小熊秀雄詩集 (1981年) (現代詩文庫〈1022〉)

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感想・レビュー・書評

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  • 10年以上まえ、母に乞われて買ったもの。本棚からひょこりと出てきて、その中の「しゃべり捲くれ」という詩につかまった。私は私の発言権の為めに、しゃべる/(略)我々は大いに、しゃべったらよい、/仲間の結束をもって、/仲間の力をもって/てきを沈黙させるほどに/壮烈に。ーーこれを読み、わたしは社会で与えられた僅かな役割でさえ果たしきれるか案じた。仲間もなく、敵は強大だよ。それでも、喋りまくる勇気をこの一節がくれたな、と思った。銃は要らない。まくる、勇気と、ある種の恥知らずと、決意をくださいな。

  • プロレタリア。
    びっくりするほど響かなかった。
    立ち向かっているのはブルジョアとか文壇とか、打倒権威なのだけれど、不思議なことにこの作者のことば自体が権威のことばになってしまっているような感じがする。
    自分は貧乏だからとにかく多作で書かねばいけないとか、毎日コロッケばかり食ってるとか、
    それでいてゆったり創作できる大家を攻撃(妬み?)しているけれども、
    芸術というのはやっぱりゆったりのんびりできる身分の人間のものなのじゃなかろうか、と思ってしまった。

    この前に読んだ金子光晴のほうが孤軍奮闘というか、今でも反体制してる感じがある。

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