ことばとこころ (1976年) (岩波新書)

  • 1976年12月20日発売
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  • 日本語の詩などを例に取り、
    ある語が別のものを連想させるというのは、
    その語と連想したものが一つの体系を形成していると主張している。
    この連合体系は人や文化によって違うらしく、
    人によって違うという場合は教養や知識の差のことで、
    これに反して連合をなしていないものは
    一般的に見聞きしてもピンとこない、納得できないといった印象を与えるとのこと。
    また、連合体系を築いていても、
    少しの時間の経過などによって全く別の連合体系に組みなおされることもあると言う。
    日本語の文末の「ね」は同意、「よ」は押し付け、「よね」は押し付けつつ最終的には一歩引いて無難な表現にするという考えは非常に面白かった。
    動物の言語というものがあるとすれば、それは心的状態を表わすのみで、
    人間の言語はそれだけではなく、心的状態に反するものでも何でも森羅万象を表現できるらしい。
    チョムスキーの変形生成文法にも言及されていて、
    John's eargerness to pleaseは可能なのに、John's easiness to pleaseは不可能なのは、
    深層構造に近い表現は名詞化が可能だからというのは初めて聞いた。
    John is eager John please one.という深層構造と
    One please John is easy.の対立だとか。
    Many men read few books.と
    Few books are read by many men.では、
    many, fewといった量を表わす表現においては、
    最初に現れたものが後者を支配するらしく、
    英語の表現の幅広さを知った。
    最後に「手とことば、―そこに人間がある。」と言う言葉は、
    真理をついているとも思ったし、印象に残った。

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