを吸うのも 私の責任
    目をつぶるのも 私の責任
    責任を忘れるのも 私の責任

    逃げたいのもそうだと思う
    すべてが素敵なのよ

    あるがままに見ればいいのよ

    顔は顔

    お皿はお皿

    人間は人間



    娼婦は美しくなくてもよい

    娼婦は医者と警察の管轄だ

    金を払うかぎり 娼婦は客を選べない

    衣装と化粧と身振りでその目的を明確にする

    考えた為に死ぬんだ


    言葉は愛と同じだ

    でも何かが通じ合う

    考えるために話し合う

    人生はもっと簡単なはずよ

    人生をあきらめた方がうまく話せるのだ

    話すことはもう一つの人生だ

    話すことは、話さずにいる人生の死を意味する

    話すためには一種の苦行が必要なんだ

    だから人間は揺れる沈黙と言葉の間を

    それが人生の運動そのものだ

    日常的な無意識の人生を抹殺することだ

    誤りと嘘の間に大きな差はない
    もちろん日常的な嘘は別だよ

    5時に来ると言って 来ないのはトリックだ

    正しい言葉を見つけること

    つまり何も傷つけない言葉を見つけるべきだ


    誤りを通じて
    真実に到達させるためだ

    ライプニッツの充足理由律
    永久心理に対する真実心理
    日常的人生

    現実は矛盾も可能な世界として認識されうる

    愛は常に真実であるべきだ

    純粋な愛を理解するには成熟が必要だ

    探求が必要だ

    だから愛は解決になる
    真実であれば


    目をつぶった
    考えるための衝動的な動作だった
    錯覚でない事を確かめ
    そして冷静に 的確に 見つめるためだった

    また私は肖像画をじっと見つめた

  • 非道い売春婦のお話。
    演出、おもしろいねー。

  • 1962年 フランス
    原題:Vivre sa vie: Film en douze tableaux
    監督:ジャン=リュック・ゴダール
    出演:アンナ・カリーナ、サディ・レボ
    音楽:ミシェル・ルグラン、ジャン・フェラ

  • 殺すことによって意味を強調するのはいいけど、パターン化していて少々飽きるゴダール作品

  • 男から度々好かれる美しい女性なのに、簡単に突き放され無残な最期を遂げたのはなぜなのか。女優を目指そうとする自由奔放な女性が論理を持ち合わせず、しかも哲学に傾倒しようかというところが、世の男から嫌がられたのかもしれません。男女間にある感覚の差異を、章立てで明確に現したような映画だと思いました。 テーマ曲も素晴らし。

  • 登場人物が徹底して突き放されている感じ。映像がきれい。

  • 2008/10/19

    アメリカや日本の映画にはない、
    独特な雰囲気の作品でした。

    最後までつかみどころがない、
    ナナ(アンナ・カリーナ)の言動に
    なにか惹きつけられるものがあります。

    何度か見直してみたいです。

  • エミール・ゾラの有名な小説『女優ナナ』を元に作られたそうです。
    ゾラの作品は娼婦から女優になりますが、ゴダールは女優から娼婦にしてます。

    鏡に映る女と男、カメラに背を向けるシーンなど、撮影方法が素敵だったので、撮影監督を調べたところ、ラウール・クタールという有名な方でした。『勝手にしやがれ』や『ピアニストを撃て』の撮影監督もしていたそうです。

  • ゴダール監督。12の短編が繋がることでゆるやかにストーリー(のようなもの)が現れる。左頬→正面→右頬→背面で始まる冒頭には唸る。他にも、背面から撮って表情を見せずに会話させたり即興で撮った(らしい)哲学トークなど。が、結末が理解できなかった。どうして!

  • 心地よい。
    ただそれだけのことなのに、
    それがあまりにも大きくて、
    この映画の偉大さを、
    ただただ痛感する。
    心地よさ、その前においては、
    ストーリーなんて不要。


    『誤りを辻手真理に到達する』
    『純粋な愛を認識するには成熟が必要だ。経験からこれが好きだという。曖昧で雑多な概念だ』

  • アンナ・カリーナはやっぱり素敵だ。でもこの作品のアンナは、薄幸な娼婦の役柄のせいか、いつもどこか悲しそうに見える。そのせいで、余計に美しいんだろうなぁ。

    (1962年 フランス)

  • とりあえずアンナ・カリーナがかわいかったなって印象。

  • 1962年。フランス。

  • 製作年:1962年 製作国:フランス 時間:84分
    原題:VIVRE SA VIE
    監督:ジャン=リュック・ゴダール

    (4.0点)

  • ファッションもすき。

  • アンナ・カリーナびいきなのです。

  • 自分の人生に徹底して責任を持ち、生きた、というナナの高潔さ。

  • 二度目なので、さいしょに解説みればよかったかもな。

  • 女優になる夢にも敗れ、娼婦に身を堕とした女・ナナの姿を<br>12のエピソードで綴ったドラマ

  • モノクロのカリーナがこのうえなく美しい。

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