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- / ISBN・EAN: 4547462029843
感想・レビュー・書評
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力道山の生涯を描いた日韓合作映画。
主演のソル・ギョングは体重を20キロ以上増やし、九割以上日本語の科白。カタコト感は否めないが充分なレベル。
力道山の人となりを知らなかったのだが、大陸系の独善と傲慢さが鼻に付き、朝青龍を彷彿とさせる。日本人としてはどうしても綾(中谷美紀)や吉町(萩原聖人)、菅野会長(藤竜也)などに感情移入&同情してしまう。またプロレスのシーンは迫力があるのだが当時は使われていないと思われる派手な技の応酬で、そこはある程度こだわって時代考証して欲しかった。ただ当時の街並みなどを再現したセットやCG、美術などは素晴らしい。
東浪役の橋本真也は元気そうに映っているが、公開前に若くして亡くなっている。特典映像の愛らしい笑顔が印象的だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
制作年:2004年
監 督:ソン・へソン
主 演:ソル・ギョング、中谷美紀、萩原聖人、藤竜也
時 間:149分
音 声:日(一部韓):ドルビーデジタル5.1c
第二次大戦下の日本。力士の金は、朝鮮人だということで先輩から虐めを受けていた。
ある日、刑事が金を窃盗容疑で逮捕しようとする。
「濡れ衣だ!」と逃げ出す金。
街中で大騒ぎとなった。群衆の中に相撲部屋の先輩・東浪関の後見人、菅野もいた。
金は菅野に「私は相撲がしたいだけです!」と叫んだ。その姿に心を打たれた菅野は後見人となり、「力道山」と命名した。
欲しいものを聞かれた力道山は、菅野が面倒を見ていた芸子・綾を嫁にくれと言った。
しかし、道は険しかった。
勝ち続けていたにも関らず番付表から外された力道山。そこには明らかに「朝鮮人」という壁が立ちはだかっていたのだ。
力道山は酒を煽り、暴れた。
そんなある日、喧嘩がきっかけで知り合った男を通じてプロレスという格闘技を知る。
男はプロレスラー・ハロルド坂田だった。
国も人種も関係ないプロレスに魅せられた力道山は、菅野に頼み込んでアメリカに修行に行かせて貰う。
力道山はみるみる頭角を現し、ついに日本で試合を行うことになる。
1954年。柔道の井村と共にリングに上がった力道山はアメリカのシャープ兄弟を打ちのめした。
その姿はテレビで全国放送され、力道山はたちまち日本の英雄になっていくのだった…。
人気絶頂の力道山と菅野との間の溝が明らかになっていく。
「プロレス全体」のことを考えろという菅野の言いつけを破り、取引きに応じず勝ち続ける力道山。
しかし菅野からの持ち株譲渡を条件とした引退興行をついに受け入れた。
綾も力道山に「一度だけ負けてください」と言った。
二人の思惑通り、無抵抗に外国人レスラーに痛めつけられる力道山。
しかし、ファンの声援を聞いた時、力道山に火がついた。反撃し、徹底的に敵を打ち負かしたのだ。
そんな力道山に菅野は訣別を告げ、綾も去っていった。そして力道山はある日、クラブでチンピラに刺され、その数日後にこの世を去った。 -
力道山を殺した犯人があのキチガイだったとは・・・w
嫁さんが気の毒すぎて鬱。 -
プロレスのシーンはさすがの迫力(主演の韓国の俳優さんはすごく頑張ってます)。熱狂する観客など、この時代の空気感もすごく伝わってきます。
迫力ある格闘シーンの一方で、朝鮮人差別や夫婦愛などのドラマのシーンもしっかり描けていて(ラストシーンはじーんときます)、バランスのいい映画だとは思います。ただちょっとまとまり過ぎてるかな。 -
今は亡き橋本あついぜー!
力道山は大田区に眠ってます。 -
プロレスが題材の映画で観られてないのが3本。
「ビヨンド・ザ・マット」「レスラー」そしてこの「力道山」。
「ビヨンド~」はドキュメンタリーなんで除外するとしても、「レスラー」のミッキーロークは完璧にプロレスラーの体を作ってますよね。「お父さんのバックドロップ」の宇梶剛士も頑張ってるけど、背はあるんだが、とてもプロレスラーの体じゃない。
日本人には説得力のある体を作るのは難しいですね。
もちろん、かなりデカイ人もいるけど、一旦大きくなるとつぶしがきかないから、俳優としてはマイナスになるしね。昔で言えば大前均とか。需要が限られてくる。
で、この韓国人俳優ソル・ギョングさん。そこそこ思ったよりいい線いってるかな。
そもそも力道山というのは、小兵だったし。
ただ、実物と比べると、ゴツさのイメージがちょっときつい。
短期間で大幅増量したらしい。そういうのが特徴の俳優さんでもあるそうで。
映画としては評価できない「あしたのジョー」だったけど、伊勢谷友介を始めとするフィジカル面での役作りはすごかったですね。
そういう意味では、死の直前の正岡子規を演じた香川照之も命がけの役作りという感じですごかった。
だから・・・大きくなるのは無理なんで、小さくする方向でいけばいいのかね。日本人。
あと、ソル・ギョングはほとんど日本語のセリフでそれほど違和感なかったので、これもスゴイね。
この映画、プロレスファン以外にそれほど需要があるんだろうか。もう、力道山を知らない若い世代も多いしね。もちろんボクもリアルタイムでは知らない。
近代の日本と朝鮮半島の関係を確認するには象徴的な題材ではある。
今読んでる「血と砂」あたりと比較しても面白い。
韓国の発祥を主張する傾向をウリジナルなどと揶揄することもあるが、力道山は正真正銘の朝鮮半島出身(現在の北朝鮮だが)で、ながらくその事実を隠されていた。
この情報のあふれた時代でそれもナンセンスだし、正しいウリジナルを主張する方が良いのじゃないか。
差別も描かれているが、決してヒステリックではなく、むしろ押さえ気味。
新弟子時代の力道山が叫ぶように歌う、「予科練の歌」は感動的なんだが、実はその裏に秘められていたのは・・・。一筋縄ではいかず、政界進出まで睨んでいたと言われる稀代の英雄の物語。
現役プロレスラーが多数出演しているのも見物。ただし、馬場さん、猪木会長は出て来ません。これが惜しかった。 -
「日本人がいちばん力道山を知らない。」
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プロレスファンは必見の作品です。ヤクザ社会とプロレス界のしがらみについてよく描かれていて興味深かったです。舩木誠勝さんや武藤敬司さんや橋本真也さんも出てきてキャストが豪華です。
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二人でお参りに行く最後のシーン、
切ないです。