黄色い牙 (1980年)

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感想・レビュー・書評

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  • おおうっ、熱いぜこれは。燃え上がれ俺の小宇宙(コスモ)、焼きつくせうんたらかんたらー、って感じ。継憲さん、あんた燃えてるねぇ。面倒くさくて頑固で、いやー、東北弁でマタギのイメージそのもの。これは褒め言葉なんかどうか。
    そしてとほんとどうしようもない辰兄も良い味出してるというか、いや継憲との組み合わせが実にいかんともし難い融通のきかないっぷりで悶々としてはうあーってなるけど、なんかもう全部ひっくるめて、志茂田さん、変な格好してるおっさんかと思ってたけど見直したわ。

  • 以前立川のイベントで志茂田景樹さんを見かけて、「そういえばまだ作品を読んだことなかったな」と思って読んでみた一冊。見た目の印象からはほど遠く、山の中に古くからある集落のマタギ社会とそれが現代の影響を徐々に受けていく様子がしっかりと描かれていて、古くからの伝統を守ることの価値と意味と必要性、逆に言えば新しい変化への対応の是非と受け入れ方について考えさせられた気がしました。これまでの土俵での勝負にこだわらず、変わる土俵を察知して「じゃあどうする」を考え続けられる頭が必要なのかなとか。

  • イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387155822.html)
    直木賞(1980上/83回)

  • 「羆嵐 」といい「羆撃ち」といい、熊が出てくる本は大抵おもしろい。話の終盤、時代は太平洋戦争に差し掛かっていくんだけど、主人公がいる秋田の山村での生活と太平洋戦争ってのが同じ時代のものとは思えなくて不思議な感じだった。
    継憲が鬼黒に襲われた時の「あんりゃ、鼻がなぐなっだ!」って台詞がちょっとひょうきんな感じがして好き。

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