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感想・レビュー・書評
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既に絶版となっており、状態の良い中古はかなりの高値がついているので、もう読めないかもと諦めていたら、近くの図書館で発見。
そういえば「ハンバーガー殺人事件」も図書館で借りて読んだっけ。
図書館って、結構穴場なのかも知れない。
とにかくこの「鳥の神殿」を読み終わったことによって、ブローティガンの小説・詩集はすべて読んだことになる(とは言っても、翻訳された作品のみ、ってことにもなりそうだが)。
発表されたのは「ホークライン家の怪物」と「ソンブレロ落下す ある日本小説」のあいだ。
1974年のこと。
妻の浮気が原因で、ペニスに疣が出来てしまい、普通の性生活どころか痴呆症みたいになってしまった夫ボブと妻コンスタンスの夫婦の話。
ボーリング・トロフィーを盗まれてしまったために、模範的な青年から「アメリカ的」な暴力に染まり、殺人まで犯すようになるローガン三兄弟の話。
ウィラードと名付けられた鳥の人形に抱きかかえられるように、そのボーリング・トロフィーを陳列しているグレタ・カルボ・ファンのジョンとパットの夫婦の話。
この三つの話が平行して進むのだが、よくあるようにこの三つの話が微妙に「交差」するように話が進む訳ではない。
全く「交差」しない訳ではないし、ラストにおいては「出会いがしら的な交差」をするのではあるが、殆どは独立した話として進む。
いつものブローティガンらしい、ユーモア、皮肉、暴力、悲哀、セックス、しゃれた言い回し(それらを過度にならない程度に)で構成された文章が、これまたブローティガンらしく短めの章を積み重ねることによって構成されている。
間違いなく読む人を選ぶ本(作家)であると思うが、いったんこの「ブローティガン節」にはまり込んでしまったら、絶対に抜け出すことは出来ない。
本書もそんな「ブローティガン節」に溢れている本であり、僕はそこから抜け出すことが出来ないでいる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ボウリングのトロフィーを取り戻したい兄弟と、性器に疣ができて普通の性生活が送れない夫婦のお話。最後の最後に交錯する物語は意外な結末。最後の突き放しかたが最高!そうだよ、どうだっていいじゃない。藤本和子さんの翻訳が本当に素晴らしい。最後の号の入れ換えはトレーナーを取り換えて笑う207と208のようだ。やっぱりブローティガンは最高にイカした作家だ。
著者プロフィール
リチャード・ブローティガンの作品
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