仕立て屋の恋 [DVD]

監督 : パトリス・ルコント 
出演 : ミシェル・ブラン  サンドリーヌ・ボネール  リュック・テュイリエ 
  • ハピネット
3.52
  • (7)
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本棚登録 : 75
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953018976

感想・レビュー・書評

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  • 『ただ、死ぬほどせつないだけだ』

    「恋は盲目」とはよく言ったものだけど。
    ただしそれは、一途で美しい無償の愛や自己犠牲、献身とは限らない。
    むしろ、執着や嫉妬、相手を自分のものにするためならどんな手段でも選んでしまう残酷性や狡猾さ、そして、愚かさと判断力の甘さを総括した言葉という方がよほど正しい。
    そして、男よりも女の方が、より一層の残忍な面を内に秘めているのかもしれない。

    …そんなことをじんわりと考えさせられた作品。

    仕立て屋を営む中年男性のイール。彼は変わり者で近所から嫌わている孤独な男。
    彼の唯一の楽しみは、毎晩、向かいに住む美女アリスの部屋をのぞき見ること。
    ある日彼女はそのことに気づいて恐怖を感じるが、警察に届けることも、恋人のエミールに相談することもなく、あろうことか、たった一人、自分からイールに接触する。
    彼女がのぞき以上に恐れていたのは…。

    イールとアリス。
    それぞれの盲目によって取られた行動がからまり合い、誰も救われない悲劇へと一直線に進んでいきます。

    その過程の描かれ方は、あまりにも静かで、愚かで、哀しくて、虚しくて、苦くて、あっけなくて、せつない。

    「ただ、死ぬほどせつないだけだ」
    イールがアリスに言った言葉が、この作品を象徴しており、胸に重く残ります。

    盲目を描くことだけに注力したように、余分な物は削ぎ落とされ、 74分と短くまとめ上げられた作品なので、興味がある方にはオススメ。
    でも、本当につらい…。

  • 盗み見る男と盗み見られる女。途中で立場が逆転。最期についてはまあ妥当なのかなという結末。


  • ほら、やっぱり
    な、感ありありだけど

    切ないね。

  • 製作年:1989年 製作国:フランス 時間:80分
    原題:MONSIEUR HIRE
    監督:パトリス・ルコント

    (4.0点)

  • 世に出たのが1989年ってことに驚く。すっごい珠玉。これなしでは私を語れない。これこそバイブル。すっごい珠玉◎

  • 仕立て屋の中年男が向かいに住む女性を愛するあまり、殺人事件に巻き込まれ、人生を狂わせてしまう物語。音楽はマイケル・ナイマンがブラームス「ピアノ四重奏曲第1番ト短調」を主題に担当。

  • ラストに愕然。映像が美しい。

  • * 好きな映画 1

  • やっぱりルコントの映画を見ると、感傷的になります。さすが、フランス映画界の巨匠と言われるだけありますね。

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