007 ユア・アイズ・オンリー アルティメット・エディション [DVD]

監督 : ジョン・グレン 
出演 : ロジャー・ムーア  トポル  キャロル・ブーケ 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.04
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142422323

感想・レビュー・書評

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  • スパイアクション映画への原点回帰の作品。とはいえ、50歳を超えたロジャー・ムーアが派手なアクションができるとも思えず、その分スタントマンが大活躍しています。アクション回帰の成果として、今まで以上に様々なアクションシーンがてんこ盛りです。中でも、ボブスレー競技場を使ってのスキーとバイクの追跡シーンは見ごたえありました。崖の上に立つ山荘や海中に沈む古代遺跡などのシーンも観光ガイドとしても役立ちそう。ラストのお決まりのシーンも、オウムと鉄の女の共演でバッチリ決まってました。監督も一新され、この作品以降以下の作品を担当してゆきます。
    007 ユア・アイズ・オンリー (1981)
    007 オクトパシー (1983)
    007 美しき獲物たち (1985)
    007 リビング・デイライツ (1987)
    007 消されたライセンス (1989)

    『007 ユア・アイズ・オンリー』(For Your Eyes Only)は、1981年公開、ジョン・グレン監督の007シリーズ第12作。また、原題はイアン・フレミングの007シリーズ第1短編集 (日本語タイトルは『007号の冒険』)と、同書収録の短編(『読後焼却すべし』)のタイトルでもあり、本映画の原作としてはその他同書の『危険』が使用されている。
    ジョン・グレン監督の1作目として、これまでの推理小説的映画からスタントシーンも多いアクションムービーとなった作品で、『48時間』などのハリウッドアクションムービーにも影響を与えた映画である。オープニングのヘリコプター・空中スタントから、カーチェイス、スキーアクション、銃撃戦、そして水中での格闘、ロック・クライミングと、アクション・シーンが満載となっている。また、スター・ウォーズの影響を受け、SF色が濃かった前作『ムーンレイカー』から、007映画の原点へ軌道修正された。
    ・雪山のロケが行われたコルティナダンペッツォは、1956年の冬季オリンピック開催地で、スケート・リンクやスキーのジャンプ台などでも撮影が行われた。本作の公開時、007映画最大の市場であり、共同製作国であったアメリカでは、レークプラシッドオリンピック開催の翌年にあたり、ウィンター・スポーツへの関心が高い時期だった。
    ・ブーケは鼻の病気で水中に潜ることが出来なかった。そのため、水中にいるように見せかけるため機械で風を送り、スローモーションで撮って泡を付け加えた。この映像美は高く評価された。
    ・ゴンザレスがくつろぐプールにいる女性たちの一人を演じたテューラは、その後性転換した元男性であることが判明した。
    ・雪山のシーンでは大勢が食事するテラスのテーブルの上を、ジャンプしてきたボンドがスキーで滑走してめちゃくちゃにする。このとき、ワイングラスを片手に驚いて立ち上がる男は、助監督のビクター・トジャンスキー。彼は『私を愛したスパイ』、『ムーンレイカー』でも同様の趣向で登場し、今回が最後となった。
    ・オープニングでボンドは妻トレーシーの墓参りをする。彼女は『女王陛下の007』のエンディングでボンドと結婚式を挙げるが、その直後に仇敵スペクターの首領エルンスト・スタヴロ・ブロフェルドによって殺された。墓標によると、1943年生まれ、1969年(『女王陛下-』の公開年)没となっている。
    ・続く場面でボンドを窮地に陥れるのは、スキンヘッドでペルシャ猫を抱いた電動車椅子の男。どう見てもブロフェルドのように思えるが、劇中では一切名前が出ず顔も写らない。これは、『サンダーボール作戦』の映画化権を持つケヴィン・マクローリーが、スペクターとブロフェルドの著作権が自分にあることを主張していたためである。ボンドはこの男を、ノース・テムズ・ガス・ボード社の建物の煙突の中に落下させ、以後2015年の『スペクター』が公開されるまでシリーズにはブロフェルドらしき人物は登場していなかった。一方、マクローリーは1983年にショーン・コネリー主演で『サンダーボール作戦』をリメイクした『ネバーセイ・ネバーアゲイン』を製作し、スペクターとブロフェルドを登場させた。2012年にFacebookの公式アカウントで行われた「全作品を通じて好きなシーン」を募集し発表する企画で、一連のシーンが「ブロフェルドの死」という題名で取り上げられた。また、車椅子&ギプスについては『女王陛下の007』でのボンドとのボブスレーでの決闘シーンに敗れたときに負った強度のむち打ち症の後遺症と推測される。
    ・伯爵夫人リスル役のカサンドラ・ハリスは、後に5代目ボンド役を務めたピアース・ブロスナンの妻だった。その後、1991年にガンで他界。ブロスナンはロケ地に陣中見舞いに訪れている。スタッフの多くがそのとき、ブロスナンの端正な容姿を見て、将来のボンドになることを確信したという。ブロッコリもブロスナンのことを後々まで覚えていた。
    ・ロジャー・ムーアは本作撮影終了後、ボンド役の「降板を正式に表明」したが、適任者が見つからないことなどから、「続投」することになる。なおそれに際して後にボンド役を務めることになるティモシー・ダルトンにもオファーが来たものの「ココ・シャネル」の出演を当時控えていたことから断念した背景がある。
    ・“Eyes Only” なら「見て読む以外不可(複写など不可)」の意味の慣用句で、極秘文書に使われる。原作の邦題「読後焼却すべし」や「他言無用」が意訳として適切である。原題 “For Your Eyes Only” は、「あなただけに見て欲しい」という女性からの性的誘惑も暗示したダブル・ミーニングとなっている。ボンド映画の世界観を端的に表現した秀逸なタイトルといえる。物語の最後にメリナがボンドを「月夜の海へダイビング」に誘うために青のバスローブを鮮やかに脱ぎ、このセリフを言う。

    地中海のアルバニア沖にて、漁船に偽装して調査活動をしていた英国スパイ船「セント・ジョージ」が何者かが仕掛けた機雷によって沈没した。この船にはイギリス軍のミサイルを自由に操って誘導できる装置、ATACが搭載されていた。それを知ったソ連はさっそくギリシャの組織にATACを手に入れるように依頼する。
    一方ボンドは休暇中のMに代わり、政府の意を受けて調査していたハブロック博士が殺されたことによって、殺しの実行者ゴンザレスがいるスペインへ飛ぶが、ゴンザレスの仲間に捕まる。武器も奪われ窮地に立つボンドだが、突然ゴンザレスが何者かにクロスボウで撃ち殺され、その混乱に乗じて逃げ出したボンドは博士の美しい娘メリナと遭遇し共に逃げる。ゴンザレスを殺したのは父のみならず母や両親の仕事仲間を殺された復讐を目論んだメリナの仕業であり、ゴンザレスを殺された件で手がかりを失ったと判断した政府は博士殺しの黒幕を突き止めるのは不可能だと判断するが、ボンドはゴンザレスに殺しの報酬の札束を渡した男が怪しいと睨み、Qの協力を得てその男がロックであることを掴み、メリナやロック、そして第2次大戦当時からの対英協力者のクリスタトスとの紆余曲折を経てギリシャへ飛ぶ。(Wikipedia)

  • 前作『ムーンレイカー』のレビューで書きましたが、007シリーズってバカとマジメのバランスの綱引きで成り立ってる。『ムーンレイカー』がバカ映画だったからか、今作『ユアアイズオンリー』はマジメの方に針が振れた作品。ジョングレンが初監督したせいもあると思う。

    今作は007ファンにはわりと評価高かったりするんですが、僕はあんまり好きじゃなかったです。
    というのは、バカ映画だと矛盾とかツッコミどころってあまり気にならないけど、マジメにやってしまうとめちゃくちゃ気になるからですね。リアリティのレベルが上がってしまう。

    ツッコミどころは「そいつの言うことそんなに簡単に聞いていいの?」とか、あとは敵がちゃんと殺そうとしてないのがダメですね。サスペンス映画の基本だけど、主人公を殺してしまったら話が終わるので、殺さないような状態でサスペンドする。そこが不自然だったらつまらない。モンスターパニック映画とかも一緒。
    ボンドを殺すチャンスとかいっぱいあるのに全然殺さないの。銃で撃ったら済むし、ザイルを切れば済むことなのに。

    今作は体を使ったアクションがメインで、ボンドカー他ガジェットがほとんどない。だから個人的趣味としてつまらないのも半分ありますが、ガジェットなくてもちゃんとリアルにしとけば映画として面白いのに。

    あと音楽は、なぜかジョンバリーじゃなくてビルコンティがやってる。ビルコンティも嫌いじゃないけど(『ロッキー』は別格だけど、カサヴェテスの『グロリア』とかカッコよかった)、やっぱりなんか違うなーと思う。M役の人が亡くなった直後だからMも出ない泣。

    そんなわけで全体的には不満が残るけど、冒頭のヘリアクション、実写版カリ城みたいな2CVのカーチェイス、深海作業用のJIMスーツ(大好き!)などなど、ディテールの面だけはめちゃくちゃ好きでした。だから余計に惜しい。

    冒頭、墓のシーン〜ブロフェルド(の影武者でもそっくりさんでも何でもいいんだけど)のシーンは『女王陛下の007』の続編ですよって感じ。
    『女王陛下の007』はどちらかと言えばリアル寄りの作品で人気もあるんだけど、そのシーンを入れるってことは要するに「今回はリアル路線ですよ」ってことなのと、ブロフェルド=スペクター=悪の秘密結社ものからの決別を感じました。

    しかしこの映画で最高に盛り上がったのは、ブロフェルドの猫ちゃんのどアップかもしれません。かわいすぎて悶絶する。
    (昨年、飼ってた猫が死んだので泣、テレビとかで猫見るとギャー!かわいいー!ってなる)

  • ウィンタースポーツ満載の回。
    本作は007の中でもオーソドックスな感じがする。

  • 序盤のヘリシーンとボブスレー・スキー・バイクの追いかけっこが特に光ってる。

    主題歌も良い。

    自分の理解力が足りないせいか、今回も敵方の目的はいまいち分からない。
    また、007に関してはボンドが殉職するハラハラ感もないので、アクションなどのボンドのかっこいい振る舞いを観るかツッコミ所を探すかという見方になっている。これが正しい見方なのか?

  • シトロエンでオリーブ畑を逃げるシーンは、ルパン三世っぽい。

  • かなりアクション重視の内容で、カーチェイスあり、空中、海中のアクションありと、テンポよく進んでいきます。そのかわり、印象に残るものがなく、なんとも薄味です。

    やはり、改造兵器などのガジェットがないのが物足りないし、ユーモアの要素も薄いのでロジャー・ムーアの個性も生きていない。

    「For Your Eyes Only」ってそういう意味なのか、と「へぇー」という感じがありますが、この洒落たタイトルが結局一番印象に残ったかも。

  • 007シリーズ 12作目 ロジャームーア 54歳。アクションシーンが多いです。冬期オリンピックに何か絡んでいるのかなという気がしました。頑張ってます。若々しい。

    年数的にはかなり昔のような気もします。CGが無い時代。アナログ感を感じずにはいられません。でも、古さも感じません。この年は『レイダース 失われたアーク』 (興行成績1位) 公開されました。ユア・アイズ・オンリー(2位)。

    オープニングで長年の宿敵のスペクターのボスが登場するが、あっさりとやられてしまう。これは諸々の大人の事情的な事があって次回からは登場しなくなる。

    ストーリー的な事よりもアクション重視なのか、小難しい事は考えずに楽しめる007映画です。

  • この映画最高!極端なガジェットが出てこないほうが作品にリアリティを感じるし、アクションも娯楽的に演出されていて盛り上がる。やたらに女を抱かないボンドも良かった。キャロル・ブーケのボンドガールにもきちんとしたドラマがあるところも好き。

  • パッケージにもある通り肉体派。スキーとカーチェイスはやっぱりな、って印象。ここまで短期間で見まくると話の構成も大体掴める。
    イントロ(市街地とかでのアクション)⇒タイトル⇒名乗る(Bond, James Bond)⇒Mに呼び出されて作戦開始⇒なんか色々⇒ボンドガールといちゃいちゃしてて呼び出され終了
    テーマ曲と海の映像がよく合う。ボンドガールはもうちょっとかなぁ。

  • 3月1日鑑賞。ロジャー・ムーアのボンドが陸海空、雪山から海中、断崖絶壁などを駆け巡るアクション映画。雪中のチェイスシーンなど冷静に考えるとすごいことをやっているのだが、何をやっていても独特のアホらしさが漂うのが彼の個性か。出てきてすぐ(ネームクレジットが出てから3分ももたなかったか・・・)死んでしまう、伯爵夫人が哀れ。

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