洋子 (1978年) (ソノラマ写真選書〈8〉)

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感想・レビュー・書評

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  • 深瀬さんが洋子さんを愛していたのは写真を見てよくわかります。ただ、深瀬さんのゴールのない探求心についていった洋子さんのご苦労もわかる。。
    記念写真とは到底言えない、洋子さんの写真。深瀬さんは洋子さんを通じて女の人の大義を見たかったのかもしれません。

  • 写真集で「ようこ」と聞くと荒木経惟の「陽子」を思い出す人が多いだろうが、
    こちらは「洋子」であり、作家は深瀬昌久である。
    深瀬の「洋子」は「陽子」と違い、作品への共犯関係の中に完璧さがなく、
    互いの心のずれを感じる。
    この心のずれは、その後二人が離婚するという事実から来るものなのか、
    または、図らずも写真に写りこんでしまったものなのか?

    どちらにせよ深瀬の写真を見て思うのは、子供の容赦のない冷徹な眼差しである。
    この冷たい眼差しが見つめるものは、「他者」であり、
    どうやっても相容れないことを確認せずにはいられない。

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