消費社会の神話と構造 (1979年)

制作 : 今村 仁司  塚原 史 
  • 紀伊国屋書店 (1979年10月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)

消費社会の神話と構造 (1979年)の感想・レビュー・書評

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  • マルクスの疎外やソシュールのシニフェシニフィアンなどをもとに展開した論。
     資本主義下の消費社会は効用に算定されることのない生命の充溢と歓喜を自由に解き放つ。 なぜか?欲望を資本の増殖過程の一環に組み込んでいく「消費のための消費」が成り立ち、需要の無限の自己創出が循環するからだ。 そもそも消費社会ではモノはガジェット(不要で使用価値はないが、他との差異を持つ社会的な記号である商品。しかし潜在的無用性と遊び的な組み合わせによる価値を持つモノ)になる。使用価値や本来的機能から遊離し、付加価値によって規定される。
     このような「消費のための消費」の主な具体的な特徴に「ルシクラージュ(recyclage)」というものがある。ルシクラージュは仏語で「再教育」や「研修」、「生徒の課程変更」を意味する 。しかし、ここでは「誰でも左遷されたり取り残されたり排除されたりしたくなければ、自分の知識や学力つまり労働市場における個人の『実戦用装備』を時代の動きにあわせて更新しなければならないこと」を意味する 。他にもシミュラークル(大衆消費によってまがいものが本物と同等ないしそれ以上の価値になるみたいな)とかあるけど。
     結果的にこのような社会が向かう先は「他のモノとの差異」 となる。

  • 「暇と退屈の倫理学」の参考文献

  • 「記号の経済学批判」から数年の時を経てボードリヤールが辿り着いた地平線
    記号として現象し、記号として消費されていく《モノ》の体系の全面解明を試みる
    但し、内容は極めて難解なため、ボードリヤール初学者にはオススメできません

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