ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション [DVD]

監督 : テリー・ジョージ 
出演 : ドン・チードル  ソフィー・オコネドー  ニック・ノルティ  ホアキン・フェニックス 
  • ジェネオン エンタテインメント
4.01
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  • (15)
  • (7)
本棚登録 : 1670
感想 : 329
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102271138

感想・レビュー・書評

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  • ルワンダの悲劇という出来事があったとは知っていた。
    ただ、詳細は全く知らなかった。
    この映画は悲劇の中身を私に教えてくれた。

    ストーリーがどうとか、感動したとかそんなことはどうでもいいと思った。
    これがそう遠くないかつてのアフリカで実際に起こった出来事であると
    いうことが衝撃でした。

    ホテルマン、ポールの家族の命を守るための強い思いが
    機転を呼び、仕事へのプライドが人間の尊厳を保ち
    結果多くの命を救った。

    暴力は理由はどうであれ何のルールもなく関係のあるなしに関わらず
    突然襲い掛かってくる理不尽なもの。
    それをまざまざと感じた。
    このような体制下、密告するようなヤツも当然いただろう。

    テレビで虐殺の事実が報じられても「怖いね」のひと言で片付けられてしまうよと言ったTVクルー。
    外国人への退去が命ぜられて雨の中、出てゆくそのTVクルーにホテルマンが傘をさしかける。
    俺に傘など必要ない、恥ずかしい・・・といって帰っていったTVクルーの言葉が痛みとなって胸に残る。

    今も世界中ではこれに似た悲惨な出来事が私の知らないままどこかで
    起こっているのでしょう。
    何が出来るわけではないが、起こったことへの痛み、何も出来ない痛みを
    知っておく必要があると思った。

    必見。

  • ルワンダの涙と合わせてみると尚更いい。ルワンダのことを知るにはとてもわかりやすい。
    この時のPKO指揮官の本"なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか"を読むためのいい導入になった。

  • ルワンダの内紛について知るにはいい映画。ツチ族とフツ族の対立のそもそもの原因に、ベルギーによる植民地支配があったとは。というか、ベルギーまで植民地獲得に乗り出してたんだ。
    印象に残ったところ。

    なぜかみんな英語を話している。

    バンを走らせていたら車体がやたら揺れるから道を外れたのかと思いきや、実はツチ族の死体を上を走っていたことに気づくシーン。その後、ポールがやむをえず選んだ方法。

    ポールが妻のタチアナとホテルの屋上で話すシーン。夜空を横切る流れ星みたいに、縦断が飛び交うのがとてもアイロニカル。

    風呂場に他の女性や子どもたちと隠れていたタチアナが、ポールが近づいていたのをフツ族の民兵だと勘違いし、悲鳴をあげながらシャワーのヘッドをポールに向けるシーン。これで何をするつもりかとポールが冗談を言う。

    本作でいいのは、こんな絶望満載の映画であっても数滴のユーモアを欠かさないところ。

  • 美談
    それだけ

  • 1000人以上を救った主人公でさえ、まず守らなきゃいけないのは家族だった。自分に関わりのある人が優先されるのは生きていく上での原理原則です。全ての人に関心を寄せるなんて出来っこないからです。

    このことは撤退した国連軍にも同じといえます。見殺しにすることになると分かっていても、それでも自分達の命あっての活動です。臆病者と言われようが、本当に捨て身なってまで干渉することはできない。

    ただし、ルワンダの場合、植民地化に利用するために、意図的にフツ族とツチ族の対立を煽ってきたという点で、当事者であるドイツやベルギーは大きな責任があったと思いますが。

    とにかく、そんなことを考えてみると、危険を冒してまでホテルの人たちを最後まで匿った主人公はやはり英雄的です。同じ立場にあるとき、そんな勇敢な行為が他の人に出来たかどうか。極限状態にあっても、人は自分の在り方を選択できる、あるいは極限状態でこそ、その人自身が見えるものなのかと考えさせられた。

  • アフリカ系の映画にハマりつつある。

    名作だね!

  • 実際にあった1994年の民族紛争を実話化したもの。
    「大量虐殺の様子をニュースで流したとしても、それを見た人たちは『恐いね』と言ってディナーを続けるだけだよ」というジャーナリストのセリフに、心臓を掴まれた気分になった。
    だけど、結局見終わった後も、夜ごはんを食べて、電車に乗って、いつもの生活に戻っていった私は、自分で自分を責めることもできない。

  • 内戦時のルワンダを舞台にしたお話。
    両部族にちがいなんてほとんどないのは目に明らかってことと、「部族」っていうアイデンティティがこうもたやすく、そして効果的に、いいように利用されてきたのだなぁってことでしょうか。

  • 硬質なドキュメンタリーを見ているよう。国連や欧米諸国は内戦に積極介入できないため、目の前にいる人たちを助けることができない国連軍の兵士たち。結局、自分たちのことは自分たちで解決しなければいけないと立ち上がる主人公の姿には素直に感動します。でも、はたしてそれでよいのか。民族紛争に対して国際社会はなにをすべきか、そして日本はどのような国際貢献ができるのか、考えさせられます。

  • 「世界の人々はあの映像(フツ族が道でツチ族を斧でたたき殺すシーン)を見て──“怖いね”と言うだけでディナーを続ける。」

    私はそれでいいと思う。

    怖い。してはいけない。それが分かるだけで、防ぐことができる。

    怖いねって言ってご飯を食べよう。
    これを観た私がいるだけで後に伝えることができる。

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