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感想・レビュー・書評
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中性子星の表面に生命体が存在するというのもですが、その間近まで人類が接近する方法もすごい。2050年が舞台ですが、あと30年ちょっとでは現実はまだ火星にも行けているかわからないですね。
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直径20キロ、自転周期0.2秒弱、地表における重力加速度は地球の670億倍、表面温度8200ケルビンの中性子星に暮らす知的生物チーラと人類とのファーストコンタクトを描いたハードSF。設定は、当時の最新の科学的知見を反映しているのだろうが、大野万紀が「解説」でハル・クレメントの「重力の使命」を引き合いに出して指摘しているとおり、物語自体は、おとぎ話だと思う。もちろん、それでかまわない。初めて読んだときと同様、一気に読んでしまった。本文の後に添えられた「専門的補遺」を読んで驚いたのは、中性子星上に生命が存在する可能性についての論文 "Life on a Neutron Star" (参考文献3)が1973年に発表されていたこと。重力理論が専門の著者自身の論文 "Guidelines to Antigravity" (参考文献5)は、ちゃんと American Journal of Physics のウェブサイトに載っていた。要約は無料で読めるが、本文は有料。「一年はπかける一〇〇〇万秒」という台詞(288ページ)にちょっと感心した。3.1536×1000万秒(=365日×24時間×60分×60秒)を、そうやって覚えておくのか。
「専門的補遺」の参考文献
(1) 「近傍の短周期パルサー」V. Sawlinsky et al.: Astrophysical Journal, Vol. 561, 268 (2020)
(2) 「竜の卵―太陽の最も近い隣人」S-Y Wang: Astro. Sinica, Vol. 83, 1789 (2020)
(3) 「中性子星上の生命」F. D. Drake: Astronomy, Vol. 1, No. 5, 5 (Dec. 1973)
(4) 「我が核子の友人との邂逅」P. C. Niven: Ballantine Interplanetary, Nwe York, Earth and Washington, Mars (2053)
(5) 「反重力への指針」R. L. Forward: Am. J. Physics, Vol. 31, 166 (1963)
(6) 「型破りの物理学」R. L. Forward: Analog Science Fiction / Science Fact, Vol. XCV, No. 8, 147 (August 1975) -
中性子星に住む知的生命体「チーラ」とのファーストコンタクトのお話。チーラは600億Gの超高重力下で生きる「はぐれメタル」みたいな生き物。彼らの母星「卵」では時間の進み方が速く、地球の100万倍だ。そんな中でチーラ目線の展開がこの小説の面白いところ。
話は変わるが、何故未来のメモリーは透明のアクリルみたいな直方体なのか‥2001年でもスタトレでも登場してる。綺麗で良いが手垢で汚れないのかね。
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