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感想・レビュー・書評
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日本思想史の研究方法のテーマにかんする論文を収録しています。
津田左右吉や和辻哲郎といった、日本思想史の創始者たちの業績についての論考のほか、民俗学や芸術学、社会学、経済学、宗教学といった他の学問との関係についての考察、さらに欧米諸国における日本学の現状についての報告などがあります。
1978年に刊行された本なので、ポストモダン思想の影響のもとでなされた近代性批判などのテーマについてはとりあげられていません。ただし、その後こうした現代的な観点からの日本思想史批判を展開していくことになる子安宣邦の和辻にかんする論文では、基本的な問題意識には共通するものが見られるように思います。
欧米諸国の日本学研究にかんする論文には、それぞれの地域に滞在したことのある日本人研究者の印象記のようなものになっているものも見受けられたのは、やや期待はずれだったように感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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