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感想・レビュー・書評
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1981年の、原発を舞台にした推理小説。あんまり推理小説独特の「お約束」に慣れていないのであれだが、まあおもしろいのではないでしょうか。ちょっと古い感じ。
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「原子炉の蟹」長井彬著、講談社、1981.09.10
316p ¥980 C0093 (2018.05.10読了)(2017.06.20購入)(1981.10.05/2刷)
【目次】
1 失踪
2 栗がはぜた
3 サルカニ合戦
4 ハチが刺した
5 臼がつぶした
6 カニがハサミ切った
参考文献
江戸川乱歩賞の沿革及び本年度の選考経過
江戸川乱歩賞受賞リスト
第二十八回(昭和57年度)江戸川乱歩賞応募規定
☆関連図書(既読)
「神の火(上)」髙村薫著、新潮文庫、1995.04.01
「神の火(下)」髙村薫著、新潮文庫、1995.04.01
「恐怖の2時間18分」柳田邦男著、文春文庫、1986.05.25
「チェルノブイリの少年たち」広瀬隆著、新潮文庫、1990.03.25
「原発事故を問う」七沢潔著、岩波新書、1996.04.22
「原発労働記」堀江邦夫著、講談社文庫、2011.05.13
「朽ちていった命」岩本裕著、新潮文庫、2006.10.01
「ホットスポット」ETV特集取材班、講談社、2012.02.13
「死の淵を見た男」門田隆将著、PHP研究所、2012.12.04
「知ろうとすること。」早野龍五・糸井重里著、新潮文庫、2014.10.01
(「BOOK」データベースより)amazon
関東電力九十九里浜原発の建屋内で、一晩中多量被曝した死体がドラム缶詰めで処分されたという。失踪した下請け会社の社長か!?だが中央新聞の大スクープは一転、捏造記事に。事実は隠蔽され、原子炉という幾重にも包囲された密室が記者らの前に立ちはだかる。乱歩賞受賞の社会派の傑作! -
乱歩賞第27回。原発内部で起きた怪死事件。被害者の手には『原子炉のカニ』からの不可解な紙切れ。サルカニ合戦に見立てた連続殺人事件の犯人に新聞記者が迫る。原発安全神話に疑問を投げかける社会派ミステリー。今の日本でこの本を読んで驚く人はいないんじゃないだろうか。あまりにも原始力な平時の作業にはびっくりしたけども。作中の原発反対派の語る話は、悲しくなるほどだった。ミステリー部分も密室殺人のトリックなど面白かった。また読みたい('◇')ゞ
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イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/5724771.html)
江戸川乱歩賞(1981/27回)