バケツ一杯の空気 (1980年) (サンリオSF文庫)

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  • プログラミングで動くチェスマシーンに翻弄されるプレイヤー達の短編など、予見的で想像力を掻き立てられる短編集。構成の美しさを感じる作家です。当時の冷戦への不安も感じられる。

  • サンリオSF文庫総解説にそそのかされて購入した文庫その1。フリッツ・ライバーは古典SF業界で大御所と呼べる人物であるが、彼の作品を出版したサンリオSF文庫のレーベルが無くなってしまったがために読めないものが多い。私も東京創元社から出ている放浪惑星しか読んだことが無かった。

    短編集で、おそらくハイライトは表題作、「六十四こまの気違い屋敷」「ラン・チチ・チチ・タン」あたりだろう。極寒の世界となった地球で凍った酸素をバケツに入れて持ってくる……という表題作のビジュアルは好きだが私はあんまり映像やイメージ重視で読まないので他の人ほど感銘を受けていないかもしれない。A Pale of Airをバケツ一杯の空気と訳したことのほうが美しいと思う。SFはやっぱりタイトル勝負なんだよな。それで何度ガッカリきたことか。

    翻訳した(7人のうちの1人である)野口幸夫のあとがき、現代になってから読むと痛いってレベルではないが誰だろうと思ったらエンダーのゲームを訳した人なのか。これも当時の空気なのかな……。

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