言葉の海へ (1978年)

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感想・レビュー・書評

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  • 図書館ではおなじみ、大槻文彦の「言海」ができるまでを描いた評伝。時代は江戸末期から明治維新後まで、今の大河ドラマと奇しくも同時代で、時代背景もすごくよくわかり、新しい日本になるために各方面でさまざまな改革、努力があったんだな、と胸を熱くしながら読みました。しかし、親子3代にわたる言葉への情熱、学問を追及する中で世界情勢を知り、得た知識を社会に役立てようとする気概は本当にすごい。今、こういう意味での知識人って、どれくらいいるんだろうか。志をもって学ぶことの大事さをひしひしと感じる良書だった。本のテーマや内容ももちろんいいんだけど、この文章がまたいい。明治の難しい文語体もちょいちょい出てくるのに読みやすく、ドラマチックな構成もいい。これ、ビブリオバトルで紹介されて手に取ったんだけど、きっと自分では見つけられなかった本。読んでよかった。

  • 江戸末期から始まる大槻文彦の人生と言海編纂の物語。なんて壮絶な生きざま。でも一緒懸命は報われる。

  • 国語辞典「玄海」を編纂した大槻文彦の生い立ちから辞典完成、そして大槻文彦が亡くなるまでを追ったもの。
    時代背景も含め、壮絶です。

  • 大槻文彦の生きた時代においてナショナリズムを形成する事は必須であり、大槻家の流れを汲んだこの人が言海を編纂した事はこの国にとって意味のあることだと思う。
    愚直なまでに物事に真摯に向き合う事も素晴らしいと改めて感じた。

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