火山を運ぶ男 (1980年) (妖精文庫〈24〉)

制作 : 嶋岡 晨 
  • 月刊ペン社
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)

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  • シュペルヴィエルが描く死と生、虚と実はいつも陸と海の境界である波打ち際のように曖昧だ。

    旅行鞄に納まるサイズの火山はさまざまな香りを通して脳に語りかけてきたり(解読するには『かおり語小辞典』がいるらしい)、二本の足をもつ黒い人魚は船を沈めようとしてきたり、すてきな幽霊として架空の妹が世話を焼きに来たりする。「未来」という名の火山がもたらすのは希望と幸福ばかりではないのだけど、熱くたぎる熔岩のような想像力を噴出させて創作された《大人のためのオトギバナシ》は読者を最果ての海の底まで連れ去るのです。面白かった。

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著者プロフィール

1884年ウルグアイ生まれ、1960年没。詩集『荷揚げ場』『無実の囚人』『忘れっぽい記憶』など。小説『ひとさらい』『沖に住む少女』など。1955年アカデミー・フランセーズの文学大賞受賞。1960年レ・ヌーヴェル・リテレール協議委員会により「詩王」に選出される。

「2018年 『悲劇的肉体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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