乳房になった男 (1978年) (集英社文庫)

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感想・レビュー・書評

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  • 知人が面白かったと言っていたので、手に取った短編集。タイトルの乳房になった男とそれ以外のユダヤ人(ユダヤ人社会)をテーマにした作品との間に、作者に何か変化があったように思う。
    信仰の守護者が一番よかったかな。利己的な人間の嫌なところがよく分かる。

  • 「人体から独立した一個の乳房」に変わってしまった男の話。

    乳房の姿をしながら必死に性欲と戦う男の姿が哀しくもおかしい。

    これを読みながら「人体から独立した一個のペニス」にもし自分が変わってしまったら、と妄想した。
    あまりにも怖い。
    まだ「変身」のザムザのようにでかい虫に変わったほうがマシ。
    異性のセックスシンボルに変わる、って何を暗示してるんだろうなぁ、ってまじめに考えたけど結局分からなかった。
    まぁいっか。

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著者プロフィール

フィリップ・ロス(Philip Roth)
1933年3月19日、米国ニュージャージー州ニューアーク市に誕生。1959年、短編5作と中編1作を収めた “Goodbye, Columbus”で全米図書賞を受賞。1969年、4作目の小説 “Portnoy’s Complaint”(『ポートノイの不満』)を発表すると、批評的にも商業的にも成功を収める。著書は全31点。ピューリッツァー賞、マン・ブッカー国際賞などを受賞。全米批評家協会賞と全米図書賞は2度ずつ獲得している。2012年に執筆活動を引退し、2018年5月22日に85歳で死去。
注:本書では中編小説“Goodbye, Columbus”のみの日本語訳を収録

「2021年 『グッバイ、コロンバス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

フィリップ・ロスの作品

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