二十歳の原点序章 (1979年) (新潮文庫)

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  • 「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」

    1969年6月、立命館大学の学生であった高野悦子が自ら命を絶った。享年20歳。『二十歳の原点』は彼女が書き残した日記である。1969年1月2日、20歳の誕生日からそれは始まる。

    立命館大学文学部に入学した後、彼女は読書やアルバイト、そして学生運動との狭間で、自己を確立しようと努める。考え、迷い、悩み、叫び、行動を起こす。喫茶店「シアンクレール」で思案にくれ、あるべき自分を模索し続ける日々。

    時として、その終着点は「死」に向けられた。しかし多くの場合、彼女は「生」への強い想いを抱き続ける。明るさとせつなさを交錯させながら、強く生きることを切望する。

    6月22日、彼女は長い長い日記を綴る。睡眠薬を大量に飲みつつも、それに打ち勝って眠らずにいられるかを試し、最後に一編の美しい詩をうたう。それが彼女の最後の日記となった。

    20歳の日々。何を考え、どのように生きていただろうか。そんなことを考えさせられる本でした。

  • おそらくこの形態の本を読んだはず。
    どんどん壮絶になってきた。重くなってきた。考えさせられるようになってきた。
    学生運動についても、少しかじることができたかな。

    やはりノンフィクションものは、何とも言えない圧倒される感がある。

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