血蝙蝠 (1981年) (角川文庫)

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感想・レビュー・書評

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  • バラエティに富んだ短編9編収録。ノンシリーズが多いが、由利先生シリーズもあり。なんとSFもある。
    「銀色の舞踏靴」はドラマ3話目の原作だが、けっこう違っている。
    最後の2話はいかにも戦時中な話の展開で、当時の苦労が偲ばれる。

  • 『花火から出た話』
    風間伍六が花火の打ちあがった日に拾った指輪。その指輪を奪い取ろうとしたモルモット似の男。風間を尾行する謎の男、風間を狙撃した男。モルモット男の所在から新城家の令嬢の結婚・相続問題に巻き込まれた風間。

    『物言わぬ鸚鵡の話』
    口のきけないマヤにプレゼントされた鸚鵡。全くしゃべらない鸚鵡の過去に隠された秘密。

    『マスコット奇譚』
    青野早苗が持つ謎のマスコット。元の持ち主は早苗が付き人を務めていた歌川鮎子。マスコットを忘れた鮎子はその日のうちに何者かに殺害された。早苗の恋人・内海の秘密。マスコットを追う男の謎。

    『銀色の舞踏靴』
    由利麟太郎シリーズ

    劇場の二階から落とされた舞踏靴。それをひろった三津木俊助。落とし主らしき女を追う三津木。落としたことを否定する女。劇場で殺害された白川珠子。珠子の良人・名越恭介。美人投票で選ばれた3人の美女。桑野夏子、白川珠子、鮎沢由美。何者かに殺害されていた桑野夏子。行方が分からなくなった鮎沢由美。由美の父親・鮎沢教授の依頼。佝の弁護士の秘密。

    『恋慕猿』
    猿をつれて飯屋に来る川口。猿を預かる瞳。川口と密会をする柴田珠子。珠子の夫で議員・矢野目。矢野目の汚職の証拠を握っている珠子。何者かに誘拐された川口。川口の過去に隠された謎。

    『血蝙蝠』
    由利麟太郎シリーズ

    肝試しで入った屋敷で道代が見つけた殺害された女性の遺体。何者かにつけられている女性を助け彼女の自宅まで送る三津木俊助。彼女の叔父・甲賀伸吾。屋敷で見つかった被害者は恋人との逢引き中だった倭文子。倭文子の恋人・柳三四郎の変装。

    『X婦人の肖像』
    「X婦人の肖像」と題された絵画。その絵のモデルが友人で行方不明になったお澄と考えた妙子の捜査。失踪当日夫である妙子の叔父児玉隆吉に
    残された手紙。肖像画を描いた八木英三が語る5年前の出来事の謎。

    『八百八十番目の護謨の樹』
    3年前に殺害された緒形順三。容疑者として逃亡した大谷伸介。彼の恋人・三穂子の捜査。緒形が経営していたマレーの護謨園に隠された秘密。護謨園で働く使用人たちの謎。

    『二千六百万年後』
    横溝正史唯一のSF。2600万年後の未来の世界に迷い込んだ男の話。

  • 読み返す。由利せんせいものです。古今東西津々浦々、あまたある探偵のなかでも一番すきな探偵さんです。横溝せんせいの、探偵小説のときの文章は、品があるよねあとちょっととぼけてるよねえ。ベッドのしたでふたり揃って犯人をまってる由利せんせいと三津木くんがとてもかわいらしです。

  • ラストの「二千六百万年後」。横溝の描くSFが新鮮で良かった。

  • (収録作品)銀色の舞踏靴/二千六百万年後/マスコット綺譚/恋慕猿/八百八十番目の護謨の木/花火から出た話/物言わぬ鸚鵡の話/X夫人の肖像/血蝙蝠

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