アリスの国の殺人 (1981年)

著者 :
  • 大和書房
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感想・レビュー・書評

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  •  児童文学の出版社に勤める青年・綿畑克二が夢の世界と現実世界で遭遇する事件を交互に描く。
     夢の世界の事件は『不思議の国のアリス』やマンガのキャラクターが登場するメルヘンチックなもの。
     現実世界の事件はバー「蟻巣」が舞台になっていて、主要の脇キャラ達は平和的にのんびりやっていていい雰囲気なのですが、発生する事件は悲劇的なものです。
     文字の組み方が凝っていて面白い。
     時々挿入されるイラストは、テニエル風でニャロメやヒゲオヤジなども登場する面白いもの。
     
     辻真先さんの作品は構成が凝っていて結末がどうなっていくのかセンス・オブ・ワンダーを感じて面白いのですが、描かれている事件は陰惨なのです。
     神経の弱い私などには殺人も陰惨な事件も起こらない“日常の謎”系の方が合っています。
     
    少年少女・ネタバレ談話室(ネタばらし注意!)
     辻真先『アリスの国の殺人』ネタバレ検討会
      http://sfclub.sblo.jp/article/184523321.html

  • イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/5682471.html)
    日本推理作家協会賞(1982/35回)

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著者プロフィール

1932年、名古屋市生まれ。名古屋大学文学部卒業後、NHKに入社。テレビ初期のディレクター、プロデューサーをつとめたのち、脚本家に転身。『鉄腕アトム』、『エイトマン』、『ジャングル大帝』、『サザエさん』、『巨人の星』、『デビルマン』など、1500本超のアニメ脚本を執筆した。また、推理小説作家としても活躍しており、『仮題・中学殺人事件』、『迷犬ルパンの名推理』、『あじあ号、吼えろ!』、『完全恋愛』(牧薩次名義)など多数の著作がある。現在、デジタルハリウッド大学教授。国際アニメ研究所所長。本格ミステリ作家クラブ会長。

「2009年 『『鉄腕アトム』から『電脳コイル』へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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