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感想・レビュー・書評
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主に1960年代前後に書かれた、資本論をめぐるやや短い文章が23編収められている。翻訳の気苦労や心得、古典の読み方、これから学ぼうという人たちあるいは若い組合活動家に対するアドバイス等内容も多岐にわたる。『資本論』が単なる経済学の専門書として読まれることを憂い、「理論も、大衆の心をつかむやいなや物質的な力になる」というマルクスの言葉を引用しながら『資本論』が行動の書であることを繰り返し説く。それにしても、「彼からマルクスを引くとゼロになる」と評されるほど、マルクス研究を一途につらぬいた向坂先生。「『資本論』はそこら辺の推理小説よりはるかに面白い」とはさすがである。
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