マヤ・インカ神話伝説集 (1984年) (現代教養文庫〈1098〉)

制作 : 松村 武雄 
  • 社会思想社
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感想・レビュー・書評

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  • 神が天地(万物)創造。授けたりお仕置きしたり犠牲求めたり神のやりたい放題。結局のところ人間は愚か。世界中の神話はなんとなく似てるのね。斜め読み。

  • (2013.01.31読了)(2013.01.25購入)
    ※本のカバーより※
    いまだ部分的にしか解読されていない象形文字を残したマヤ族、それ以前のナワ族(トルテカ、アステカなど)、そして、太陽神の信仰で有名なインカ族。スペイン人ピサロやコルテスに襲われるまで、中・南米の国々は優れた文化を築き、その宗教儀礼は時には凄惨でさえあった。彼らが残した神話伝説は、現在では多くが変容してしまっているが、それでも、「千一や物語」を思わせるほど豊富で華麗なものが多い。

    マヤ・アステカ・インカと名のついた展覧会、本、等、を見ると多くの神々が出てきます。神々の簡単な説明はあっても、神々の物語までは、なかなか触れられることはありません。
    その神々の登場する物語などがこの本に収められています。
    テスカトリポカ、ウィツィロポチトリ、ケツァルコアトル、トラロク、ピラコチャ、マンコ・カパック、パチャカマック、など、どこかで聞いたことがあるでしょう。
    スペインによって征服された後に採取されたものなので、一部キリスト教の影響が感じられるものもあります。

    ・ナワ族の神話伝説
     世界の始め
     大洪水
     山彦の由来
     太陽の出現
     眼を泣き出した神
     ・・・
    ・マヤ族の神話伝説
     万物創造
     人間創造
     火の起源
     太陽の出現
     冥府からの挑戦
     ・・・
    ・インカ族の神話伝説
     雷光と雷鳴との由来
    ピラコチャ神の創造
     四つの風の起源
     人類創造
     リャマの予言
     ・・・
    原注
    解題  松村武雄
    メキシコの神々と神話伝説について  小池佑二
    ペルーの神話  大貫良夫

    ●火とは(35頁)
    人間たち「日とはどんなものでございます。そして何になるのでございましょう」
    ケツァルコアトル「血のように赤くて、太陽の光のように明るく温かなものだよ。これさえあれば、鳥や獣の肉も、生で食べるよりずっとうまく食べられるし、寒い時にも気持ちよく日を送ることが出来るのじゃ」
    ●兎と鹿(100頁)
    夜になると、兎と鹿とが罠に尾をはさまれた。しかし彼らは一生懸命に身をもがいた末、尾を切って逃げ出した。だから今日でも兎と鹿とは、あんなに短い尻尾をしているのである。
    ●クスコ(139頁)
    クスコという言葉は、「世界の臍」の意味である。

    ☆関連図書(既読)
    「古代アステカ王国」増田義郎著、中公新書、1963.01.18
    「マヤ文明」石田英一郎著、中公新書、1967.03.25
    「ポポル・ヴフ」レシーノス著・林屋永吉訳、中央公論社、1972.03.10
    「グアテマラ伝説集」M.A.アストゥリアス著・牛島信明訳、国書刊行会、1977.09.30
    「インカ帝国」泉靖一著、岩波新書、1959.06.20
    「インカ帝国探検記」増田義郎著、中公文庫、1975.09.10
    「アマゾニア」B.J.メガーズ著・大貫良夫訳、 現代教養文庫、1977.02.15
    「黄金郷伝説」大貫良夫著、講談社現代新書、1992.01.20
    「アンデスの黄金」大貫良夫著、中公新書、2000.05.25
    (2013年2月1日・記)

  • ケツァルコアトル。
    東西南北四色の白い神。
    世界中の四色の神と照らすと、面白いことが解ります。

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