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感想・レビュー・書評
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驚きはそれほどでもないのだが、物語の素晴らしさに読み入ってしまった。『血の季節』もそうだったが、この人の小説はとにかく世界観の作り方がすごい。自分も架空の王国の迎賓になった気持ちで読み進めた。この筆致はご本人の博識さに裏打ちされていると思う。若くして亡くなられたのがなんとも惜しい。
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パリで親友同士だったクレマンティーヌと日本の下町娘のわたし。彼女は地中海の小国ロンバルド公国の公妃となり、わたしを招待する。20世紀後半とは思えないお伽噺の様な宮殿や居室、催される夜会。クレマンティーヌは誰かに極少量の砒素を盛られており、お見舞いの品の苺にも毒が。わたしは宮廷内の電話の混線により、何やらこの国にクーデターが起きそうな事を耳にする。クレマンティーヌを亡き者にしようとするのは一体誰なのか?クーデターの首謀者「D」は何者なのか?推理小説と意気込んで読むと肩透かしだがどんでん返しはお見事でした。
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