オッド・ジョン (1977年) (ハヤカワ文庫―SF)

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感想・レビュー・書評

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  •  同じ矢野徹さんが訳されたジュブナイル版(エスエフ世界の名作・SFこども図書館)も読みました。しかしブクログや読書メーターでは現在のところ登録できません。
     
     これはスケールの大きい、しかも深い作品でした。
     ジュブナイル版の解説は訳者の矢野徹さんであり、
     kindle版の解説は福島正実さんであり、
     ハヤカワ文庫版の解説は荒俣宏さんでした。
     三者三様のそれぞれ個性あふれる補完的な内容の解説でした。
     これらの解説を読んで、ステープルドンの他の作品も読んでみたくなりました。

     エスエフ世界の名作(SFこども図書館)は21世紀初頭に「冒険ファンタジー名作選」として絵を替えてリニューアル出版されました。しかし本作品はその20作品から漏れ、出版されませんでした。これは残念です。子ども時代に本作品を読んでおく意義は大きいと思うのですが。そんなこと書いてる私も実は読んだのは今回初めてなのですが。しかし子ども時代に読んでおきたかったと思ったし、もし読んでいればどんな感想を持ったのだろうかと思いました。
    「冒険ファンタジー名作選」はイマ風の絵が特徴的なのですが、もし本作品が「冒険ファンタジー名作選」の中の一冊として出版されていたら、どんな絵が付いていたでしょうか。


    ~20世紀少年少女SFクラブ~
    超人類の超人類による超人類のための島
    【エスパー島物語(超人の島)】
      オラフ・ステープルドン
       https://sfklubo.net/odd_john/

    少年少女・ネタバレSALONO(ネタバレ注意!)
    『オッド・ジョン』に登場するホモ・シュピーリア名鑑
       https://sfklubo.blog.jp/archives/22449629.html

    SF KidなWeblog
    ステープルドン【エスパー島物語(超人の島)】参照リンク集&コメントコーナーなど
      https://sfkid.seesaa.net/article/501411171.html

  • 超人類ニュータイプの古典的な名作。
    レオ・デミドフの3部作で、かなり気分が暗くなったので
    SFでもと思ったけど、現人類と超人類はやっぱり相容れないなくて、結果として超人類の絶滅と言う悲劇で終わる。
    でも、超人類にとっても現人類は結局下等生物で有り、必要が有れば良心の呵責なしに平気で命を奪ってしまう。
    どっちもどっちだ。
    この小説は、哲学的な言い回しで、語られる内容が僕には
    チンプンカンプンで、物語として良く分からなかったし、
    語り部であるフィドーの感情表現も分からない。
    ともかく僕には難解な話だった。
    これから暫くミュータントの名作を読み続けるので、一番最初の本としては、良い意味で覚悟が出来た。

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著者プロフィール

オラフ・ステープルドン(Olaf Stapledon):1886-1950年。イギリスの作家、哲学者。初の著作『現代の倫理学』を発表した翌年、20億年もの人類の未来史を描いた『最後にして最初の人類』(1930)で注目を集め、『スターメイカー』(1937)など、独自の哲学的思弁とヴィジョンに満ちた壮大な宇宙年代記は読書界に衝撃を与えた。他の代表作に『オッド・ジョン』『シリウス』などがある。

「2025年 『火炎人類』 で使われていた紹介文から引用しています。」

オラフ・ステープルドンの作品

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