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感想・レビュー・書評
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正編上下2巻と続編1巻、父から譲り受けて、一気に読んでしまった。控訴審で財前五郎の訴訟代理人を務めた国平弁護士が特許権侵害訴訟に携わっていたという描写にちょっと目を引かれた。作品の中で、裁判所は第一審も控訴審も集中審理を採用していたが、これは、当時普通のことだったのだろうか。
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ふと長編が読みたくなって、白い巨塔に手を出しました。長い割には長く感じさせない。でも最後の最後、財前が…てなってからはちょっと展開が早かったかな。あれ以降を、もうちょっとじっくり読みたかった。医療界が、このときからどれほど変わっているかはわからないけど、技術面ではないところで、やはり変化を感じました。そして里見先生の生き様が、仕事面ではかっこいいなv
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まさに社会派小説!であると同時に、山崎豊子さんの、膨大な取材・調査をひとつの小説にまとめあげる力、というか才能に思いっきり下を巻かせられます。個人的にはやはり完全学究肌の里見助教授の生き方に共感を覚え、第一部(5巻セットの文庫本では第3巻の終わり)を本当に悲しく読んだものです。「名作は色褪せない」の言葉通り、40年前の小説とは思えない瑞々しさです。
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