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ラテンアメリカ文学のブーム―一作家の履歴書 (1983年) (東海選書)の感想・レビュー・書評
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イスパノアメリカ文学の隆盛に一役買った作家のひとりであるドノソが振り返る「ブーム」。フエンテスやバルガス=リョサなどブームの大立て者が生身の人間として登場し、彼らが当時どのように受容されていたのかが分かる。また、ブームが起きるまでの過程を追うことで、何が作品を世界文学たらしめるのかを知ることができた。研究者ではなく当事者の個人的な体験を書いているので、ライブ感があって非常に楽しめた。
ブーム当時の中心人物たちは「マフィアを作っている」と批判されたらしいけれど、本は刷ったら自分で売り歩かねばならず、国をまたいで流通することもないなか、旅行に出るたびに行く先の文学者に渡す本をトランクに詰め込んでいった話など胸が熱くなる。表現者/愛好者の地道な努力が化学反応を起こしたわけで、末端の本読みとしては感謝するしかない。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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