病院坂の首縊りの家―金田一耕助最後の事件 (1978年) (角川文庫)

著者 : 横溝正史
  • 角川書店 (1978年12月発売)
3.67
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病院坂の首縊りの家―金田一耕助最後の事件 (1978年) (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 横溝正史の金田一シリーズの中では、恐らく一番最後のもの。書かれた時代から考えても、著者晩年の作品になると思います。

    まだ上巻しか読んでいないので、下巻を読んだ上でのストーリー全体の評価はできないんですが、もうドップリと横溝ワールド全開で、好く言えば老いてますます盛んに金田一を操っているし、悪く言えばこの期に及んでまだ昭和20年代の胡散臭さを引き摺るか、という感じ。

    横溝作品は、後半のものになるにつれて登場人物の血縁の入り乱れ方が甚だしくなっていくんですが、その奇々怪々ぶりはこの作品もしっかり踏襲。もう、誰が誰の隠し子であり妾であり後妻であり養子であり腹違いの兄であり妹であり、誰と誰が法律的には結婚しちゃいけないのに結婚しちゃったのかとかが、どんどん分からなくなっていきます。こういう世界をフィクションとして面白いと思えるなら、この作品も楽しめると思いますが、あまりに複雑すぎて追いつけない、という方ならば、大人しく諦めてもっとシンプルな横溝作品であり、代表的な作品でもある『犬神家の一族』やら『八つ墓村』やら『本陣殺人事件』やらを楽しんだ方が無難だと思われます。

    まぁ、そういった有名どころでさえ、人間関係はグチャグチャですけどね。これが本当に昭和初期の名家に少なからず起きていたのならば、そういった先祖を持つ人たちへの偏見が増すこと請け合いです。

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