透明人間 (1978年) (ハヤカワ文庫―SF H.G.ウエルズ傑作集〈3〉)

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  • 私にはウエルズの暗さがいまいち合わない   
    表紙   5点渡辺 明節
    展開   5点1897年著作
    文章   5点
    内容 565点
    合計 580点

  • 前半は、民間伝承のような、こんな話が伝わってます、という雰囲気。
    やたら主人公が暴力的。ばればれで透明人間になる価値ないじゃん。

    透明人間って日本だったら忍者だよな、と思いつつ読む。もしくは幽霊か。日本には偉大すぎる先達がいて、透明人間って発想は生まれなかったんだろう。

    後半は、科学者対科学者になってSの部分。さすがウェルズ先生。これぞSF。あいかわらず理屈はよくわからん。クラゲとの関係なんてないじゃん!
    主人公がやたらと暴力的な理由が、ストリキニーネと明らかになるが、ストリキニーネって猛毒。。。

    最後はなんとも人間臭い。
    科学者2人とも言い分は正しい部分もあるが早計すぎると感じる部分がある。もうちょっと主人公寄りの人間も出てきて欲しかった。


    透明人間になっても、透明人間として生きることのつらさ(このあたりはウェルズ先生の想像力の逞しさ)に追われ、暴力のためだけに透明が役立てられる。この負の連鎖から抜けるために透明人間から不透明人間に戻る薬を作ろうとするのは必然。もう少し時間と理解があれば結末は変わったかも知れない。


    最後にオチがしっかり効いている。味わい深い余韻を残している。

  •  古来からの人間の願望だった透明人間になった科学者のお話。

     主人公の透明人間になりならがらも、透明になって初めて分かる苦労に苦しめられながら、自分の超短気で攻撃的な性格(←本当にどうにかしなさいよ・・・。と呆れるレベル)から起こしてしまった事件により他の人々から逃げる話。

     透明人間については世間一般つっこみは沢山あるけど(どれだけ人々が、このことを考えているかの証拠)、それらを飲み込んで娯楽小説として面白かった。主人公がもっと理知的で短絡的な性格じゃなければ違っただろうなぁ。
     「透明になることで情報も含め、だいたいの”物”は入手できる。しかしそれを他者に提示し使用できなければ全く意味がない」という事は深い。「皆が僕に干渉しないで欲しいが、でも僕個人を認めて欲しい」みたいな現代的欲求にも触れる感じ。

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