エーゲ海に捧ぐ―池田満寿夫第一小説集 (1977年)

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感想・レビュー・書評

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  • 著者、池田満寿夫さん、どのような方かというと、ウィキペディアにはには次のように書かれています。

    池田 満寿夫(いけだ ますお、1934年2月23日 - 1997年3月8日)は、日本の画家・版画家・挿絵画家・彫刻家・陶芸家・作家・映画監督などの従来の芸術の枠にとどまらず多彩に活躍した芸術家。エロスの作家といわれるように、官能的な作風が多い。しかし、多岐にわたる活動、多才がゆえに“池田芸術”は高い知名度のわりに現在でもなかなか正当に評価されていない。

    63歳にて亡くなっています。

    で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)

    ギリシアの片田舎からローマへ絵を学びに来ているニコス(クラウディオ・アリオッティ)は、大学に通いもせず毎日向いの部屋に住む娼婦の裸体を覗き見し楽しんでいた。そんなニコスが住む下宿には、30歳過ぎのエルダ(オルガ・カルラトス)と彼女の妹で聴覚障害者のリーザ(サンドラ・ドブリ)が暮らしていた。そしてニコスは、アン(マリア・ダレッサンドロ)という恋人がいるにもかかわらず、エルダと肉体関係を持つ。云々。

    本作は、1977年の芥川賞受賞作になります。
    当時の著者は、作家というより、版画家として評価されていたと記憶します。

  • 池田万寿夫氏の小説を読んでみた。小説の中身も過激なんだが、どちらかといえば、池田氏に興味を持った。

    画家でありながら、小説を書いて芥川賞まで取るなんて、とんでもない才能の持ち主ですね。

    印象的な所はと自分で問うてみても、正直内容は官能小説的で、正直な所、イメージがリアルにでてきて、終始興奮してしまっている自分がいた。

    女性器をエーゲ海と呼ぶこの作家の創造性の豊かさには脱帽したのは僕だけだろうか。

    他にもミルク色のオレンジやテーブルの下の婚礼も刺激が強い内容で、一度は読んでおくことをお勧めしたい作品でした。

  • 芥川賞 再版

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