犬の心臓 (1982年) (河出海外小説選〈36〉)

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感想・レビュー・書評

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  • SFチックなストーリーだが、あとがき曰く革命家と民衆の姿のメタファーかつ風刺だと。革命家でなくても、好意的な人物の発言を持ち上げ、期待を裏切られると口汚く罵るファンのようでもあるよな…と思ったり。
    チェコとポーランドの国境で出会った2匹の犬が、お互いに何故我が国に来るのだ?と聞き合う話でポーランドへ行く犬が「吠えに行くのさ」と答える小話を思い出す

    合間に挟まれる共産主義に対するジョークでゲラゲラ笑った

  • シャリコフの醜悪さったら・・・
    むく犬だったころの(犬ならではの)愛想のよさとか、お行儀のよさをことごとく覆しているから?
    一丁前に自己主張しているから?(犬だったくせに)

    国家の秩序ははなも引っ掛けないくせに、自分の世界の秩序は守ろうと躍起になる医師フィリポヴィッチもまたかなりグロテスク。

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著者プロフィール

1891年、キエフで生まれる。ロシア革命の動乱のなか、モスクワで文学活動を開始。1925年、長篇『白衛軍』を雑誌発表、短篇集『悪魔物語』を刊行するが、反革命的との批判を受け、戯曲も当局による上演中止が相次ぐ。失意の中、発表の当てのないまま 『巨匠とマルガリータ』『劇場』等の作品を書き続け、1940年死去。1966年に遺稿『巨匠とマルガリータ』が初の活字化、各国語に翻訳されて劇的な復活を遂げる。

「2017年 『劇場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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