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- / ISBN・EAN: 4988113757911
感想・レビュー・書評
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1992年 アメリカ
監督 スパイク・リー
デンゼル・ワシントン、アンジェラ・バセット、アルバート・ホール
長い(笑
3時間22分は長い。
マルコムXの生涯を描ききったーーーー!!って感じ?
幼少期、牧師である父がKKKに暴行され、殺害された頃から描いている。
で、ぐれて暴れてた頃、刑務所でイスラム教に出会った頃、まくし立てて黒人解放を訴えてた頃、メッカ巡礼によって内面が変わり穏やかに説くようになった頃。そして死。
不思議なのはイスラム教になる必要があるのかってとこ?
キリスト教の教会の前でクリスチャンの黒人にビラ配りながらまくし立ててた。
「あなたの宗教では右頬を打たれたら左を差しだせって、、それでいいのか?」ってイスラムでは違うの?イスラムは「目には目を歯には歯を」かな?
でもこれって「それ以上のことはするな」ってことだろうし、イスラム教=黒人解放なのがよくわからない。
宗教的なことは難しいな。
長い、長い作品の末に暗殺されるシーンがあって、数人の暗殺者の中で警察に引き渡される前にボコボコにされる暗殺者がいるんだけど、それが何とガス(ブレイキングバッドのガス、、、ジャンカルロ・エスポジート)でした。一番のビックリ(笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカの公民権運動においてキング牧師と対比させて語られるマルコムXの映画。
ものすごく濃い内容で、アメリカの黒人の歴史とともにマルコムXの生涯を伝える映画。
デンゼルワシントンが凄いのか恐ろしいほど演説がうまく、惹きつけられる。
そして後半の展開、ムスリムとしてメッカに巡礼し、そこである意味生まれ変わったマルコムXがどうなるのかということを、歴史にifはないけれど、心底見たかったと思う。
その信念は南アフリカ共和国のネルソンマンデラに引き継がれていったという描写はあったものの。-
映画としての面白さも、なかなかのものですよね。
マルコムXの存在はこれからも大きな影響力をもっていくと思う。映画としての面白さも、なかなかのものですよね。
マルコムXの存在はこれからも大きな影響力をもっていくと思う。2015/04/19
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1925年マルコム・リトル(デンゼル・ワシントン)は、ネブラスカ州オマハでバプテスト派のキリスト教牧師アールと白人との混血女性ルイーズの子として生まれた。
アールは、「アメリカに黒人の自由は、存在しない。黒人のルーツであるアフリカに帰ろう」と主張し、白人至上主義組織に度々脅迫されていた。1931年に白人至上主義組織K.K.Kにアールは、自殺に見せかけ殺害された。
1943年、ボストンのスラム街に住むマルコムは厚生施設に送られ、そこでまじめに勉強し、弁護士を志望するが、学校の先生に、黒人には無理だと言われ、憤りを感じながら列車の売り子として働き始める。
ハーレムのバーで、黒人ギャングのリーダー、アーチ(デルロイ・リンド)に出会い、ギャンブルのハスラーになり、21才の時に強盗犯で逮捕され、8~10年の懲役を受ける。
刑務所に服役中にブラック・ムスリムの信者の勧めもありイスラム教に改宗し、教養を身につけたマルコムは、マルコムXに名を変え、1952年に出所後は、ブラック・モスリムの指導者エライジャ・モハメッド(アル・フリーマンジュニア)の右腕として活躍する。
全国のイスラム寺院で演説を始めたマルコムは注目を集め、その後も黒人に対して武装を呼びかけた。60年代に入り、人種差別への抵抗の動きが全国的な展開を見せ、ケネディ大統領の暗殺を機に、各地で暴動が勃発。
そんな時、複数の女性に認知訴訟を起こされたエライジャに失望したマルコムは、イスラム教を離脱した。
1963年、サウジアラビアのメッカを巡礼したマルコムは、あらゆる人種のイスラム教徒が友愛に結ばれている姿に感動、帰国後は白人の排斥を止め、新たな道を探り始める。
しかし、1965年、マルコムはハーレムで演説中、ブラック・モスリムの組織の暗殺団によって、39才の若さで射殺されるのだった。
今でも黒人解放運動だけでなく「黒人の尊厳」を訴えたカリスマとして人気のあるマルコムXの生涯を、「ルーツ」のアレックス・ヘイリー作の「マルコムX自伝」を元にスパイク・リーが映画化。
黒人の尊厳を主張する父親を白人至上主義組織に殺害され、勉強で良い成績をとっても教師に「大工や職人のような職業につきなさい。弁護士は黒人に合わない」と言われ、電車などの売り子などで白人にこき使われ、白人のように金と女を手に入れようとギャングになり獣のように生き、ブラック・ムスリムの教えに触れ読書により知識を身につけ「黒人であることの尊厳」に目覚め、それぞれに分かりやすく黒人が置かれた差別的状況を説き信者を増やし黒人解放運動の急先鋒のカリスマ運動家となっていくマルコムXの生涯が丁寧に描かれていて、「辞書や新聞などを良く読み言葉の裏の意味を知れ」などの教えを通して知らず知らず白人の価値観に染まっていた自分をマルコムが脱却していく過程、マルコムとベティの関係の中で見える家族思いだがイスラム教の教えもあり黒人解放運動を優先しがちな個人としてのマルコム像、ブラック・ムスリムの腐敗に幻滅してメッカ訪問の中で黒人解放運動を人種差別だけでなく人権運動として広い視点で見て運動していくマルコムの進化、マルコムXのカリスマ性や人間的な魅力を演じきったデンゼル・ワシントンの演技、ラストに流れるネルソン・マンデラの言葉やマルコムXのシンボルを使ったファッションを着るヒップホップアーティストなど見て、現代に生きる黒人の価値観に重要な影響を与えたマルコムXの生涯や言葉は、人種差別や人種分離政策を進めるトランプ政権や在日韓国人差別を運動する組織など世界的にレイシズム人種差別の流れが強まる今だからこそ知るべき必見の社会派ヒューマンドラマ映画。
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何年も気になっていたんだけど コロナ禍で黒人の暴行死を機にサッと借りる。ちなみに弊社もUSだけど たぶん黒人の方はいないかとか USの会社にいて そのへん知っててもいいのかとかも。
あからさまな人種差別を受けることが400年以上も続くって 差別される側の心情を察すると…受けられる教育や劣等感 希望のなさが 人種全体に与える影響の大きさを考えてしまった。
イスラムに改宗するけど 結局はもとの宗派の仲間に殺されてしまうということ?仲間割れで?そこが教団内の派閥争いなのか イスラムの教えが影響してるのか 黒人内の特有のものなのかはよくわからない。
デンゼルワシントンも差別を受けて育っていて 演じる思いはひとしおだっただろうと思う。
ちなみにバックに流れるブラックミュージックがシミシミで 私こっちが好きだったんだなあと実感。 -
人種差別。一生なくならないであろうこのテーマを一人のアフロアメリカン(マルコムX)を主人公に焦点を当て、全ての人に問いかけた傑作です。奴隷としてアフリカから連れてこられ白人の地主の元、長年家畜の様に扱われ、時にはそれ以下に。。。暴力も辞さない姿勢から徐々に多人種との融和に変化していった矢先に悲劇が。。。彼の目指した平和の世の中は残念ながらもう少し時間がかかるかもしれません。
最後に、デンゼル・ワシントンさんの役者魂に敬礼! -
人種差別というのは日本では縁のないものだと思っていた。まぁ、最近の中国や韓国などに対して言えばそれはまた違うものになると思うので気に求めていなかったが、あるんですよね~。
サッカーやラグビーで日本人ではなく外国から来て日本代表を勝ち取るケースがある。しかしこれに何ら偏見もなく、心から応援しているファンがいる。僕自身もそうだが、心から応援してくれているとその選手も実力以上の力を出してくれますからね~。
ところが、このところの国技である大相撲を見ているとなんかひどい人種差別を感じる朝青龍関はどちらかというと戦う前に自らがキレた感があり、仕方がないのかもしれないが、白鵬という大横綱に対して横綱たるものと注文ばかりつけ、横綱の威厳を貶めている。特にあの狂犬の○くみ○るなどいい例だと思う。本当に自分が何さまで僕からしたらキャンキャン吠えるスピッツ程度にしか思えないwww
メディアもそうだ。酷いものだ叩くだけ叩いて沈静化すると新たな火種を必死に見つけようとしている。一部には下衆な人間がいる。横綱自身が肌の色と表現していたが、日本人である僕でもそう感じられる。
「マルコムX」
https://www.youtube.com/watch?v=2rfaiu8DbRs
デンゼル・ワシントンの人種差別系の作品はいつも以上に熱演ぶりが光る。気がついたらデンゼルも還暦なんですね。彼が50を前にして演じた作品ですが、本当に若い。
僕自身、掘り下げていないのですがマルコムXという人をよく知らないし、黒人の考え方がよくわからない。結局は色が同じ同胞に蜂の巣にされてしまうって…こういうところが本当にわからない。いまだ、ハリウッドでも闇の世界の黒人を描いた作品は残酷に感じますしね。
ただやはり実生活でも人種差別で苦しんだデンゼルの思いのこもったいい作品だと思います。 -
Malcom Xが憑依したかのようなDenzel Washingtonの気迫の演技は圧巻だが、ラストに登場する本人の映像がそれ以上のオーラを発していて二度驚いた。3時間20分の長尺をかけて語るに値する壮絶な生涯。抑圧の中で怒りが蓄えられ、やがて爆発を迎える構図は現代の国際社会にも通じるものがある。
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最初、時間が3時間20分という表示に慄いたが内容は長さを全く感じさせず、ぐいぐいと引き込まれた。実に面白かった。インスパイアされまくりました。